【R6.6.1】鳴尾記念の予想
【予想印】
今回はサクッと予想印から入っていきたいと思います。
◎2ディープモンスター
〇14エアサージュ
▲6ロードデルレイ
△5ヤマニンサンパ
これで行きたいと思います。
【予想の概要】
14頭のメンバーの中で内からバビット、アウスヴァール、ホウオウアマゾン、エアサージュと4頭が逃げ候補。アリストテレスも近走は距離を短縮して後ろから競馬をしてましたが前に行く可能性ありと1コーナーまでのポジション争いは激しそう。
ポジション争いこそ激しそうではあるが掻く逃げ候補の鞍上を見た感じ、コーナーに入った時点で隊列がある程度確定して一気に流れは落ち着いて、向こう正面は坦々としたペース、枠なりにハナを取り切ったバビットの鞍上が和田騎手なので、後ろが動くのを待ち切れずにやや早めの仕掛けでロンスパ展開に、結局はコーナーでの機動力+直線平坦部分でのキレ味勝負になりそう。
前提として高い持続力は必要。
Cコース替わり初週かつ、先週のBコースの時点でも内を立ち回った馬が良く走っていたので、かなりインが良い可能性があるので内を立ち回れそうな馬を高めに評価。
あとは金曜時点で10.2と相変わらずのハイクッション値なので血統的に合いそうな馬および、高速時計での決着になった時に対応できそうな馬を高めに評価というのを基本の評価軸にして馬を選んでいきます。
【各馬の評価】
◎ディープモンスター
まず、Xのほうでもちょっと触れましたが鳴尾記念は別名池江記念と呼んでもいいレベルで池江厩舎の馬が良く走るレース。
ヴェルトライゼンデ、ボッケリーニで2連勝中であり、今年もボッケリーニとこのディープモンスターでしっかり勝ちを狙ってきているなという感じ。調教を見てもどちらもかなりいい状態で持ってくることが出来ていそう。能力はしっかり出せそうに見える。
ディープモンスターが魅力的なのはまず枠。単純に考えて中団前目あたりが定位置のこの馬からすると内の2枠2番というのは好枠であり、枠並び的にもバビットがハナを狙いに行くほかは外目の枠から内に切れ込んでくる形でポジションを取りに来るので中枠の馬は進路をカットされやすく、ポジション争いで不利を受ける可能性が高い一方で、内に入ることができたというだけでポジション争いのタイミングで時間の猶予があり、ストレスなく欲しいポジションに納まることが出来そう。
中団で流れに乗ることが出来ればあとはロンスパと切れ味勝負で上位に立てるかだが、スタミナの求められる展開でこそインを上手く立ち回ることの有利は大きい、また過去の実績を見ても阪神2200のすみれSや小倉の関門橋S、同舞台のアンドロメダSなど右の小回りでコーナーでの機動力が求められる舞台での好走目立つ。コーナーから動き始めてのロンスパ勝負には適性が高い上にディープ産駒らしい33秒台の切れを使うことも可能。かなり今回求められる要素に適性がかみ合ったという印象。
高いクッション値に相性のいいディープ産駒というのも魅力的であり、メンバーを見渡した時にあまり極端に高いクッション値にフィットしそうな馬が少ない分そこもアドバンテージになりそう。
前走取り消し明けではあるが、いい状態で臨めそうな今回、適性合う舞台で再び力を見せて欲しいと期待を込めて◎で勝負します。
〇エアサージュ
前走は金鯱賞でそりゃ無理があるでしょうという前半ラップを刻む逃げ争いになってしまい8着。敗因は明確であり、久々の重賞挑戦でもあったので評価を落とすような内容ではない。
今回逃げ候補が多い中で大外枠にはなってしまったが、ハナにこだわる必要が無いこの馬からすると悪い枠並びではない。むしろマイペースに番手を狙いに行ける分好枠ともとれる。実際、2走前に3勝クラスを同舞台で快勝した際は、番手から上がり33.8の足を使っての勝利であり、今回も他の逃げ候補が前目でポジションを争う中、それを見るような絶好のポジションにつけられれば、前走とのペースギャップも含めてかなり利が大きそう。
これまで坂路の加速ラップで仕上げられて安定した走りをしてきたエアサージュが前走失速ラップで崩れ、今回休みを挟んで最終追切はしっかり加速ラップで仕上げられているというのもかなり好感が持てるところであり、前走の池添騎手から、外枠から溜める競馬が上手い松山騎手に乗り替わるというのも変わり身に期待できそうなタイミング。
血統的にも今回唯一のサンデーフリー血統で、極端に高いクッション値との相性が良さそうというのも魅力で、人気落ちの今回、積極的に狙ってみたい。
