紫苑S、セントウルS、京成杯AHの調教を見て
調教を見ての評価、気になったことなどを書いていきます。
【紫苑S】
イゾラフェリーチェ
一週前はCW併せ馬で手ごたえ劣っているものの、時計的には悪くない終い11.3。25日に坂路で終い11.9の加速も出ており経過は悪くない。
そこからの最終追切は併せ馬の内側、全体時計控え目で溜めながら直線向くも終始走りがフワフワとした感じ、終い伸びず12.0でフィニッシュと物足りない内容。
エラトー
一週前は全体時計まとめて悪くないラップ。日曜に坂路で54.9から終い12.0の加速と良い調整。
最終までに十分負荷をかけられていた分か水曜は坂路で55.1から終い12.8と時計控え目。走りにはまとまりあり手綱を抑えながら手ごたえ十分。
溜めた分最後もう一伸び欲しかったところではあるが、夏の順調さを継続。
ガジュノリ☆
一週前にCWで5Fだと66.2から終い11.5の好時計。時計の出方順調で経過良さそう。
最終は併せた馬が動いていなかったような感はあるものの、持ったまま突き放すいい動き。
馬体もすっきり見せて6月末に勝利してからの2か月でもいい成長があったのではないかと伺わせる。走りのピッチが速くコーナリングが上手い。開幕週の中山はベストの舞台かと思う。
状態よさそうで、穴ならば面白い存在。私だけでしょうか。新馬戦以来のボンドガールとの再戦に心躍らせているのは。
ザブライト(未)
一週前のCW時計強烈。5F65.7から終い11.9-11.4、最終追切でどこまで状態上げてくるか注目。
テリオスサラ☆
映像が無いので動きは確認できないが過程としては面白い。この馬唯一の勝ち星は中山未勝利。
新潟でデビューして3着から、中2週で中山へ。昨年の今頃はまだ美浦の坂路が改修中だったのでCWのみの仕上げで出走して初勝利。
今回は休み明けを新潟で3着、一叩きから中2週へ中山へ、未勝利勝ち以来の坂路なしCWのみの仕上げ……これは意識して良かった時のパターンに戻してきたのかなと。
ハミング
一週前にCWで終い11.6-11.1と良い伸び。
重賞に向けて中内田厩舎が出走させてくるにしては珍しい土日に早めの坂路なし。最終追切もCW4Fからの単走で時計も緩め。
肝心の走りは悪くない。小柄な馬だけにまだトモのボリュームや、蹴りの推進力はもう一段上のものが欲しいところだが、キセキ、ビッグリボンの妹ということもあり品のあるフォーム。
開幕週らしい時計の求められる展開になるとまだ世代の上位とは厳しいように思うが、価値ある挑戦になると思う。
バランスダンサー
土日坂路なしで日曜にもCWでまずまずの時計を出しての調整。
最終はCWで単走。活気ある動きではあるが前肢の出が窮屈な印象で前傾気味の走り、今一つスピードが伸びきらない。
横の比較で上位に取りづらい印象で、ここではちょっと厳しいか。
フォーザボーイズ
時計本数は多いが早い時計は少な目。
最終追切もCW単走で緩い時計。終いも馬なりで12.4-12.3は意図したものでも物足りなさ否めない。
重心低めの走りで、活気はあるけれど時計控え目なのも相まって体の伸びには物足りなさある。休みを挟んでの上昇度合いといってももう一つ上の動きが欲しかった。
ホーエリート◎
一週前からグッと早い時計をだしており、最終追切でどこまで状態仕上げてくるか注目していたがCW併せ馬の外側で大きな弾力ある走り。
一歩一歩がっしり地面を捉えて、力強い推進力。オークスぶりの競馬にはなるがこの夏を越しての上積みは相当なものがありそう。
思わずオークスの追切と見比べたが、馬体も一回り二回り成長していそうで、直線スピードに乗った時の迫力は別馬のよう。秋華賞を走るためにはここで出走権確保したいところなので、気合も十分か。ここは上位評価が必要。
ボンドガール
一週前から活気のあるテンポのいい走りではあるが、走りが前向き過ぎるのと直線で末が伸びない窮屈な走り。一週前時点では中山の2000を走ることを考えるといい印象は無い。
