【R6.3.31】大阪杯の予想

【はじめに】

 混戦模様で皆様も大変お悩みと思いますが私もかなり悩みました。
 オッズを見ているとローシャムパーク、タスティエーラ、プラダリア、べラジオオペラ、ソールオリエンスの5頭が一桁オッズで上位人気ですが、私が本命候補として悩んでいたのはジオグリフ、ステラヴェローチェ、エピファニーの3頭です。
 予想の過程を書いていきます。

【まずは条件確認】

 週頭の記事の繰り返しになりますが、G1になってからの大阪杯の結果を確認したときに好走馬に多かった要素として、キャリアと血統を挙げました。
〇キャリア条件(G1は馬券内、OP~G2なら勝利)
・東京1800~2000mの実績
・2000m以上重賞実績+マイル重賞実績

 のいずれかを満たす馬。
 今回この条件を満たすのは
・スタニングローズ (秋華賞1着)
・ハーパー (クイーンC1着、中距離重賞複数実績)
・ステラヴェローチェ (朝日杯FS2着、中距離重賞複数実績)
・べラジオオペラ (チャレンジC1着)
・エピファニー (ケフェウスS1着)
 の5頭のみ。
〇血統条件
・父か母父がディープインパクト
・母父が米国系
 のいずれかを満たしている馬
 今回この条件を満たすのは
・ミッキーゴージャス (母父ディープ)
・ハヤヤッコ (母父米国系)
・スタニングローズ(母父米国系)
・ステラヴェローチェ (母父ディープ)
・ハーパー (母父米国系)
・プラダリア (父ディープ、母父米国系)
・キラーアビリティ (父ディープ、母父米国系)

・エピファニー (母父ディープ)
 
の8頭(週頭の記事ではスタニングローズが抜けていました。すいません…)
 特に血統条件の方が傾向としては強く出ており、この血統条件を満たさずに好走したのはマイル実績を持っている馬と例外キタサンブラックのみ。
 

 表にするとこんな感じですね。人気サイドがあまり該当しておらず、両方に該当しているのがスタニングローズ、ハーパー、ステラヴェローチェ、エピファニーの4頭。ここから更に絞り込んでいきます。

【内有利だけど内枠有利ではない】

 コース形態として小回りのコーナー4回なので、当然外々を回すのは不利。最終コーナーからゴールまでが短いので直線だけで差し切るのは難しく、ポジション取りも前目につけられるに越したことはない。
 恵まれやすいポジションとしてはラチ沿いで逃げ馬の後ろ、あるいはもう一段後ろあたりだが、スタートから1コーナーまでの距離が325mという短い区間でそこに納まるために外枠に入った先行したい馬が押して押して出てくる。内枠に入った馬が理想のポジションをとるには好スタートを決めるか、多少負荷がかかることを覚悟で足を使ってでも突っ張らなければならない。
 ここでポジションを取り損ねると最後まで混雑する内の後方というかなり厳しいポジション取りになってしまうのでその時点でかなり厳しく、それは結果としても現れている。
 G2時代も含めた過去10年の成績は
1枠 0-1-0-12
2枠 0-0-1-12
3枠 2-3-1-10
4枠 2-1-2-12
5枠 2-1-2-13
6枠 1-2-1-15
7枠 2-1-2-14
8枠 1-1-1-16
 となっており、一見良さそうに見える内の1.2枠の成績がかなり悪くなっており、好走したのは2021年特殊馬場だったモズベッロと2019年内を捌いて差してきたワグネリアンの2頭のみ。内枠に低人気の馬ばかりが入っていたというわけでもないので、やはりポジション争いという点でこの舞台の内枠というのはまずまず厳しく、今回も3枠~6枠あたりのちょうど動きやすい枠に前に行きたい馬が集まっていることを考えると1.2枠は若干割り引いてもいいのかもしれない。

