【R6.10.14】府中牝馬Sの予想
【本命ですが……】
今回の府中牝馬Sの本命ですが……
◎13モズゴールドバレル
で行きたいと思います。
あぁ待ってください。ふざけているわけでは無いんです。
確かにG1馬のブレイディヴェーグ、春のG1で馬券内と力を見せたフィアスプライド、マスクトディーヴァ、昨年のクラシック路線で力を見せたハーパー、モリアーナ。重賞勝ちのあるコスタボニータ、コンクシェルなど強いメンバーが揃った好メンバーの府中牝馬S。
そんな中で今年に入ってから5走連続の馬券外、重賞実績もないモズゴールドバレルをなんで本命にと思われると思いますがこの結論に至るにもちゃんと理由があるのです、穴党の戯言と思って聞いてみてください。
【まずモズゴールドバレルの買いたい理由】
今回本命に至る理由としてはモズゴールドバレルを買いたい理由がまずあって、それに加えて人気馬が非常に疑わしいというところなのですが、まずはポジティブな理由の方から行きたいと思います。
・オッズがつき過ぎ
最低人気はおかしいですよ流石に
今年に入ってからの人気と着順、着差を並べてみますと
・京都牝馬S 6人気11.6倍 8着(0.4差)
・阪神牝馬S 5人気9.8倍 7着(0.5差)
・米子S 8人気22.8倍 11着(0.8差)
・クイーンS 12人気102.8倍 8着(0.3差)
・札幌記念 10人気201.0倍 9着(1.1差)
確かに厳しい、人気以上に走れているレースが人気落ちした後のクイーンSのみで、中穴程度の人気に推された京都牝馬、阪神牝馬で人気に応えられなかった後に米子Sで好位から伸びることが出来ずに2桁着順に沈んだのが大きく人気を落とすことになった要因と思いますが……言っても札幌記念以外は大きくは負けていないんですよね。
敗因としても、京都牝馬Sは差有利の展開で4番手からしぶとく粘って0.4差ならばまずまず優秀。その走りが評価されて次走の阪神牝馬Sでは人気が上がって赤オッズ、スローよりの展開から瞬発力勝負になったが、内から早めのタイミングでマスクトディーヴァに競り落とされてしまったのが着順を落とした要因としては大きく、先行&馬場の中ほどを通す競馬ということで差馬勢の目標になってしまった。
米子Sは非重賞とはいえサマーマイルの第一線、重賞常連の牡馬に交じって紅一点の参戦、逃げたトゥードジボンが上手く運んだレースに好位で追走できたものの+12㎏が響いたか最後伸びあぐね本来の切れ味を発揮できず34.0でまとめながら1.32.3で走破したのに11着はちょっと相手が悪かった感もある。
その後新味を求めてか初の1800mと洋芝挑戦となったクイーンSでは内の中団で溜めながら勝負したが、インから差足を伸ばせるようなレース展開にならず、最後はじわじわと前との差を詰めながらロンスパ展開に対応したがポジションなりの競馬となってしまって0.3差。ルーキー騎乗で試す意味合いも大きかったのかなという競馬でまずまず評価できる内容。
そして前走はスーパーハイレベルの札幌記念で外枠を引いてしまい、強い馬に並んでも5分のスタートを切って前に行こうとしたところを内から少し膨らんできたホウオウアマゾンの影響を受けてポジション取れず後方。タフな舞台を何とかこなしながら、終い頑張って伸ばして外々を回しながら詰められずも離されない検討という感じの内容。
振り返ってみると、まあ仕方ないか、噛み合わなかったかという感じのレースが多く、今回のメンバーに入って近走ふるっていないメンバーも複数いる中一頭抜けた最下位人気はどうなの?という感じが否めない。
・展開や実績的にも買えるわけです
府中牝馬Sって過去の傾向を見ても結構極端な競馬になりやすいというか
、有力馬はこの先のエリ女やマイルCSが本番であり仕上がり途上、展開によっては求められる適性も異なるため波乱が起きやすいレースになりやすい。
昨年はどスローもどスローで逃げたディヴィーナが33.9でまとめて粘り込み、32.7、33.0で追い込んだ2頭が馬券内に滑り込み、最後方から32.6ととんでもない末脚で追い込んだフィアスプライドが僅差届かずの4着、まずまずの波乱となった。
今年も結構極端に切れ味が求められる競馬になるのかなという気がしていて、明確な逃げ馬がコンクシェルのみ前走アスコルティアーモが逃げているとはいえ、前走がイレギュラーなだけで基本的には好位差し。あとはラリュエルが競りかけてくるかだが、そこは外から積極的に主張できるコンクシェルの方が流石にハナは取りやすくスピードも高い。東京1800自体ポケットからすぐにコーナーがあるコース設定のため外から主張してくる馬が被せやすく、逃げはコンクシェルで固い。その後ろにフィールシンパシーやコスタボニータ、ラリュエルなど先行力はあるがそこまで切れ味に自信がない馬が控えた場合、先行勢合意でのスローになりやすい。全馬しっかり足が溜まった状態で直線を向いての切れ味勝負になった場合、ポジション取りと切れ味の限界値の勝負になるわけです。
