【R7.2.2】シルクロードS・根岸Sの予想
【シルクロードS】
【予想印】
◎7クファシル
〇9ウインカーネリアン
▲11エイシンフェンサー
△3メイショウソラフネ、14グランテスト
これで行きたいと思います。
【決め打ちで馬を絞る】
中々難解な今年のシルクロードS、予想を難しくしている要因の一つとしてピューロマジックの存在は無視できない。
逃げ切って重賞を勝利したときは
葵S:33.2-33.9
北九州記念:32.3-35.6
と、常識的なペースで引っ張って無難に逃げ切った葵Sと破壊力のあるペースで後続の足を削り取るような厳しいペースを作った北九州記念ではレースの質が違う。その後のセントウルSでは33.6-34.8とやや溜めを作る逃げで直線は飲まれて大敗、スプリンターズSでは再び32.1-35.4の度肝を抜く逃げと一口に快速逃げ馬と言っても毎回作るペースが違う。
どちらのペースになるのか次第で恵まれる馬は変わってきそうなので、超ハイペースなのか、常識的なペースでの逃げになるのかは決め打って馬を絞っていきたい。
これまでのレースを改めて見たときに
スプリンターズS:32.1-35.4
セントウルS:33.6-34.8
北九州記念:32.3-35.6
葵S:33.2-33.9
マーガレットS:34.1-35.7(重)
京都1勝C:34.7-34.1
さざんか賞:32.6-35.6
札幌未勝利:34.7-35.1(やや重)
と極端なハイペースになったのはスタートから下りが続く中山、小倉、阪神の1200、逆に、スタートから上りがある京都の2走は後半まで足をためられるペースで進められている。
今回は唯一後傾ラップとなった京都1勝Cの際に騎乗していた坂井騎手に手が戻ることも踏まえると、33秒半ば~後半くらいの常識的なペースにおさまることを想定したいと思います。
そして、走破時計の想定。
開幕初日だった今日もクッション値は高いAコース替わりでもそこまで極端に時計が出る感じではなく、むしろ例年の冬京都と変わらずやや時計がかかり気味だった印象。
過去のレース結果を見ても昨年の1.07.7がかなり早めなくらいで基本的には1.08.0前後の決着時計が多い。
ピューロマジックが33秒台半ばで引っ張ることを考えると、先行勢では早いながれに対応しながら時計のかかる馬場で34秒前半で上りはまとめたい。
中段から差すような馬であれば逆で34秒台半ばの追走から33秒台後半の上りくらいの決め手は求められる。
なので、走破時計が1.08.0前後のレースで、こういったラップを刻んだことがある馬の中から、状態面や斤量推移、ローテで推せる馬を選びましょうと並べたのが今回の予想印です。
【印のざっとした説明】
◎クファシル
3歳のころから調教ではかなり動けており、素質には期待されていたが気性面の危うさから中々出世ができていなかった馬だが、昨年の函館から1200に対応できるスピードを身に着け一気にOP入りまで駆け上がった。
レース内容も順調に成長しており、夏の北海道ではタフな舞台でのスタミナ勝負を制してきたという感じだったが、前走はキャリア最速の上りで中段から差し切ると溜める競馬ができるようになった。
前走のラップがまさに今回ほしい内容で前半34.6-後半33.7で1.08.3をやや重で記録。小頭数の外枠でなんとかうまく前に馬を置きながら折り合いをつけて、一頭大逃げの難しい展開を一頭違う足で追い込んだのはかなり評価できる。
京都と同じくスタートから上りがあってスタミナを要する函館でしっかり結果を出しているのも今回につながりそうであり、調教も坂路で51秒台とメンバー最速のいい動き。枠も内すぎず外すぎずで、先行争いが激しくなっても巻き込まれなさそうないい枠。ここは勢いのままに重賞制覇を期待したいということで本命。
〇ウインカーネリアンは先行勢で一番残りそうなのはこの馬かなということでチョイス。
前走から+2㎏でのトップハンデも若い馬ならばかなり気にするところだが、高齢でスピードよりもパワーとスタミナで勝負しているこの馬ならばそこまで気にしなくていいのかなと。