【展開想定】

 展開は……正直わかんないですね。
 まず逃げ馬は不在。逃げたことがある馬もほとんどおらず、各馬のキャリアを見てもべラジオオペラがセントポーリア賞で逃げかけ、エピファニーが未勝利戦をスピードの違いで早々に先頭に立って押切、リカンカブールの神戸新聞杯くらいなもんで、今回も積極的に逃げたい馬はいないはず。
 思い切ってスタニングローズあたりが主張する可能性はあると思うが、そこが主張するしないに関わらず結果的には3~4枠くらいの馬が押し出される形でハナに立つか、外を回されるくらいならと6枠より外のある程度ポジションが欲しい馬が思い切って行くかくらいだと思う。
 誰が行ったとしても不本意な逃げ、積極的に前半〇〇秒で行きたいというプランは無いので、前に行った馬が全会一致で緩めのペースを選ぶ可能性は結構高いのではないかなと思う。
 前半59秒後半くらいの緩いペースで流れたうえで下りに差し掛かる残り4F地点から一気に加速。そこからのロンスパ勝負を粘り切れた馬が勝つという展開が一番無難なところな気はする。
 差しにロンスパが得意なスタミナのある馬もそろっているので、前半の流れが遅いと見て早めに動いていくパターンもあるかもしれないが、鞍上含めてそれをしてきそうなミッキーゴージャス、ローシャムパークあたりが動きづらいインに入ったのも前有利のペースに拍車をかけそうで、基本的には例年通りのイン前につけられそうな馬を狙っていきたい。
 ただ、一つ気になるのが土曜の馬場傾向。
 金曜に降った雨の影響も少なく、朝の時点でクッション値9.1の良馬場になったが、数値以上に時計が掛かっており差も決まっている。今開催は雨が降った日も多かったのでBコース替わりでも内が極端に良いという感じではなく、土曜は内外フラットな感じ。例年のようなイン有利を最大限活かすには多少の荒れ馬場適性も必要そうということは意識しておきたい。

【ジオグリフはどこから生えてきた?】

 ここまでの説明だと枠が良くてある程度前目のポジションを取れそう、というくらいしか評価ポイントが出てきていないジオグリフだが、なぜ本命候補で迷うまでの高い評価になったかと言うと、きっかけは追切の良さ。
 まず、水曜日に挙げた追切メモの内容を再掲すると

・ジオグリフ
 めちゃくちゃ良いですね……
 最終追切はCWで3頭併せの真ん中。栗東滞在にも関わらず3頭併せできる環境を作って臨んできている時点で今回の大阪杯に向けての気合というか勝負度合いの高さが伝わってくるところ。
 私が個人的に木村厩舎の馬の追切を見るときのチェックポイントとして気にしているのが2点、まず1つが”3頭併せの真ん中になっているかどうか”重賞ならばこれは大前提で、そして動きで注視するのは”後肢の蹴りの鋭さとそれが生む推進力”これがかなり仕上がりと直結している印象。
 今回はその動き、後肢の生む推進力の良さが前走比較で大きく上昇を感じる。3頭併せ馬の真ん中で直線の入りは抑えながら足を溜め、そのままじわじわと加速して先着、後肢の可動域が大きく一歩一歩の伸びが目立っており、それだけでも十分良いがゴールを過ぎてから手綱を緩めて手前が替わったのに併せて更に走りに軽快さを増した。かなり状態が上向いていることを感じられる。
 前走中山記念時の見解でも「ここを使った次走で更に良くなりそう」との印象だったがまさに期待通りという感じの仕上がりで、2週連続騎手騎乗でコンタクトが取れているのも非常に好感。追切映像を見て一気に注目度が上昇した一頭。

 と絶賛の内容。久々に芝で適距離を使った前走からかなり上積みに期待できそうであり、厩舎としてもかなり気合を入れて仕上げてきている印象を受ける。
 この追切を見て、当初の条件設定では該当になっていなかったキャリア、血統を見直してみると、これは該当しているとの判定にしても良いのではないか?と考えを改めました。
 まずキャリアですが、ご存知の通り昨年1年間は宝塚を除いて芝を使われておらずダートばかり。これは当然過去の出走馬とは全く違うキャリアの積み方。今回条件として東京実績や、マイル実績をあげているのは今回の舞台にも通ずる”トップスピードの持続力”が反映されやすいキャリアだからという理由。逆に言えば他のコースでもこの適性を示すことが出来ればそれに替えることは可能。
 ジオグリフの実績としてはまず皐月賞1着。前半60.2とミドルペースの流れから早めの仕掛け、3.4コーナーでは外々を回しながら持続的に足を使って上がり34.3でイクイノックスを外から差し切っており、このレースから既にトップスピードの持続力の高さはうかがえる。
 あとはコース実績としても共同通信杯はダノンベルーガより1㎏重い斤量を背負いながら0.2差の2着とまずまずの結果をだしており、何より特筆すべきはサウジCの4着。前目のポジションからパンサラッサのペースに付き合って最後は馬券外にはなったものの0.2差の4着はかなりのハイパフォーマンス。ダートは芝に比べてスタートからエンジン全開、最後まで何とかそのスピードを持続させるというラップに対応することが求められるので、直線の長いサウジを舞台にこの結果が出せているのは今回に向けても評価できる。
 血統的にも、これまでは父が米国系血統の馬がそもそも出走して来ていなかったので母父米国系しか該当して来ていなかった。母父米国系も直線での持続力を伸ばしてくれるのでこのレースと相性がいいという理解であり、それは父が米国系血統でも全く問題ない。こちらも初の例ということで父、母父が米国系と拡張してしまえば該当扱いにしていい。
 ということで、週頭の考察では条件を満たしていなかったジオグリフが追切の良さをきっかけに改めて精査したところ浮かび上がってきたという次第です。
 ここまでの内容を先ほどの表に追加すると次のようになります。
※各馬の追切評価の詳細については「大阪杯の追切メモ」を参照

