【R6.6.30】北九州記念の予想

2024年6月29日 20:08

【思ったより渋った馬場にならなさそうで】

　土曜日の開催中はなんだかんだ耐えて終日良馬場、夜に降るようであありますが雨量は大したこと無さそうで、今の小倉の水はけを考えるとあって明日の朝時点は稍重まで、開催中も雨予報ではあるが小雨まで、表面が湿っても足元が悪くなるまでは行かなさそう。基本的には開幕週らしいスピードの出る馬場で想定したい。

【夏の開幕週小倉なんてのはほぼジェットコースターですよ】

　小倉1200はスタートが下り、2F目で平坦が挟まって3F目の途中から更に下りがあって直線は平坦。下り&平坦のみで構成される、走りやすい馬場状態で前に行ったら基本的には止まらないスピードコース。
　それを軽斤量のスプリンターに走らせた、2.3年前のCBC賞では1200mのレコードが飛び出る高速決着。時計が極端なだけに、求められた血統やローテにも特徴が出た。
　条件は簡単で
・大幅な斤量減
・前走が渋った馬場
　このどちらかを満たした馬が激走。そして勝ち切った馬はサンデーフリーの血統。
　今年も土曜から既にかなり早い前半時計が出ており、OPクラスの馬でこれだけ先行馬が集まれば、良に近い馬場状態ならば32秒前半は固く、多少渋ったとしても33フラットくらいは出そう。そこまで極端に早いペースになればまともなローテではこなすのは正直無理なので、しっかり条件を満たせる馬を狙う必要がある。

　今回で言えば
・斤量減になるのは
　グランテスト（56→53）
　モズメイメイ（56→55）
　ペアポルックス（57→54）
　ジャスパークローネ（59→58.5）
　ピューロマジック（55→53）
　ナナオ（55→52）
　メディーヴァル（54→53）
　と以外と少ない。
・前走が渋った馬場だったのは
　高松宮記念：テイエムスパーダ、モズメイメイ
　オーシャンS：バースクライ
　の2レースのみ。
・サンデーフリーの血統
　テイエムスパーダ、グランテスト、ヤクシマ、ジャスパークローネ、カンチェンジェンガ
　こちらも珍しいことに5頭のみ。
　減量の幅が小さい馬も多いですが、ここはこの該当状況も踏まえつつ、この高速展開に対応できそうな馬をしっかり選んでいきたいと思います。

【予想印】

（良）
◎11ジャスパークローネ
〇4グランテスト
▲9ペアポルックス
△1ディヴィナシオン

（重）
◎2テイエムスパーダ
〇4グランテスト
▲5メイショウソラフネ
△13カンチェンジュンガ

　流石に場合分けをせざるを得ないですね。これで行きたいと思います。

【予想の概要】

　開幕週の小倉で行われたCBC賞はなんだかんだ行き切った逃げ馬がそのまま押し切っており、今回もそうなるんじゃないかなというのが◎の理由。
　斤量は重いもののジャスパークローネの58.5は一応前走からマイナスなのでそこまで深く気にせず、良馬場のテンのスピードなら流石にジャスパーが早く、ピューロマジックが外に入ったので、制してハナを取り切るのは困難と見える。重馬場ならばスピードの絶対値が下がるので、外から6枠の2頭が押して先頭に届く前に内からテイエムの加速が間に合いそうで、前走重馬場で躓いてもがきながらの先行になったことも踏まえて逃げられれば押しきれそう。
　ピューロマジックはスピードはあるが、調教が前走比でかなりセーブした内容に映り、斤量以外に魅力がなく、枠並びも逃げるにはハードルが高いことを考えるとここは高くは評価しづらい。
　行き切った馬は残るけれど、それに付き合って外回しの先行になったり、2列目で中途半端に溜めたりする馬は終い伸びきらないというのが極端なペースでは起こりやすいので、終い切れを出せる軽量馬ということでグランテストを高めに評価。
　良馬場ならば小倉実績もあって斤量を活かしやすいペアポルックス、極端なペースになった時に高齢馬なりのスタミナの奥行きが活きて内を捌いたディヴィナシオンの激走にも期待。
　重馬場では良馬場では時計が足りなさそうではあるものの調教も良く、前走は中山の8枠で恵まれなかったメイショウソラフネとカンチュンジェンガの巻き返しに期待。
　というのがざっくりしたところ。

　ここに挙げなかった馬で抑えるならば、重馬場ならば軽斤量が活きると見て3歳勢を厚めに、重馬場ならば短縮ローテと決め手が活きると見て、ヤクシマとエイシンスポッター、あとはトゥラヴェスーラもという感じ。
　馬場の推移を見ながら柔軟に切り替えていきたい。

【まとめ】

　ちょっと変則的な感じになりましたが、内容としてはあっさりと、逃げ+グランテスト+良と重でそれぞれ向きそうな馬を柔軟にで組み立て。
　馬券としては◎の単勝をメインに、ワイドで安い配当を狙うのは捨てて、3連複でグランテストと2頭軸で3頭目を広げてというイメージです。
　逃げたら強い、逃げられなければ脆い、そんな逃げ馬が揃うと中々絞り切るのが難しいですね。頭はそこまで荒れなさそうなので、上手く3着馬を拾いたい、そんなレースになる気がします。