最終追切では一週前と比べれば柔らかみは出てきたと思うが、ラップにメリハリが無い感じで終いも伸びず。単走で促されているのにこの内容というのはちょっとプラスには取りづらく、走りのフォームからも距離が伸びていいイメージは沸かない。
ミアネーロ〇
元から足長の体系でゆったりとした走りだったが、一週前時点ではちょっとのんびりしすぎているぐらいで、ラスト一追いでどこまで上げてこられるか。
最終追切は3頭併せ馬の真ん中で負荷をかけられた。ちょっと合わせた両サイドの馬と比べてもオーラがあるというか大きな見栄えのする走り。
直線を向いて末脚を伸ばすときも、一週前からはかなり上積みが感じられるスムーズな加速。あっという間に併せた馬を突き放しての11.2の鋭さ。馬体もしっかり休んだなりの成長を感じられる好仕上がり。これは実績的にも上位評価が必要か。
レイククレセント
一週前にCWで終い11.1、全体時計まとめながらも鋭いラップ刻めている。日曜にも坂路で55.6から終い12秒台の加速。かなり調整順調か。
最終追切もCWで3頭併せ馬、しっかりと負荷をかけられながら終い11.4と良く伸びた。追えばはじけそうな手ごたえだが抑えながらしっかり併せたのは好印象。その上で伸び負けていないのは力を感じさせる。
クラシック経験組と比較すると馬体の仕上がりやスケール感は一つ見劣りするが、良い仕上がりでレースを迎えることが出来そう。
【セントウルS】
アサカラキング
大型馬の休み明けで重さ有、頭も高く一週前は良いとは言えない。
最終は坂路で53.3から終い12.5の加速ラップ。除外になった高松宮記念の際は坂路仕上げだったが、CWで最終追切の方が多かったので少し意外。
時計は出ているが動きとしては良く見えず、コーナリングで少しもたもたしており直線で加速に入るまでかなり時間がかかった。
良くない足元をこなしながら如何に前目でスピードに乗るかというのが重要になりそうな今回かなりマイナスな感じの動き。人気になるなら軽視ですかね。
アネゴハダ
CWで単走。5F66.6とまずまずから終い11.7-11.7のイーブン。
ピッチ早めの走りで動けているがもう一つ上が望める動きに見える。相手強化で筋量も上がる今回、あえて狙いたいという動きではない。
カリボール
日曜に坂路で54.3から12.5-12.2の時計を出しており、そこが実質的な最終追いだったのか水曜は56.4と坂路でかなり緩めの時計。
間隔が詰まり気味な分、ここであえて強い負荷をかける必要もないのかもしれないが勝った7月の時が終い11秒台だったこともあり評価はしづらい内容。
動きとしても悪くは無いが……という感じであり、ここがねらい目とは考えづらい。
キミワクイーン
キーンランドCを除外からのスライドということもあってか、あまり負荷をかける内容ではなくCW単走でゆったりとした時計。
既に仕上がっていたという感じで馬体は良く見せるが、相手が強力な分横の比較で上位とは見えない。
トップスピードはあまり出るタイプではないものの、夏はかなり状態良く以前の切れ味戻ってきていたので、荒れてタフな状態の中京でどこまでか。
グレイトゲイナー(未)
木曜追い。
サウザンサニー
1週前にCWで好時計。日曜にも坂路で55.9から終い12.2の加速ラップで過程良し。
最終はCWで単走。5F65.7から終い11.5に加速と好時計ではあるが、コーナリングはちょっともたついているような感じに見せ今の荒れた馬場と中京のスパイラルカーブが課題になりそう。
直線の伸びは差馬らしくスムーズで力強さあったが、前走の函館のほうがコースとしては合っていそう。
ジョウショーホープ☆
CW中心の仕上げで最終追切は全体時計まとめながら11.7-11.1の良い伸び。
単走でコーナリングから迫力あり、直線でもストライド大きくかなりいい動き。馬体もハリ艶良く見せており、強いメンバーが揃った中で見劣りしない好気配。