【スタニングローズ、ハーパーが本命候補から脱落した理由】

 現状全ての項目に高評価がついているスタニングローズ、ハーパーですが本命候補から外れた理由は次の通りです。
・スタニングローズ
 大きな理由は2つ。昨年の中山記念の結果と休み明け。
 そもそも大阪杯のレース質は最後まで長くトップスピードを持続させることが求められるので、休み明けでレースが久々という馬には向かない。
 前走がマイル戦というのも厳しく、休み明けで2Fの距離延長かつ相手も強いとなるとこなすのはかなり困難。
 中山記念は大阪杯と同様に早いペースを前目のポジションで持続させるという適性が求められるがそこで初の古馬牡馬との対戦で7枠と枠にも恵まれなかったとはいえあっさり5着に敗れているというのも今回に向けてかなり評価しづらい。
 今回枠並び的にも早々に目標にされそうなので展開的な利も望みづらく、条件を満たしているとはいえ高く評価はしづらい。

・ハーパー
 こちらはローテと鞍上がひっかかる。
 このレースは求められる適性からも察しがつくように距離短縮ローテとは相性が良くない。G1になってから短縮ローテで勝ったのは前走が有馬だったキタサンブラックのみであり、馬券内に好走した馬もG1で勝ち鞍のある馬ばかり。同世代に3冠馬がいたとはいえG1勝ち鞍が無く、古馬に交じって先行して結果を出したのも2000より長い牝馬限定のエリ女のみというのは不安。
 また岩田望来騎手だが、このメンバーだと前走ほど積極的な競馬を選択してくれるかは不安が大きい。というのも最近の望来騎手のG1での立ち回りは有力馬、特にルメール騎手か川田騎手の馬をマークしながらそれを目標にポジションを取る傾向にある。逆に自身が目標にされやすい位置に納まるのは嫌うのでマークしやすい馬がいない場合は消極的な位置取りになりやすい。
 今回はドバイでルメール騎手も川田騎手もいないので、下手すると内のローシャム、タスティの一列前に納まれればいいかくらいの意識でポジションを取りにいく可能性もあり、短縮ローテでテンの脚が早い馬も何頭かいる中でこの好枠からでも後手を踏む可能性は結構高そうに感じる。
 ハーパー自身切れる足があるタイプでもないので、前有利の展開から最後は切れ味勝負になったとしてもやや分が悪そうで、あまり勝ち切るイメージが湧かなかった。

 以上の理由でこの2頭は本命候補から脱落、残っているのは追切から急浮上のジオグリフ、週頭から文句なしのステラヴェローチェ、外枠に入ってしまったもののオッズ妙味も大きいエピファニーの3頭……本命は……