それぞれの上り3Fキャリアハイ(新馬除)を並べてみると
・ハーパー:34.2
・アスコルティアーモ:33.5
・ラリュエル:34.0
・モリアーナ:32.9
・ブレイディヴェーグ:32.9
・マスクトディーヴァ:33.0
・フィアスプライド:32.6
・コスタボニータ:33.4
・フィールシンパシー:33.4
・シンティレーション:33.3
・セントカメリア:33.1
・コンクシェル:33.5
・モズゴールドバレル:32.5
・ライラック:33.0
・ルージュリナージュ:33.1
と意外なことにモズゴールドバレルが1番早いわけですよ。そしてこの上がりを記録したのは昨年の11月19日、東京マイル秋色S、どスローからの瞬発力勝負ではありましたが、その時のクッション値がなんと9.7。日曜の東京のクッション値が9.7だったので、かなり今の馬場状態に近い状況で記録した上がりというのはかなり面白い。それも控えて後方から上がり最速で差し切ったわけでは無く、スローを前目で折り合ってこの上がりを出せた。
ローテや血統を考えても買い要素が多く、まあ前走の札幌記念は言わずもがな超ハイレベル戦で、そこと比べると今回は相手関係は弱化、斤量も前走が56㎏だったので1㎏減。常にスタートは逃げ先行馬と5分以上だったがここ2走は枠並びなど諸々に恵まれずやや後ろからになっていたが、今回はコンクシェルの外というかなり前に行きやすい並び。
9後半のクッション値が高い東京だと、今日もそうだったが父、母父ともに非サンデー系のスピード血統が人気薄でも激走することが増える。今回のメンバーでどちらも非サンデー系なのはセントカメリアとモズゴールドバレルのみ、実際に同じような馬場コンディションで勝利実績のあるモズゴールドバレルにはかなり条件がそろっている。
そして鞍上はシュタルケ騎手への乗り替わり。来日後の競馬を見ていても、ドイツの名手らしく溜めて溜めて解放させる競馬が上手く、スタートは馬の行き脚に任せてじっくり溜めて直線で末脚を伸ばしたモズゴールドバレルにはぴったり。外国産馬ということもあり手があってのパフォーマンス上昇には期待できる。
自身の実績としてもキャリアの4勝中左回りで3勝、評価を落とす要因となったここ5走は全て右回りと久々の左回りで一変もありえる。
・しかも調教がすごく良い
ここ数戦のレースを見ていると、着差こそまずまずでまとめているが、末脚を伸ばすときに良い時と比べると少しストライドに伸びを欠いており、それがこの僅かな着差は僅かながら好走しきれないという結果につながっている要因に見えたが今回の最終追切の映像では久々に良いストライドで走ることが出来ていた。過程としても9月末から時計を出し始めて一週前はなんと坂路で51.8から終い12.9-12.5の好時計。そこから日曜に坂路で少し早めの時計を挟んで最終CWは藤岡厩舎の好成績パターン。最終追切は3頭併せの真ん中で負荷をかけて5Fだと67.5から終い11.5-11.2に加速。ここまで良い時計で仕上げられているのは近走ではなく、前走の超ハイレベル戦がいい刺激になったのか、状態面でも一変に期待できそう。
この多くの買い要素がありながらも最低人気の単勝万馬券。正直頭まであり得ると思っているので、強気にここから入りたいということで◎です。
【他の馬の買いたくない理由】
・ブレイディヴェーグ
調教を見るに動ける仕上がりにはあると思うが、トモの力強さが昨年の秋と比べると物足りない。
そもそもがスタートに不安のある馬なので、内目の枠でスタートの一歩目が悪くてポジション取りで後手を踏むと致命傷になりかねない。
春、夏とレースに出られず、ようやく今年初レース、そんなタイミングでキャリアでこれまで54㎏までしか背負ったことが無いこの馬が突然の57㎏。これ流石に信用できないですよ。
能力はこの中でも人気の通りマスクトディーヴァに並んで最上位ではあるが、ここは臨戦過程を考えても、叩きとしての意味合いがあまりにも強く、勝てたらいいな程度でそこまで無理してこないのではないかと予想。
・マスクトディーヴァ
調教の一点で軽視。
辻野厩舎と言えば坂路加速ラップな訳ですが、マスクトディーヴァも厩舎の出世頭らしく常に加速ラップを刻みながら質の高い追切で良績を積み重ねてきました。