短縮ローテも良く、前走比で斤量増こそマイナスではあるものの、人気しないようであれば追切の良さだけで抑えてもいいかもと思わせる。
ストーンリッジ☆
1年以上の休み明けだが1週前から動きは非常に活気あり。休み前の重賞好走時と比べても見劣りしない。
最終追切はそこから更に時計を詰めてなんと坂路50.3から終い12.0-12.7とかなりの好時計。
終い失速しているがこの時計ならば仕方なし。最後まで気迫衰えず、手ごたえ的にも悪くない。休み明けいきなりからの成績が良いディープ産駒であり、ここは見逃せない一頭になるか。
ダノンスコーピオン
流石に一週前の時計はすごいものがあるが、まだマイル質の走りに見える。
最終追切も坂路で51.1から終い11.7-12.4の失速ではあるが悪くない。福永調教師付きっ切りでの調教でありまだ馬が変わっている過程か。
今回早い流れについて行く競馬ができれば次走で一気の巻き返しがあっても。
テイエムスパーダ
アイビスの時の調教は明らかに上昇気配だった。57㎏で電撃戦を好走できたのも上積みへの期待高まる。間隔詰まっても一週前から54.1の坂路と調教抜かりなし。
最終は坂路で54.8から終い12.1、前走の動きと見比べるとかなり見劣りという感じ。今回はスプリンターズSを延長ローテで迎えないために挟んだのかな?という感じでここが勝負という気配ではない。
テンハッピーローズ
最終は坂路で52.9から12.6-12.5の加速ラップ。
ややかかり気味な感じの走りでもこの時計で加速出来ているのはまあ能力を考えればまずまずの内容。
今回は明確に叩きという感じのローテと使い方であり、動き含め仕上げは緩め。人気になるならばここで狙う理由は無いかな。
トゥラヴェスーラ〇
前走北九州組、最後方でも33.8-35.3とまずまずのスピードで追走。一週前に終い11.8-13.0と特徴的な時計。
そこから最終追切は坂路で56.1と全体緩めたところからラスト11.9と大きく加速。
動きとしてもラスト1Fまでがっちり抑えて、手綱を緩めたのに合わせて自分から待ってましたと言わんばかりに伸びてのこの時計。かなり良い内容ですね。
前走北九州記念組ということで前半33.8-後半35.3とこの馬としてはかなりの前傾ラップで上がり使えず。不良馬場で誰も通らなかった内をただ一頭通して高松宮記念3着に滑り込んだ実績。臨戦過程含め注目したいタイミング、内枠引いたらマストバイ。
トウシンマカオ
一週前の動きはキレあり、能力がある馬らしく当たり前に時計は出る。かなり前向きな感じで流れにはついて行けそう。
そこから日曜に坂路で57.3を挟んラストもCWで好時計。コーナーまではしっかり抑えて併せながら直線持ったまま突き放す動き。
文句の無い内容でいきなりから動けるとは思うが右回りの方が適性は合っていそうですね。一週前の動きからも左回りだとコーナーで右に張る感じがするので内枠のほうが良いが荒れた馬場がそこまで嬉しいタイプでもなく。
ピューロマジック◎
CBC賞からスライドの影響は無さそうな一週前の活気ある動き。G1に向けて状態上げてきているがここがピークになってしまわないかは気になるくらいの一週前。
そこから最終はいつも通りのCW4F、時計抑えながら直線も馬なりで折り合い重視。前走との比較でも良く見せるくらいの動き、斤量据え置きで舞台設定も合いそう。
京都、小倉で続けて重賞を勝ったせいか、坂のあるコースでどうか~みたいなのも見かけますがパワーの求められるコースはむしろ合うくらいでしょう。ここは逆らわずでいいんじゃないかなぁ。
ママコチャ
動く馬なので一週前から時計が良くても鵜呑みにはしづらい。まだやや休み明け感ぬぐえない印象でラストどこまで上げられるか。