【予想印】

 悩みましたが
◎6ジオグリフ
〇9ステラヴェローチェ
▲14エピファニー
△7ハーパー
 これで行きたいと思います。

【各馬の評価】

◎ジオグリフ
 まあ前段で理由はほぼほぼ書いたような形になっていますが、好走に求められる条件は概ね満たしており、調教も抜群。
 まだ書いていない理由がもう一つあって、前走からのローテ。
 前走の中山記念が雨で稍重、朝の時点で8.8のクッション値だったところから更に雨で下がっており、各馬の上りタイムなどを見ても相当タフなハイペース戦だった。そこから今回の大阪杯は良馬場替わりでクッション値上昇。
 前走比でクッション値が上昇のタイミングはドレフォン産駒の芝レースで激走が多いパターンであり、ジオグリフ自身も稍重の共同通信杯→良馬場の皐月賞でG1を制しており、そこと被るようなローテになっているのは非常に好感が持てる。
 前走の中山記念は勝負所で少し手前替えのタイミングが早く、コーナーでは他馬との接触もあったりで力を出し切っての負けという感じではなく、評価を下げる必要はない。
 ややインの馬場をこなすにあたってパワーが求められそうなコンディションも追い風になりそうであり、ある程度オッズも付きそうな今回、ここから狙っていきます。

〇ステラヴェローチェ
 かなり悩んだが対抗まで。
 週頭の考察で高評価にしたい理由は概ね書いているので再掲。

・ステラヴェローチェ
 超長期休みから3走目で復活の勝利。元々中距離で実績を上げてきた馬なのに復帰してから3走が短い距離を使ってきたというこのローテが今回かなりプラスに働きそう。
 久々で短い距離を使っているにもかかわらず3走とも先行する競馬が出来ており、復帰戦の富士Sはダノンタッチダウンの奇襲逃げで前半半マイル45.2のハイペースを2番手で追走とレースセンスは全く衰えていないところを見せることが出来た。
 次走の武蔵野Sは適性外のダートでも難なく先行するスピード能力、ダートで流れて前半半マイル46.3でも抑えながら先行できる前進気勢の強さを見せたが、最後は流石に伸びず殿負け。
 そこから休みを挟んで1F伸ばして前走の大阪城S、58.5㎏と斤量を背負いながら前半58.6で後半12.0-11.4-11.5-11.9と実に1800らしいあまり息の入らない持続的なラップを前からこなして上がり34.5で押切り。
 そして今回距離延長の0.5とはいえ斤量減で大阪杯……あまりに理想的過ぎるローテですね。
 復帰してからも、とにかくスタートが安定しているのが魅力。今回もよほど外枠を引かなければ楽に好ポジションから競馬が出来そうで前有利のレース傾向にも合致。
 大阪杯の好走傾向にもばっちり合致しており文句なし。1週前にも6F78.5から終い11.0-11.3と猛時計を出しており状態面でも更に上積みがありそうで、長期の戦線離脱から奇跡のG1戴冠も十分あり得るのではないだろうか。

 最終追切の動きも良く、割り引く理由はほぼ無いが、オッズ面と枠で割り引いて対抗まで。
 5枠9番からだとスタートから前にはいきやすいと思うがラチ沿いまで確保するのは難しそうで、距離延長ローテで少し外を回った時に最後一伸び欠く可能性はあるかなと。
 前走はラップ自体の質は高めだが、相手は今回と比較すると流石に弱く、相手強化のタイミングで信じ切るにはややオッズは渋い。

▲エピファニー
 こちらも週頭の記事で理由はほぼ書いているので再掲。

・エピファニー
 気性面で中々難しいところがあり、OP入りしてからは出世が遅れたが前走でようやく重賞を勝利しその勢いのままにG1挑戦。
 とにかく走ることに前向きなので、相手は強く、ペースは速いほうがいいので前走から一気に相手が強化されるのも悪くない。
 同舞台のオープン戦であるケフェウスSでもマテンロウスカイが超ハイペースで飛ばした展開を追走して上がり最速の勝利。走破時計も1.57.2とメンバー内では圧倒的でありこれは馬場状態が違うとはいえ過去の大阪杯と比べても勝ち切れるタイム。これだけでも無視できる存在ではない。
 また、条件戦なのでカウントしなかったが3勝クラスはこの舞台への適性を高める東京1800mを先行して上がり33.3で勝利。11秒台の早いラップを持続させる力はこのメンバーでも随一。
 更に面白いのは馬券外にはなったが昨年3月12日の中山1600東風Sの内容。単距離でスピードが出やすくはあるが、直線が短く阪神以上の急坂がある中山で上がり33.4で追い込むことが出来ている。
 大阪杯で差してくる馬に求められる”短い直線でのキレる足”これを持っているというのは非常に面白い。前走の小倉大賞典もセルバーグがハイペースで飛ばす展開をコーナーから早めに動いて長く足を使ったがしっかり上がり2位の34.6で差し切り。この経験が活きればコーナーの加速に持ったままついて行って直線瞬発力を見せるという理想の立ち回りができる可能性もある。
 大阪杯の好走傾向にもばっちりハマっているにも関わらず鞍上込みで大きく人気を落としそうな今回、高配の使者となる条件は十分に満たしている。

