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小泉和貴子さんの句集「あやとり」出版記念句会に参加してきた
1月某日、神戸で行われた小泉和貴子さんの句集「あやとり」出版記念句会に参加してきました。入会してまもなく、まだ結社誌に自分の句が乗る前のこと。結社誌とともに句集の入った大きな封筒が届きとてもびっくりしました。その大きな封筒の中身が句集「あやとり」でした。ご恵贈いただいたことがとても嬉しく、この度出版記念句会があると知り、今回馳せ参じました。
関西にはちょくちょく来てはいるものの、十数年ぶりの神戸訪問でした。神戸に向かう途中、せっかくなので十日戎で有名な西宮神社に参拝させていただきました。十日戎や福男神事の余韻がまだ残っていて、いつもテレビでみていた松やクランクを目の当たりしてちょっと感動してしまいました。よい参拝でした。
句会では、第一部で7句事前投句。第二部では、句集「あやとり」から心に残った一句をそれぞれ一人ずつ発表するというものでした。
私が選んだのは、
欲も無く争ひもなく心太
という句。心太がにゅるんと出てくる様子はまさに「欲も無く争ひもなく」そのもの。ただ自分がこの句で感じたのは、「欲も無く争ひもなく」については、自分が投影されているような気がしました。宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の一節の「慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル」を読んでいて思いました。いつもこうありたいという作者の信念のようなものを感じて、自分もこうありたいと思わせる一句でした。
句会では、和貴子さんの句を私がとり、私の句を和貴子さんがとってくださいって、とっても嬉しかったです。初めてお会いした和貴子さんは、笑顔が素敵なとても素敵な方でした。今回神戸まで訪問して本当に良かったと思いました。また神戸には訪問したい、そう思えた一日でした。
和貴子さんの俳句、これからも楽しみにしています。