▲ロードデルレイ
弱い弱いと声高に叫ばれがちな現4歳世代の中で個人的に最も期待しているのがこのロードデルレイ。
ポジション取りに安定感はないが、とにかく高い後半力を持っており、デビュー初戦からラスト1000mを57秒台で駆け抜けたかと思えば、成長した前走では前有利の展開をお構いなしに後半1000m56秒台で突き抜け、レベルの違いを見せつけてのリステッド勝利となった。
大阪杯を目標に調整されていたが賞金が足りずに除外、その時に仕上げられた水準をなんとかキープして今回を迎える形に。
これまで東京を中心に結果を出しているように、やはり理想は長く足を使いやすい大箱で直線の長いコースには見える。馬場状態的にも恐らくイン前で上手く立ち回った上で末脚を伸ばした馬が最も恵まれそうなので、展開面での利を得るのは厳しそう。
ただ、能力的にはここでは一枚抜けた存在だと思うので、これ以上評価は下げられず、不向きな舞台と展開をどう力でねじ伏せにいけるか。
順調に賞金を積んで出走出来れば、今年の秋天はこの馬だと思っているので、是非とも頑張ってほしいところだが……京都2000内回りか……。クッション値も9前半くらいがベストそうに見える。
△ヤマニンサンパ
ここのところオープンクラスで3連続3着。安定してはいるもののワンパンチ足りない状態が続いている。
ディープモンスターと同様に、小回りでの機動力や末脚を伸ばす力についてはメンバー内での比較でも高いものを持っており、1勝クラスと3勝クラスを格上挑戦で連勝した際は馬郡をスルスルと縫う器用な差しを見せており、今回のように内を上手く立ち回って差すようなレースは得意分野。
前走から半年の休み明けとなる今回だが、乗り込みは入念で、時計は出ているが終いまで伸ばしきれない調教が続いていたところから最終でしっかり52秒台の早い時計で加速ラップを踏めているのはしっかり仕上げが間に合ったように見える。肝心の動きも単走で集中しながら安定感のある走りが出来ており、勝ち切れなかった休み前よりも上積みを感じる。
血統的にもやはりハイクッション値にはディープインパクトということで高評価。斉藤厩舎の馬で団野騎手に手が戻るのもプラスであり、ヤマニンサンパが重賞で好走するならばこのタイミングしかないかなと思うので。ここはしっかり高めに評価して抑えておきたい。
【無印の各馬】
・ボッケリーニ、ヨーホーレイク
どちらも抑えておかないと3連系はかなり的中率が下がりそうなので、紐には入れるが積極的には狙いたくないという感じ。
ボッケリーニは高速馬場への適性と切れ味勝負になってしまった場合に横の比較で上位に取れず、状態は良さそうではあるものの信用しづらい。前走とうとう馬券外になったにもかかわらず、モレイラ騎手への乗り替わりで人気が落ちないのも美味しくない。
ヨーホーレイクはポジション取りとローテに不安。2走前に復帰初戦で厳しい展開を跳ね返しての3着は評価できるが、前走の3着はそこから一変してのどスロー展開でポジション取りを落としながら足を溜めたのがハマった感強い。どスローだった前走からの臨戦は、1コーナーまでのポジション争いが重要になりそうな今回プラスには取れず、外から切れ込んでくる馬の影響を受けやすそうな枠もマイナス。
・アリストテレス
前走渋った馬場でのマイル戦から、距離延長で良馬場の2000m。距離は違えどコントレイルを追い詰めた京都に戻る今回、激走があるならこのタイミングしかないかなと思うので抑えておきたい。
・ニホンピロキーフ
小回りコースでも実績はあるものの、走りを見る限りでは前走のように長く加速できる右の外回りがベスト。小回りコースで好走している際も上手くコーナーから短い直線で足を使ってのものであり、本質的には不向きな舞台。前走の好走で評価されるのであれば、今回は疑いたい。
【まとめ】
ということで鳴尾記念は池江記念!ぜひ3連覇に期待ということでディープモンスターから入ろうと思います。
これを書いている時点では単勝が15倍程度という感じなので、このまま行ってくれるならば単勝も買いたいですが馬券はなかなか悩ましい。基本線としては
〇単勝 ディープモンスター(オッズが20倍以上つくならばエアサージュも)
〇枠連 2-4.8
〇3連複 2-5.6.14-4.5.6.8.9.14
こんな感じですかね。まあオッズ次第でワイドを抑えに買えるかどうかというところかと思います。
新馬戦も始まって楽しい時期になってまいりました。今週も競馬、楽しんでいきましょう。