【R6.8.31】札幌2歳Sの予想
【予想印】
2歳戦なのでサクッと予想印から。
◎11アスクシュタイン
〇6ニシノタンギー
▲2マジックサンズ
△5レーヴドロペラ、7バセリーナ
これで行きます。
【予想の概要】
まず土曜日が雨予報になったこと。
第1レースが始まる前くらいまでが雨予報、昼間もパラついてなかなか乾きそうにない、そんな天気予報ですので、メインの時間帯でも馬場は渋って稍重程度と想定。
開催最終週、例年に比べればやや荒れ方はマシだけど、着実にインは荒れている。そんな馬場状態だと湿った良~稍重くらいが最も内外の差が生まれそうで、この天気予報になった時点で内枠は本命にしづらい。
次に考えたいのがどういったレース経験が求められるか。
今年の札幌2歳Sは大本命と目されていたキングスコールは回避になってしまったものの、12頭結構いいメンバーが揃っているという印象で、前走の勝ち方目立つ馬もチラホラ。
その内容としても注目したいのは今回本命に選んだアスクシュタインの前走。初戦と同様にゲートの反応が良く、一歩目の推進力こそ心もとないが行き脚も付くタイプで2走続けての逃げ。前に馬を置かずとも折り合いがついて、坦々とスローで逃げながら足を溜めラスト4F11秒台でまとめ。前に行って4Fロンスパをできる馬がいる以上。このロンスパに対応できるかどうかというのが一つ本命の取捨を考える時に大きなポイントになって来そうと考えた時に、前走までに後半持続的な流れを経験しているのは、大きく逃げた馬をロンスパで捕まえに行ったマテンロウサン、開幕週の早い展開に対応する形でロンスパに付き合って勝ち切ったニシノタンギー前走1800m戦だとこの2頭。人気サイドになりそうなマジックサンズ、ファイアンクランツ、モンドデラモーレはスローからラスト2Fを大きく伸ばす瞬発力戦。初めて長く足を使う展開になった時にタフな馬場も相まって苦しくなってしまう可能性は十分あり得る。
じゃあなんでマテンロウサンに印が回っていないのかというと、内枠のマイナスをかなり重く見てのもの。前走大外枠→内枠のローテが厳しく、初戦はスタート出られず後手を踏んだのを外枠を活かしてポジションリカバリ。終始揉まれずに気持ちよく走って最後まで末脚を伸ばした形なので、内で揉まれたときに前走と追走中にかかるストレスのギャップが大きく。キャリアの浅い2歳馬ということで、大きく消耗してしまう可能性が結構高い。タダでさえ内が悪そうなのに、追加でのマイナスもあり、能力はあると思うがお今回は勝負の軽視。
ということで、内外の差と前走のロンスパ経験を重視した結果高く評価できるのがアスクシュタインとニシノタンギー。どちらもタフな馬場への適性もありそうな馬体と走りのフォームということで素直にここを本命、対抗に。前走内容と枠ともに厳しいが調教の動きや馬体の雰囲気から大物感ただようマジックサンズに逆らいすぎず単穴に。
穴目で抑えておきたいレーヴドロペラとバセリーナを添えて印5頭で勝負しようかなというのが今回の予想となっています。
【各馬の評価】
◎アスクシュタイン
追加で書くことはあまりないですね。
まあ前走の内容優秀。前走は逃げたといっても溜めて良い脚を使えたので今回外目からイン前の逃げ争いを眺める形で好位で折り合いながら足を溜められれば大崩れはないかなと。先週のトータルクラリティでも言いましたが北村騎手は外枠でこそ輝くので、トラックバイアス的にも恵まれそうな8枠を引いた今回、素直に本命で行きましょう。
〇ニシノタンギー
調教を見るまではあまり注目していなかったが、かなり良く見えたので前走の内容を詳しく見直したところこれまた優秀。Xでのポストの再掲になりますが、
ということで、不利がありながら流れたペースに対応して上がり最速で外から差し切ったのは非常に優秀。初戦もあのクロワデュノール戦で、後ろからになった分前とは離されたが、後ろに構えた馬の中では長くいい脚を使ってのある程度の着順は確保しており、キレる足は無いがスタミナはあるタイプと見てよさそう。
開催最終週の荒れた馬場と雨の影響で切れ味の無さは問題にならなさそうなのも追い風で無理せず馬なりで追走、タフなロンスパ展開になってくれれば人気薄の激走もあると見て期待の対抗評価。
気になったのはこのレースとにかく乗り替わりの馬が来ていないという点だが、この馬については前走が福島で菅原騎手ということで北海道シリーズに乗りに来る騎手でもないしそこまで気にしすぎることは無いかなと。むしろそれでオッズが更に甘くなるならば美味しいと見たい。
▲マジックサンズ
まぁこれは素質に期待という感じの▲ですね。
初戦は不利もありながら展開無視で外から簡単に勝っており強い内容ながらも、レース内容としてはそこまで評価しづらい。倒した相手も勝ち上がっており相手のレベルは低くなかったとは思うものの、1人気となるとちょっと手が止まる。
調教の動きからは明らかに使った効果がありそうで、良化が感じられる。渋った馬場も問題にならなさそうな完成度の高いフォーム。内に入った中ではこの枠自体はそこまで苦にならなさそう。