前走も同舞台で33.7-34.1のいいラップで2着に粘っており、今回ピューロを見る位置で進められれば十分好走はあり得る範囲。調教の仕上げ的には次走のG1を見据えてというような感じではあるものの順調そう。4歳勢が人気を吸う分おいしくなるならば高めに評価して狙ってみたい。
▲エイシンフェンサー
前走も伏兵扱いでしたが、ずっと安定して高いパフォーマンスを出せている。地力の高い馬だと思う。
去年一年間で大きく崩れたのはダート挑戦のやまびこSと外枠から接触もありまったくスムーズに運べなかったタンザナイトSのみで、それ以外は開幕週の大外枠など不利な条件でも覆してしっかり好走してきている。
勝利しているレースが1.09.7、1.08.2、1.08.3、1.07.4とこれまでやや時計がかかり気味の洋芝などを得意としてきたところから前走で早い時計にも対応できるようになったのも成長を感じさせるところであり、札幌のレースではあるが、今回評価したいポイントである1.08.0前後の時計で33秒台の上りを使っている実績も光るところ。
今回間隔が詰まるローテで+2㎏の斤量増や鞍上を理由にまったく人気がないが、この馬の追走力と右回りでのコーナリングの良さは本物。調教からもしっかり最終53.2から終い12.5-12.2と好時計をだしており好調キープ。
ここまで人気がないならば狙いたい。
△の2頭はシンプルに京都実績の豊富さと、今回の評価したいラップを実績に持っているので高く評価。
メイショウソラフネはタンザナイトでソンシに勝っているし、オパールSでもビッグシーザーに0.1差、とにかくこの舞台が得意で強い相手とも渡り合えている。
グランテストは今回調教が不気味で、いつもある程度の全体時計から11.×-12.×みたいな失速ラップでの仕上げが多いが今回は58.0の遅すぎるくらいな全体時計から11.4-12.4の極端なラップ。
かつては控えて32秒台の末脚も使っていた馬なので、今回外枠から無理せず中段あたりに構えて34.×-33.×のような後傾ラップの競馬になれば面白そうだなと期待。
印は回らなかったけれど押さえておきたいのは人気どころではピューロマジックとカピリナ。人気薄だとスリーアイランドとダノンタッチダウン。
人気でも軽視はペアポルックスとソンシ。ペアポルックスは……最内いやですよね?ピューロマジックがレースでどういうラップを刻むかわかり辛い以上、ぴったり後ろをマークするような競馬を選択した場合にハイペースに飲まれる可能性があるし、だからと言って離した位置につければ先行場が多いメンバー構成故に間にほかの馬に入られて不本意な位置取りになるリスクも高まる。スタートに安定感がない馬なのに、何よりもスタート直後の立ち回りが重要な枠となった上に、岩田父は……イン突きは上手いけれど最内枠からの成績がいいわけではないというのも気にしておかなければならないですね。やや過剰人気気味ですし、これなら軽視したほうが馬券的にも妙味を取りやすいかなと軽視します。ソンシは8枠流石に苦しいですね。
【まとめ】
ここはクファシルから相手を絞って狙っていく感じで。
〇単勝 クファシル
〇ワイド 7ー9.11
〇3連複 7-9.11-3.9.11.14
7-3.9.11.14-2.3.4.69.11.13.14
で単勝とワイドどちらかが当たればプラス、3連複は当たれば嬉しいな程度で行きたいと思います。
クファシルはずっと応援している馬だし、昨年は何度も馬券を取らせてもらった大好きな馬なので、ここで混沌としたスプリント戦線に名乗りを上げてほしいです。
【根岸S】
【予想印】
◎5サンライズフレイム
〇13ロードフォンス
▲6バルサムノート
△8フリームファクシ、12サトノルフィアン
で行きたいと思います。
【印の概要】
東京ダート、特に1400はほかのどのコースよりも上りの速さが求められる特殊コース。
過去10年の根岸Sだと上り36.0以上かかって馬券になったのは昨年のアームズレイン36.0と2022年ヘリオス36.3で2頭だけ。基本的には早い上がりでまとめられる馬だけ決着するレース。それゆえにほかのコースで出席してきた馬がここでは上りの絶対値が足りずに撃沈したり、強い逃げ先行馬が、長い直線で飲まれて波乱決着になることも珍しくない。
