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秋草東京句会に体験参加してきた

ご縁をいただいて、某日、俳句結社「秋草」の東京句会(あさがほ句会)を体験させていただきました。

きっかけは、「秋草」に所属している句友がおり、とてものびのびと俳句をつくられていること、また俳句界に詳しい句友さんから、「結社を探しているなら、秋草は一度体験しておいて良いと思うよ。」というアドバイスを頂き、ご縁をたどって、今回東京句会へご招待して頂きました。

秋草は、波多野爽波を師系とする俳句結社。主宰の山口昭男先生は、「青」時代に田中裕明と句座を共にし、田中裕明が主宰する「ゆう」にも参加。田中裕明没後は、「田中裕明全句集」を編集された方でもあり、その意味では田中裕明とも関係が深い結社のひとつかもしれません。

波多野爽波も田中裕明も、今までちゃんと読んだことはなかったのですが、俳人さんからよく例が上がることもあり、気になっていました。(田中裕明については、「田中裕明全句集」をすでに所持していたのですが、読まないままに。(汗) )
ただ、この句会に参加するにあたり、山口先生の師である「波多野爽波俳句全集」と山口主宰の「波多野爽波の百句」を読むことにしました。

秋草の東京句会は、神戸から山口昭男主宰が直々にいらっしゃって、東京に住む秋草の会員さんや山口主宰の句友さんと句座を共にしました。人数は全員で10人ほど、普段は、30~40人いるような句会二参加しているので、そういう句会に比べると、かなり濃密な時間だったと思います。

句会は全体で3時間ほど。合計3回の句会があり、1回目が持ち寄り7句(兼題あり)、2回目が席題5句(詠み込みにくい措辞もあったり)、3回目が季語席題5句という、山口主宰が師事していた波多野爽波の「多作多捨」をまさに実践するような句会でした。

今回は、先日の伊丹市の句会ライブで結実出来なかった句や、この表現はどうだろうかと感じていた句を投句したのですが、山口主宰のほか、他の方にも、いくつか取っていただけて、ありがたかったです。また、席題の句に対しても、思った以上に手こずったのですが、それもいくつか取っていただけました。(ありがたや)
少人数の句会だったので、誰かがとってくれるかもしれないという安心感(?)もあり。(これでボウズだったら悲惨ではあるけど…)

特に席題の句会は、短い時間の中で提出するので、その分力が抜けた句が作れるなと感じました。むしろここにこそ、「秋草」の句作の力点があるのではと思いました。

主宰が直々に東京まできて、毎月句会を開いてくださるのは、本当に貴重な機会で、山口主宰の「秋草」への思いを強く感じた句会でした。

秋草の句会情報について

秋草の句会情報は、結社誌に詳しく書いてあるのですが、連絡手段は俳句年鑑に乗っている情報のみになるようです。結社誌もその情報より問合わせになるようです。
句会を体験したい場合は、すでに「秋草」に入会している会員さん経由で連絡をとるのが一番連絡とりやすいかもしれません。


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