日曜に坂路で55秒台を挟んでからラストは53.5から終い11.9と時計として恰好をつけてきた。時計としても前に馬を置いてから躱し去って加速というのは昨年のスプリンターズSと同じパターン。本番に向けて下手な競馬は出来ないというところでしょう。
しかし、馬場状態も踏まえて、逃げ馬を見ながら一列後ろで控えて直線で躱して……みたいな立ち回りで行こうとして位置取り後手を踏んだ時点で間に合わないということもあり得そう。
動きにもまだいい時に比べると物足りなさがあり、叩き感は否めない。斤量も57㎏と背負う今回人気になるならば軽視で良いかなぁというのが正直なところ。
ミッキーハーモニー
北海道から戻って早い時計はCWで最終のみ。キーンランドC除外組なので既に仕上がっていたという感じで、映像を見ると馬場の外々を回してスピード感のある走り。
馬場が荒れた中京という舞台自体は合いそうで、走りからもこのタイミングで中京のクッション値が上がってくれれば舞台設定としては合いそう。
後方からの競馬がデフォルトになってしまっている状態なので、ちょっと今回は厳しいかなとは思うが、ここで強い相手と走りながらハイペースを経験した次走、好調維持ならば狙いたい。
モズメイメイ
コンスタントに使われながら、前走のアイビスからもそこまで間隔はあかないものの23日から坂路で54.8と早い時計の本数まずまず。
最終追切でも52.5から終い11.9-12.3と前走以上の調教時計。動きも近走の比較から見劣り無く状態面では問題なし。
ただ、前走比較でペースが詰まった北九州記念で激走、早い時計を経験してからの短縮で久々の勝利と近走の好走ローテから考えると延長となる今回は非常に買いづらい。
ヨシノイースター
一週前からまとまりある安定感高い走り。スピード感集中力共に高く、鞍上の動きに素早く反応。一週前から既に仕上がり良い。
最終も52.2から終い12.3-12.1、一週前から順調に仕上がりましたという感じでスピード感アップ。好調キープでしょう。
ただ、調教からもちょっと左に差さりながらラチを頼るような感じの走りで、左回りに変わるのがちょっと不安。ほとんど左回りは使われておらず勝利もなし。ちょっと気になりますね。
【京成杯AH】
アスコリピチェーノ◎
休み明けからでも動き素軽く軽快なフットワーク、良い時の力強さには見劣りするが既に動ける状態。
そこから日曜にも坂路で56.5とまずまずの時計を出してから最終追切はCWで併せ馬。追走するポジションから直線であっという間に並びかけてあっという間に突き放すキレのある動き。
時計としても終い11.0と見た目通り切れており休み明けでも仕上がりに不安なし。これは人気でも逆らっちゃだめですね。
エアファンディタ
高齢馬の休み明け、動きは悪くないもののいきなり狙えるかと言われると少し物足りない。
日曜に坂路でまずまずの時計を挟んで、最終はCWで併せ馬の外側。コーナリングは時計控え目も軽快。
併せ馬に先行してから、直線では一呼吸併せ馬が伸びてくるのを待って並んでから競るかと思いきや抵抗せずにおいて行かれてしまった。時計的にも自分が主役の併せ馬という印象ではなく、ここは買い時とは思えない。
エエヤン
八月の中頃から好時計目立っており、一週前はCWで終い11.8-11.4と良い伸び。
最終追切は坂路での仕上げ3月のダービー卿でも同じく坂路だったのでここは好印象。時計的にも坂路で52.3から終い12.2-12.2の好時計。
いつも通りという感じの活気あふれる前向きな走り。ちょっとバタバタとした感じはあるものの休み明けから十分動けそうという点では悪くない。
オーキッドロマンス〇
直線を向く所からの動きは迫力あり夏を超えて良い成長が出来た印象。末脚の伸ばし方もバネがあり一週前から悪くない。
日曜にも坂路で54.8と早めの時計をだしてから最終追切はCWで好時計。3頭併せ馬の内側で追走するポジションからスムーズなコーナリングで迫ったが、併せた馬が動き過ぎ。