早い上がりを使える馬で、今回のレースに向けて仕上がりがいい馬を狙いたい。
今回のメンバーでは上り34秒台を出せているのが、サンライズフレイム、コスタノヴァ、アルファマム、ロードフォンスであり、ここは順当に評価すべき。順当に本命、対抗はここを重視してつけているが、コスタノヴァは約半年の休み明けで距離延長ローテかつ斤量+3㎏、調教の動きもまだピリッとしてこず、スタートが不安定という課題もあるので、重い印は打ちづらい。アルファマムは極端な追い込みにどうしてもなってしまうのと、1400で特に鋭い上がりを引き出した栗東SとギャラクシーSはどちらも北村友一騎手騎乗、前走のレース後コメントでも北村騎手が乗ったときは特別に末脚が伸びる…みたいなことを言っていたのに今回乗り替わりでは強く推しづらい。
ということで、ポジション取りが後ろ過ぎる訳でもなく、ある程度の位置から強烈な上りを使える2頭を高評価。
早い上がりと追走力が求められる舞台なので、ダート替わりさえこなすことができれば芝からの臨戦も成就しやすい。バルサムノートは切れ味はそこまで鋭くないものの、スプリントでも先行できるテンのスピードと高い持続力を持っているのでこのコースはハマっても良さそう。調教の動きも良くまったく人気がなさそうな今回ならば穴で一発を期待しても面白い。
フリームファクシはダートで強い勝ち方をした2走がどちらも短縮ローテで、やや消耗戦気味な展開を上手くロスを抑える進路取りで差し切っているという内容、上りも芝の時で34秒台、ダートではまだ36.0が最速ということで、もしかしたら切れ負けの可能性も残されているということで頭では狙いづらい。サトノルフィアンはここ2走は58㎏の永島騎手でも好走できており、タフなペースを前受しての粘り込み、適性外の距離での善戦など、着実に力をつけている。過去にはBSイレブン賞でこの舞台を35.7の上り最速で制しており、好走するための条件は満たしている。今回BSイレブン賞勝ちの時と似た調教パターンで気合の入った仕上げられ方、鞍上も大きく強化となるので、人気があまりないならば狙ってみたい。
(抑え)
・アルファマム
不安なのは鞍上と位置取り、末脚の爆発力は上位なので抑えてはおきたい。
・ショウナンライシン
渋った馬場ではあるがGCCの時の内容は強烈。前走は短縮ローテで促しながらの追走、後方から上りは使ったが中京の外回しでは届かないと敗因明確な内容。今回同距離2走目で追い込みがハマりやすいコース。調教も良さそうなので3着滑り込みを期待
ドンフランキーが中京1400を勝ったときも自身37.0の上りになるような消耗戦に持ち込んでいるので、今回も似たようなペースになれば結局直線で追い込みが間に合うレースになりそうということで、やはり上りを重視して過去の実績を見渡して35秒台の上りを使ったことが無い馬は基本的に軽視。ここでスレイマン、メイショウテンスイあたりは脱落。
早い展開になればスプリントからの延長勢も厳しいとみて、クロジシジョー、スズカコテキタイも嫌ってみたい。
タガノビューティー、アームズレインは実績的には通用とは思うが、調教時計が成績が悪いほうの内容に該当してしまい手を出しづらい。
エイシンスポッターは……パドックでよっぽど良ければ抑えます。
【まとめ】
前日オッズがないので、馬券はどうにも組みづらいですが、基本的にはサンライズフレイムとロードフォンスの2頭軸で絞っていきたいかなと。
あ、書き忘れていましたがサンライズフレイムをロードフォンスより上に取ったのは、追い込み一辺倒だったところから、前走緩い流れだったとはいえある程度ポジションを取って35.0の上り最速を使えるなど着実に上昇を見せており、スローで恵まれない展開ながらも3着に好走した昨年以上のパフォーマンスに期待できるタイミングだと思ったからです。
馬券としては
〇単勝 サンライズフレイム
〇ワイド・馬連 5-13
〇3連複 5.13-6.8.12(11.15) ()内は少額
〇3連単2頭軸マルチ 5.13-6.8.12
からオッズを見て組み立てたいと思います。
根岸Sは前日発売がなく、オッズも見れていないのでふわっとした感じになってしまいましたが、自信をもって激絞り馬券で的中狙っていきます!