【R6.2.10】デイリー杯クイーンCの予想

【予想印】

 早速予想印から
◎1サクセスカラー
〇13クイーンズウォーク
▲7コスモディナー
△8ルージュスエルテ
 これで行きたいと思います。

【予想の概要】

 枠が決まるまでは正直ここはクイーンズウォークが頭一つ抜けているかなと思っていて、◎クイーンズウォーク〇サクセスカラーで行こうかなと思っていましたが、ここまで良い枠並びになってしまうとオッズ妙味的にもこちらから狙いたいということでこの順番になりました。
 クイーンCの過去の結果を見ていて特徴的だなと思ったのは”上がり最速馬の勝率”。過去10年で区切ると上がり1位で勝ち切ったのは2017年のアドマイヤミヤビ一頭のみ。20年前まで広げるとこれに3頭増えますが、それでも上がりが求められやすい東京コースにしては上がり1位が勝ち切れないレースかと思います。
 それでいて上がり2位や3位が良く勝っているかと言われるとそうでもなく、過去20年で半分の10頭が上がり3位以下の馬。つまりはある程度ポジションを取ってロスを少なく上手く立ち回った馬が末脚を武器に伸びてきた馬を凌ぎ切りやすい傾向のレースと言えるでしょう。
 今回のメンバーだと、無難に行けばダートスプリントで勝ち上がった5がビーズシスター、2走続けて逃げて勝ち上がってきた8ルージュスエルテ、地方ダートで番手から勝ち上がった10ブライトアゲインあたりが主張してくるのを見ながら、内で1サクセスカラーがどうするかという感じかと思いますが、前走のテンのスピードだけで考えれば実はサクセスカラーが一番早い。
 前走並にポンとスタートを決めることが出来れば、内枠を活かして足を使わずとも先行の2列目あたりを確保できそうであり、逃げ馬を前において折り合いながら楽に足を溜めることが出来るのではないかなと。
 この馬より前に行きそうな馬はみな距離延長馬というのも良く、只でさえ逃げて残すのはハードルが高い東京コースなので、ある程度慎重なペースで進めた場合は、やはり前にいる馬に展開が向きそうで、かなり展開的に恵まれそうなサクセスカラーから狙ってみたいと思います。

・事前の各馬の評価はこちら
・各馬の追切メモはこちらをご覧いただければと思います。

【各馬の評価】

◎サクセスカラー
 本命の理由はほとんど書きましたが、前走の内容も強いと思います。
 スタートよく出て、行こうと思えば逃げることもできたと思いますが、そこはグッと抑えて番手の競馬。楽に追走して、直線は余裕ある感じでサッとコースを確保して抜け出しゴール前は流して入線。年始の中山はかなり時計が出ていたとは言え、前半46.4-後半47.5の前傾ペースをかなり楽に追走して上がり2位で勝利しているのは追走能力の高さを示しており、前日に行われたフェアリーSが1.34.0だったことを考えても価値のある時計だと思う。
 そしてこの馬を魅力的に思ってしまう一番の理由が(恐らく)まだ本気で走っていないということ。今回の調教映像でもそうですが、ほとんど耳を前に向けながら走っているのが目に付く。馬は全力で走る時は耳を後ろに向けてぎゅっと絞って走りますが、前走の新馬戦でも他の馬が耳を絞って追っているのにこの馬だけフワフワとさせながらあっという間に抜け出しており、入線後カメラが寄った時なんかは完全に耳が前に向いて力が抜けています。
 これを見ると、中々本気で走ってくれない難しい馬とも見える反面、本気で走ったらどこまで強いのかなとワクワクしてしまいます。
 父はダービーを勝ったロジャーバローズ。母父はフランケルということで東京コースとも相性が良さそうであり、重賞では先行した時こそ買いたい田辺騎手騎乗。前から器用に立ち回った馬に向きやすいレースと色々かみ合いそうな今回。相手は強いと思いますがここから狙いたいと思います。

〇クイーンズウォーク
 前走がかなりスケール感のある勝ち方。
 ペースは未勝利戦らしくゆったりとしており前半1000mが60.7、コーナーでかなり流れが緩んで6F目は13.2。そこから直線を向いて11.8-11.4-11.2とかなり前に有利な展開だったがそれをあっさり外を回しながら33.7で突き放して勝利。評価できる内容だと思う。
 初戦は上手く立ち回った逃げ馬に凌がれてしまって取りこぼしたが、評価を落とす内容でもなく、まだまだ能力の底を見せていない。
 ただ、ちょっとマイルは短いというか、桜花賞よりはオークス向きだよなとは思ってしまう。馬体重も前走時点で520㎏と牝馬としてはかなり大きく、足長でストライドも大きく力強い。完成してくればマイルもこなせるとは思うが、まだ3歳の2月でマイルの早い流れに対応しながら、コースとしてはタフな東京1600mで大外枠から勝ち切る競馬ができるかと言われるとやや不安。
 かなり強いとは思うが、外から差し切る大味な競馬が決まりづらいレースということもあり、ここはオッズ妙味も含めて対抗評価で行きたい。