しっかり追って終い11.4まで伸ばしても突き放されてしまい、見栄えは悪いがかなり良い負荷はかかった。逃げ馬としてはこれくらいの内容の方が最後良い一粘りできることは珍しくなく、悪くない内容。
カテドラル☆
最終追切は坂路で53.0から12.9-12.3の好時計。近走は坂路でまずまず動けていても結果が出ていないのが現状ではあるが、ちょっと今回は気になる。
近走の時計の出方は概ね53秒後半から54秒台で終い2F12秒まとめの加速ラップだが、今回は53.0と52秒台と誤差範囲の時計のまとめ方。
最終追切で52秒台の時計と考えるとこれは最後に馬券内になった昨年の小倉大賞典以来。そしてカテドラル最後の勝利は21年の京成杯AH、その前走は小倉で行われた中京記念。動き自体も悪くなく、ちょっと気になりますねぇ。
キャットファイト
一週前は溜めたとは言え終い馬なりで11.1はかなり動いている。日曜にも54.0を坂路で出しているのは良い調整過程。
十分負荷をかけたということか、最終追切はCWで5Fで66.5とまとめたものの終いは12.1-12.0と控え目。併せ馬の外側で活気のあるコーナリング、直線も軽い感じで走れており、併せ馬には先着。
前走の桜花賞は大きく負けたが、内が苦しかった阪神で終始内内の立ち回り。昨年中山の開幕週で良い走りをしたこの馬が巻き返すにはいいタイミングか。
キタウイング
ん~前走の動きも良かったんですが、今回も中々良く見せますね。
CWで単走も馬場の外々を回しながら普段追切では目立たないことも多いこの馬がスピード感ある走り。
集中力高く、馬体の仕上がりも良く見せており、この馬なりに仕上がりは良好。前走も外回しで4角では「おっ?」と思わせるタイミングもあり距離短縮、実績のあるコースでどうか。
コラソンビート◎
やや力んだ感じはあるが素軽くテンポのいい走り。直線を向いてはトモの力強さ増したという感じの推進力。
春からかなり体つきが変わった印象で、これなら再度マイルを使おうと思うのも納得。走り大きく迫力ある動きで一週前から好活気。
最終追切は坂路で併せ馬、馬なりでかなり手ご他余裕ある感じでサッと躱し去る好内容。一週前に感じた力みもなくマイルを走ることを考えればベストの仕上がりか。
サンライズロナウド
珍しくCWで走っている映像があったがまあこの馬は追切で負荷をかけて仕上げるタイプではないですし本番でどうかですね。馬体は見栄えするので引き続き好状態でしょう。
ショウナンマグマ
一週前からと最終追切どちらも全体時計をまとめて終いは伸ばさずのパターン。
距離短縮のタイミングですし積極的な競馬をしてどこまで粘り込めるかという感じですかね。動き自体は悪くないものの調教から評価をあげる内容という訳でもなく。
ジューンオレンジ〇
一週前は坂路で52.5から終い12.5-12.5のイーブンラップ、21日にも51秒台を出して休み明けでも好時計目立つ。
前走は全体時計53秒台で終い11.9という内容でしたが、今回は52.9から終い11.8-12.2のこちらも好時計。
ラップは失速しているが映像を見てもそもそもそこまで強く促しておらず、馬なりに近い形での時計。鞭を抜く動作に反応して最後は少し伸び直したようにも見え、手ごたえは余力有。
前走の2000mは流石に長かった印象であり、元々スプリントを使っていた馬ということもあり距離短縮は歓迎。この調教内容ならば今回も狙いたくなる。
セルバーグ
近走は調教の動きを良く見せていたが、毎回負荷の大きい競馬を続けて長い休みなく流石に少し疲れがあるかなという印象。最終でどこまで。
最終は坂路で単走、コーナー逆手前で回ってきて直線でもラップこそ加速しているが左右にちょっとふらつきがあり、手ごたえ怪しく安定感に欠ける走り。
近走は調教では良く見せていた上で展開が向かなかった面が大きかっただけに、今回は出来落ち感否めない。
タイムトゥヘヴン
