ちょっと時代が進む予感 -日本郵政が楽天に1500億円出資したことについて-
先日、日本郵政が楽天に1500億円出資した。この資本業務提携は今後なにをもたらすのだろうか。
楽天のメリット
日本郵政は物流網が非常に優れている。楽天にとって日本郵政の物流網を一部使えるようになるならメリットはでかい。
では、楽天が日本郵政の物流を利用できるメリットはどこだろうか。
それは、倉庫である。そもそも、知名度がいくらあっても商品を発送手段がないと消費者には届かない。
現在楽天は、楽天市場の場合、楽天市場に出店している店に注文が入ったら出品者の任意で発送会社や発送日は決めることができる。
そのため、楽天としては、もう少し早く発送してほしいとき、楽天ができることは出品者に発破をかけるくらいしかできない。
しかし、倉庫を管理できるとなると発送に関することを管理することができるのである。もちろん、全く独自の倉庫がないわけではない。楽天スーパーロジスティックを利用すれば、楽天の管理下で発送などができる。が、まだまだ発展途上で今後拡大していきたいところなのだろう。
そういえば、Amazonは注文から発送までがかなり早いと感じる。それは、独自の倉庫が整っているからである。
日本郵政のメリットは?
日本郵政としては、IT化を進めるよいチャンスになるだろう。
たとえば、さっきの話にもでてきた倉庫。その倉庫に楽天の技術を使ってデジタル化でれば、倉庫が効率的に動くだろう。どこに商品があるかということやロボットに商品を取りに行かせるなどができる。
ぼくたちにとっても、楽天商品がいちはやく自宅に届いたり、切手を買うのもスムーズになるかもしれないし、ひょっとしたら郵便局を利用すれば楽天ポイントがつくかもしれない。
物流が優れている日本郵政とITに強く成果もあげている楽天のコラボは日本の社会にどんなメリットをもたらすのか本当に楽しみである。
ライター國貞