 最終追切も前走結果を出した過程をそのまま踏襲するような形で仕上げられており、馬体も更にメリハリがついて筋肉量目立つ。一段上の状態を期待できる好気配。
 今回外枠になってしまったが前走の小倉大賞典の乗り方を見ていると十分対応が出来そう。前走はペース自体は流れ気味だったが前に特に馬を置くでもなしにしっかり鞍上と息を合わせることで折り合いをつけられており、今回中団につけるにしても、後方から末に賭けるにしてもしっかり終いは追い込んできてくれると思う。
 3走前のチャレンジCではイン前有利の馬場状況を後方から追い込んで今回人気サイドになるべラジオオペラと0.2差の4着にまとめており、評価程力の差は無い。
 大阪杯でくる差し馬に求められるコーナリングでの機動力は既にチャレンジCや小倉大賞典で示しており、後ろから突っ込んでくるならこの馬かなと思う。

△ハーパー
 調教通りに成長しているのであればここでも能力は十分通用すると思うが、鞍上含めて信用しきれずこの評価まで。
 思い切った騎乗で逃げの後ろとかのポジションを確保できるようであればここでも十分勝ち負けできるとは思うが……

(無印の各馬)
・ミッキーゴージャス、ローシャムパーク、タスティエーラ、ハヤヤッコ
 1・2枠の馬、全部切ります。
 好走傾向ともあまり合致せず、脚質的にも内枠が歓迎なタイプには見えない。4歳の2頭は初めて古馬斤量を背負うのもハードルかなり高い。

・ソールオリエンス
 前走控えたのが致命的、今回ブリンカー着用で前に行ったとしてもポジション取りで足を使った分で終いの伸びを欠く可能性は高く、調教もいい時から一枚落ちる印象否めない。
 G1が初ブリンカーの馬の成績も悪く(馬券内好走はゴールドシップの有馬のみ)ここは手が出ない。

・ルージュエヴァイユ
 過去レースのパフォーマンス的にもこのメンツを相手に上位とは言い難く、そこにこの外枠となってしまっては厳しい。今回は軽視。

・カテドラル
 スピードが求められるレースなので高齢馬はそもそも厳しく、大外を覆せる要素は見当たらない。

・スタニングローズ、プラダリア、べラジオオペラ、キラーアビリティ
 血統orキャリアの条件を満たしている馬は機械的に紐に入れてみます。

・リカンカブール
 特に何かの条件に該当している訳ではないが、個人的注目馬として紐に抑えたい。
 同舞台3勝Cの西宮Sで58㎏を背負いながら上がり33.8で差し切っているのはかなり評価できる内容。
 枠なりに行けば今回は前に行くのが難しそうなので、控えて終いに賭けた場合、前走先行→今回追い込みと末脚が爆発しやすいローテに該当する。
 調教の動きも良く、血統的にはシルバーステート×ZoffanyだがZoffanyはアイルランドの単距離で活躍した欧州系の単距離馬でスピードはかなり高く、フランケルを最も追い詰めた馬の一頭。ディープ系×欧州のスピード血統という組み合わせは舞台適性も悪くなさそうで、前走まずまず優秀な内容で中山金杯を制しているにもかかわらずここまで舐められるならば抑えておきたい一頭。

【まとめ】

 大阪杯はジオグリフに夢を託します。表の最終形はこんな感じ。

結論

 馬券としては
〇単勝 ジオグリフ
〇ワイド 印4頭BOX
〇馬連 ジオグリフ-7.9.14
〇3連複 6.9の2頭軸から5.7.8.11.12.14.15
 これをベースにオッズやパドックを見ながら調整していきたいと思います。
 それまでのレースで差が決まっているならばエピファニーの単勝もちょっと抑えたいですね。
 大混戦で難解なメンバー構成。予想はかなり大変でしたが自分なりに納得できる結論を出せたかなと思います。
 ジオグリフ完全復活!!最強世代ここにあり!!とそんなレースが見れることを祈っています。

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