調教では良く見せることが珍しくない馬だが今回も中々良い。土日に早い坂路が無かったのは気になるが今回も好状態で出走できそうという感じの一週前。
最終追切も併せ馬で動き良く、直線向いて手前替えに少し時間かかったが抜け出してからの加速は目立つ。
状態は悪くないのであとは展開がハマるかどうかというところかと思うが……
ディオ
間隔詰まるも活気に衰え無し。崩れたダービー卿CTの時は調教の時から重さがあった。今回は前走に引き続き好状態で行けそう。
最終追切は坂路で単走。ラスト1Fまで溜めを作って13.1-12.0と大きく加速。前走同様先行して好位につけてから溜めて最後差し切りという展開を狙いたいのが見える調整内容。
前が大人しい流れになるのであれば好走の可能性は高いと思うが、メンツ的に前でポジションを取りたい馬も多そうなので、展開読み次第ではバッサリ行ってもいいかも。
ディスペランツァ
いつも通りではあるが土曜日に坂路で好時計。
最終は終い伸ばさなかったものの全体は54秒台とまずまず。併せ馬でじっくり並走、いつも通り手前を変えてからスッと躱して先着。
順当に仕上がっていそうで、ハマれば突っ込んでくる仕上がりでしょう。
ドルチェモア
転厩初戦で心機一転。坂路のみでの仕上げで一週前54秒台からの加速ラップ、日曜にも57秒台で加速ラップとじっくり我慢しながら終いを伸ばせているのは良い内容。
最終追切も坂路で単走ながら集中力はある。少し力みがあるように見え、手前を変えながらではあるが最後まで気迫十分で加速出来た。
近走は最後まで自分の走りをすることが出来ていない状態なので、走りに前向きな状態で臨めそうなのはプラス。あとは本番でどこまで。
【まとめ】
紫苑Sは登録を見ていた段階だと「これどこから行こうかなぁ……」と思っていましたが、調教を見た後ではまあ前走オークスの2頭が中心と見て良いかなと。位置取りが重要なレースでもあるのでよりポジションを取りやすそうな枠に入った方が評価して軸に据えるのが無難と現時点では考えています。穴ではガジュノリとテリオスサラですね。ここら辺が馬券内に来てくれると配当も期待できそうです。ボンドガールには今回も逆らいたいですね。
セントウルSはここからよっぽど何かない限りはピューロマジックから入ると思います。展開というか、各馬の立ち回り次第で2.3着はどうにでもなりそうで、穴の激走に期待したいですね。調教でもチェックをつけたトゥラヴェスーラは内を引いたら相当面白そうで、1年1か月ぶりの休み明けになるストーンリッジも活気十分。あとはグレイトゲイナーの追切次第ではここら辺に期待したいですね。
京成杯AHはなかなかの混戦模様だと思います。
シンプルな動きとしてはアスコリピチェーノは古馬に交じってもG1を狙える馬であることを疑わせない好気配。55.5㎏も当然という感じですね。これ55㎏だったら1.3倍くらいになるんじゃないかな。
オッズ的にも逆転に期待したいのはコラソンビートですね。本文中でも書きましたがかなり成長して馬が変わっていそう。古馬牡馬がつくる早めの流れもこの馬の適性からしたら合いそうで。1.5㎏の斤量差があればアスコリピチェーノに逆転があっても驚かないですね。前走はあれだけかかってたらそりゃ直線持ちませんよ、あれで距離が長いと結論づける人が多いならばより狙いたくなりますね。
穴でねらうべきはやはりジューンオレンジ、そして大穴で気になるのがカテドラル。ちょっと陰に隠れて美味しいオッズになっているオーキッドロマンスもスムーズな先行ができれば粘り込んでも驚かない好状態に見えます。
中山1600なので枠も超重要。前走後に康誠騎手のコメントでも出ていた「スムーズに番手ならば勝っていたかも」というのも気になりますしディオが前に行きやすい枠に入ると思ったよりペースが落ち着く可能性もありそう……うーん、枠次第ですね。
まあ、いずれにせよ今週の3重賞はどれも面白そう、秋競馬も始まってG1の足音が聞こえてくる季節。今週も週末が楽しみです。