鞍上自体も渋った重い馬場で馬を動かすのが非常に上手いので、調教の動きから感じられる能力の高さがこのメンバーの中で頭一つ抜けていれば、枠の不利を覆して何とかしてくるかも……と考えてこれ以上評価を落とせませんでした。
△レーヴドロペラ
最低人気に近い評価になるとは思いますが前走の内容は中々面白い。
前に行った馬が総崩れになるハイペース。2歳の早い時期で稍重ながら前半半マイル46.4はやり過ぎであり、それを後ろからの競馬で荒れた内を苦にせず縫って突き抜けたのがこのレーヴドロペラ。
展開利はあったものの、自身も59.7と60秒を切る早いペースをこなしながら上がり最速で突き抜けたのは強く、馬場を考えれば1.35.8の走破時計はかなり優秀。
コンパクトで重心低めにまとまった馬体、上下のブレが少ない重馬場特効という感じの走りで、内枠を取れたら面白いだろうなぁ…と思っていたら比較的内に潜り込みやすいところを取れたのは僥倖。
人気薄という立場も良く、このメインまでに内が伸びづらいバイアスがあった場合に、人気サイドだと伸びない内から強引にワンチャンスを狙いに行くという動きはしづらいが、これくらいの大穴だと割り切って最内からロスを抑えるルートに賭けることもできる。この時期の2歳馬には苦しいスタミナ勝負になった場合に、外から末脚を伸ばしに行った人気馬が上がり36秒後半、割り切って最内を狙ったこっちが36秒フラットくらいで上がって3着にひょっこり、という可能性はそこまで低くないんじゃないかなと期待の評価。
△バセリーナ
こちらも穴になるとは思うが前走の経験を評価。
クローバー賞は6.8-11.5-11.8-11.7-11.9-11.7-11.5-11.7と極端に止まる場面の無い坦々としたラップ。ウインブライト産駒ということでステイゴールド系はあまり距離短縮でタイトなラップになるのは得意ではないと思っていたので、個人的に馬券ではバッサリ切っていたのですが、血統的に不得意な展開でもしっかりこなして3着に好走。先着された2頭はスプリントにも対応できるトップスピードを持っていたので、距離適性の差が出たかなという感じで、距離延長になる今回条件としてはプラス。
未勝利戦も距離延長で勝利していることを考えると、この延長ローテもマイナスにはならず、丹内騎手継続2走目でより息の合った騎乗ができれば激走もあり得るかなと。
(無印の各馬)
今回は印5頭以外は基本的には抑えでも買わない方向ですので軽視の理由を。
・マテンロウサン
前述のとおり内枠のマイナス大きいと見て。
・ファイアンクランツ
乗り替わりがとにかく走らないレースで、この馬は札幌で勝ち上がったのに佐々木騎手に選ばれなかった立場というのはマイナスが大きい。
乗り替わり先が鮫島騎手というのも厳しく、前走の切れ味を踏まえて必要以上に控えて、ロンスパで結局終いの脚伸ばしきれずという可能性は高そうで、初戦は終いの伸び光ったものの、ここでは適性と展開がかみ合わないと見て軽視。
・モンドデラモーレ
前走はどスローからの直線勝負、内枠を活かしてのセンス光る位置取りが功を奏した感が強く、今回一転して大外枠はプラスには取れない。
ストライドが大きい走りで、外からでも終いは伸ばせると思うが、前走比で流れがタイトになった上で、外々を回しながら捲り気味の差を決められるかと言われると信用は出来ず、人気サイドになるならば逆らいたい。
・アルマヴェローチェ、ショウナンマクベス、トップオンザヒル
前には行けたが終いの脚をしっかり伸ばせなかった馬は中々このレース相性が良くなく、今回の予想で重視したロンスパ性能を考えても横の比較で厳しそう。内枠を引いた2頭はバイアス的にも不利がありそうで、アルマヴェローチェはゆったりとしたフットワークで走っていたので内で揉まれるマイナスも大きそう。
・ローレルオーブ
連闘で相手強化は流石に厳しい。長く足を使わせるのが上手い斉藤新騎手への乗り変わりは面白いものの、詰まった間隔での相手強化で好走できるとは思えない。
【まとめ】
今回はかなり軸向きに見えるアスクシュタインを素直に高評価。前走内容よく適性も合いそうなニシノタンギーを2番手、素質上位のマジックサンズを3番手に並べて大穴2頭の激走に期待。という感じの馬券で行きたいと思います。
馬券としては
〇ワイド 11-5.6.7
〇馬連 11-2.5.6.7
〇3連単 11-2.6-2.6.5.7 (1.2着折り返し)
人気をバッサリ切っているので的中率を考えて無理に3連系で狙いに行くよりは1頭走られてもいいようにワイド馬連を本線に。マジックサンズとのワイドはオッズがつかないので切って穴3頭に流し。3連単はビタできたときにどでかい配当が狙えるので少額抑えて置くイメージです。
印としてはアスクシュタインが本命ではありますがあくまで軸向き。単勝オッズも美味しくはないので、馬券的にはニシノタンギーが本命といってもいい感じですね。永野騎手と手も合いそうな予感がしているので激走に期待です。
本命にはしませんでしたが、マジックサンズはPOGで指名しているので頑張ってほしいですね。何はともあれ中京、新潟も含め無事開催されることを祈っています。
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