▲コスモディナー
 前走は阪神JFで9着に負けてしまったが、かなり輸送の影響が大きかったようで馬体重-22㎏。状態面では厳しいものがあったと思うがそれでも内を立ち回って最後は伸びてきており、能力があるところは見せられた。
 今回輸送の無い関東の競馬場に舞台が移るのは大きくプラス。調教を見ても前走比較で体ふっくらと見せて巻き返しに期待できそう。
 枠も動きやすい中枠を引けたのは悪くなく、タフな展開でも長く足を使える個性を活かすことが出来れば、スムーズに直線で進路を確保してじわじわと伸びて馬券内という可能性は決して低くないと思う。
 末脚の破壊力を求められないこのレース質ともマッチしていそうであり、ここは狙ってみたい。

△ルージュスエルテ
 初戦は後方に控えて展開負け。そこから逃げて1400を突き放して2連勝。かなり破壊力のある勝ち方をしてきている。
 基本的に3歳前半の時期では東京マイルはタフな条件なので、距離延長ローテは不安ではあるものの、外目の偶数枠を引けたのは大きく、マイペースで前目につけて、折り合いながら追走することが出来ればあっさり勝ち切ってもおかしくない。
 元々が新馬戦前の追切映像が衝撃的で話題になった馬。かなり回転力が高い走りで加速することが出来るので、ギアが上がった時の一瞬の脚は強烈。スローの前残りで一瞬の切れ味勝負になった時はかなり展開が向きそう。
 一方で前に馬を置いて折り合おうとした結果、これまでと違う競馬で足が溜まらず直線全く伸びないという可能性もそれなりにありそうで、ピンかパーな結果が予想されるのでこの評価まで。

(抑えたい穴馬)
・サンセットビュー
 前走競争中止で大きく人気を落とすタイミングとは思うが、調教の動きは悪くない。内枠を引くことが出来たのも良く、馬郡の中で集中して走ることが出来れば。
 初戦では馬券外だったが、逃げ馬がかなり楽な展開でそのままというレースを外回しで上がり2位で伸びること出来ており、展開負け。次走はルメール騎手の好騎乗もあったがあっさり勝ちあがっており能力は低くない。
 唯一のドゥラメンテ産駒というのも魅力。

(軽視したい)
 大まかな各馬の評価は事前のポストに書いているので、人気馬の理由だけ。
・アルセナール
 素直な思いを言うのであれば、ルメール騎手×木村厩舎であること。ナミュール、ラヴェルの妹であるところくらいしか人気になる要素が見当たらない。
 前走の勝ち時計は新馬戦らしいスローからの瞬発力勝負だったとはいえメンバー内でダントツの遅さ。それでいて上がりは34.2であり横の比較でキレ味に優れているわけでもない。調教も木村厩舎らしくしっかりと負荷をかけて仕上げられてはいるが横の比較でスケール感に見劣り。
 それでいてある程度人気を被るならば、そりゃあねぇ……切ります。

・サフィラ
 イメージとしては先週のファーヴェントに近い。
 ステータスにとがった部分が無く、全体的に高い水準でまとまっているが、強い相手と戦った時に一発勝ち切る武器がまだない。
 前走の阪神JFは8枠じゃなければ馬券内まであり得たかもしれないとは思うが、かなりの勝負仕上げだったようにも見えており、今回は前走からの比較だと調教内容にも見劣り。勝負仕上げのG1でかなりハイレベルな競馬だったということもありダメージは残っているのかもしれないなぁと。
 前走外を回して不利が大きかったので、内枠に変わったのはプラスにも取れるが、揉まれない競馬→馬郡の中での競馬であっさりパフォーマンスを落とす例も珍しくなく、3走続けて外から揉まれない競馬だったところから今回一変で、そこにもやや危うさを感じる。

【まとめ】

 サクセスカラーとクイーンズウォークの2頭がかなり魅力的に映っているので、この2頭を中心に馬券は組み立てたい。
〇単勝 サクセスカラー
〇ワイド サクセスカラー-クイーンズウォーク(まだまだオッズ変わると思いますがこれで9倍~ってまじ?)
〇3連単 1.2着折り返し 1-13-2.7.8
 このままオッズが推移するならばサクセスカラーはちょっと離れた5人気くらいになりそうですが、そのまま行ってほしいですねぇ。
 初戦を見た時の自分のパッション溢れるメモを信じたい、頑張れサクセスカラー!

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