それが!!今回なんと!!失速ラップ!!!!!それも全体時計まとめて「あぁ…これなら失速ラップでも仕方ないな」という時計ではなく、全体55.1から終い12.6-12.8と動けていない。映像を見ても、いつもならラスト1Fもっと伸びるはずだからと馬なりで行ったが、加速出来ずに慌てて追うも伸びずと不安が大きすぎる内容。
人気馬がこれまでと全く違う調整過程で不安有ならば嫌うのが追切派の予想ですよ。
・ハーパー、ラリュエル、コスタボニータ
キャリアハイの上りが34秒台ということでこの舞台ではキレ不足、切れ味が求められる展開と想定してここは軽視。
コスタボニータもキャリアとしては33秒台も使っているが近走は時計のかかる馬場でのスタミナ勝負で実績。昨年も好走できていないことを考えるとここは買いづらい。
・ライラック
昨年は一変を感じさせる追切での出走、キャリアハイの上りを記録して馬券内に滑り込んだが今年はその時と比べると一つ物足りない。
前目から33秒台を使える馬も多い中で切れ味勝負では分が悪いと見てここは軽視。(まあいい時はパドックで「今日行けますよ!!」と主張の激しい馬なので明日のパドックが良ければ紐で)
・ルージュリナージュ
今年のVM5着馬がこの人気で!という感じもするが、今年のVMはハイペースの前崩れ、差有利の中で後方から末脚を伸ばすことに徹したこの馬に向いたレースであり着順通りに評価はしづらい。今回はポジション取りと末脚の比較が重要そうで、最後方からでは厳しい。シンプルに上位の馬と横並びになったとして切れ味でこちらが勝てるかというと微妙なところだし、馬券内構想はハードルが高いかなと。
・セントカメリア
調教が凡走時のパターンなので切り。
【予想印】
軽視したい馬を並べたところで本命以外の印も含めて
◎13モズゴールドバレル
〇9フィールシンパシー
▲12コンクシェル
△7フィアスプライド、4モリアーナ
これで行きます。
【印の概要】
本命は散々書いたので対抗以下
フィールシンパシーとコンクシェルの評価は正直あまり変わらないのですが、調教で良く見えたフィールシンパシーを上位に。前走がヴィクトリアマイルから直行のフィールシンパシーのほうが前走で苦しい競馬を経験しているというのも良く、前走からペースが緩んだ時にパフォーマンスを上げている馬なのでここは対抗に。
その間に挟まるのがフィアスプライド、ちょっと調教からは仕上がり途上感否めないもののまあ動けそうな状態に映る。元々ポジションを取れる馬ではなかったが春のG1二つは前々で競馬、今回デムーロ騎手への乗り替わりで馬なりに出したら後方で脚を溜める競馬になりそうで、中団からの切れ味勝負ならば好走可能性はそれなりに高そう。4歳馬が人気を吸っているのでかなりオッズも付きそうな今回は高めに評価して狙いたい。
モリアーナは紫苑Sの実績のせいで前走は57㎏とかなり厳しい斤量を背負わされていたが今回はそこからー2㎏の55㎏というローテは大きい。調教もかなり動いており大幅なパフォーマンス上昇に期待できる。そんなタイミングで岩田騎手への乗り替わりも面白く、内を活かして好位からイン突きを見せてくれることに期待。
特に消しで理由を挙げていないアスコルティアーモとシンティレーションは明確に消しの理由は無いもののちょっとシンプルに横の能力比較で厳しそうに映るので、明日のパドックを見てよほどよくなければ軽視の方向で行きたい。
【まとめ】
大穴どころの騒ぎじゃないモズゴールドバレルから勝負します。
マジであると思うんですよね。最近AIやら指数やらを使って予想をしている人も多いせいか人気馬と全く人気の無い馬のオッズ差が非常に大きくなっている気がしていて、今週のモズゴールドバレルも一見馬柱からは全く変え無さそうに見えて、詳しく見てみると案外悪くない、そんな馬は積極的に狙ってみてもいいのかなと。
馬券としては
〇単復 モズゴールドバレル
〇ワイド 13-4.7.9.12
〇3連複 13-4.7.9.12-4.5.7.9.12
もうこれはワイドが当たれば大勝ちです。一番安い7-13のワイドでも40倍~、あとはもう万馬券です。複勝も14倍~、3連複があたりでもした時にゃあそりゃあすごいことです。
過去の数字から行けば最低人気からの勝負なんて、馬券の組み方から言って正解な訳はないんですが、ダメもとでも勝負したくなる魅力があるならば行ってみたいなと。
G1の次の日、変則開催の最後にある重賞なんてみんなまともに予想できてないんじゃないですか??モズゴールドバレル100倍超える馬じゃないですよ!!