【R6.1.21】AJCCの予想

【困りました】

 いやー困りました。何が困ったかというと人気サイドで買いたいと思える馬が全くいません。
 まずは現状で1桁オッズになっているボッケリーニ、マイネルウィルトス、チャックネイト、モリアーナ、クロミナンスについて書いていきたいと思います。

・ボッケリーニ
 昨年の宝塚記念までは7歳になっても衰え知らず、G1でこそ一つ足りないもののG2まででは軽視できない実力馬。という立ち位置に疑問はありませんでしたが、どうも京都大賞典あたりから調教含めてピークアウトを感じるようになってきた。レース選択も宝塚まではG1を目標にG2を使って調子を上げて行く、というレース選びに見えたが、今は好走できそうなG2.G3を使いつつ賞金を重ねるのが目的にシフトしてきている。
 今回の調教もかなり不安の残る仕上がりに見え、前走はモレイラ騎手の好騎乗で何とかこなしたが、浜中騎手に手が戻って大外枠から人気通りの走りができるかはかなり不安。

・マイネルウィルトス
 長期の休み明けからコンスタントに使われながら今回で休み明け6戦目。安定してパフォーマンス発揮していたが状態のピークはアルゼンチン共和国杯と見えており、前走は距離延長と相手弱化の分3着まで来たが今回距離短縮で相手強化と来れば流石に嫌い時かなと。
 前走ステイヤーズSというのもかなりのマイナス要素で、有馬記念でアイアンバローズがポジション取れず馬郡に飲まれたように、只でさえ3600mなのにかなりのスローペースだった。そこから距離を1400m短縮して中距離質の追走を求められた場合に追走に手間取る可能性もあり、重馬場巧者の期待も含めて上位人気となる今回は嫌いたい。

・チャックネイト
 人気馬の中では比較的マイナス要素が少ないかなと思うが、それでも頭で軸にまでは……という感じ。
 前走はアルゼンチン共和国杯で3着、他の馬が後方から追い込んで馬券内に差し込んできた一方で中団からじわじわと伸びてきたのは展開に恵まれたわけでもなく評価できる内容だが、適性的にはかなり追い風も大きい舞台だったので、東京コースと比較すると適性面では疑問がある今回同様に好走できるかは微妙。
 雨が降らなければ、今の中山はハーツクライ産駒がかなり走っていたので狙っても良かったが、土曜夜からの雨で流石に傾向変わらずとはならなさそう。
 2走前に重馬場でも勝利しているので重馬場適性にも期待されそうだが、2走前の東京は重馬場だが時計が出る馬場状態。ストライド大きめの走りをするので、稍重~2走前の馬場状態ぐらいまでならば問題ないかもしれないが不良までなると厳しい。
 調教も今回に向けてかなり仕上げられていそうで、勝負気配は高いがちょっと信用しきれない。前走から斤量+1㎏もマイナス。

・モリアーナ
 かなり扱いが難しい。
 前走の秋華賞は、かなりのスローペースでレースラップの1000m通過が1.01.9。それを後方から追い込む競馬だったのでモリアーナ自信は更に遅い前半1000mを走っている。
 その次走なので、馬郡に併せて競馬をすると自分の予想の中でかなり嫌いたい「距離延長のペースアップ」に該当することになってしまい手は出しづらい。
 だからと言って今回も後方から競馬をすると、ペースを引っ張る馬もおらず淡々としたペースで競馬が動きそうな今回、ポジションの不利は大きい。
 調教からは逃げそうな雰囲気も感じるが、逃げて最初だけ足をつかって、中盤でがっつり息を入れるような展開に持ち込まれてしまった時はそのまま勝ち切れる可能性もあり切るには怖い。
 4歳になって馬体にも成長がありそうで、典さんも先週に続いて1鞍入魂……勝ちうる馬とは思うがピンパー過ぎる……。

・クロミナンス
 初の2200m挑戦がG2で非良馬場というのはかなりハードルが高い。
 前走は控えての切れ味で勝利しており、馬場が渋って上がりの絶対値が削がれる今回は同じような勝ち方を狙うことはできない。2勝クラスは渋った中山1800を先行して押し切っているものの、距離延長の今回同様の競馬をすると終いはかなり止まりそうで好走するパターンが想像しづらい。
 調教からも状態は良さそうだがやはり良馬場向き、紐で抑える程度ならば考えるが、人気サイドではどうにも……というのが本音。

・カラテ
 前走は宝塚記念で16着、そこから7ヵ月ぶりのレースでもう8歳馬。調教からは仕上がりに不安を感じるところであり、7部くらいかなという印象。
 重馬場には適性の高い走りをするし、ある程度ポジションも取ることが出来るのでその点は魅力だが、穴で狙うならまだしも単勝1桁か……というのが本音。
 実績的にはメンバーで上位とは思うものの、それを発揮できる状態にも見えず。

 という感じです。
 これに続く形で今ラーグルフが10倍程度ですが、調教映像からは仕上がり途上の感否めず、内ならばある程度ポジション取れる馬だが今回も外枠となってしまったので、位置取りも枠なりになりそう。三浦騎手への乗り替わりでスタートから積極的に行ってくれるならば面白いかもしれないがなんとも信用しづらい。ラーグルフまで含めた7頭の評価としては。

(買える要素はあるが信用しきれない)
 チャックネイト、モリアーナ、カラテ、ラーグルフ
(人気と状態・適性がかみ合わず買いたくない)
 ボッケリーニ、マイネルウィルトス、クロミナンス

 これでどう馬券を組み立てていくのかという話なんですよねぇ。困りました。

【単勝で買うとしたら……】

 このレースを仮に少額で単勝だけ買うと考えた時、オッズ妙味も含めて狙いたいのは、ショウナンバシット、ホウオウリアリティ、サンストックトン

・ショウナンバシット
 若葉S勝ち以降馬券からは遠ざかってしまっているが、戦ってきた相手もかなり強く、条件も適性と合う舞台少なくここで一気に巻き返しがあっても良い。
 鞍上がデムーロ騎手継続騎乗だったら迷わず本命で良かったが、不在なので和生騎手に乗り替わり、調教時計も緩めで、動きからは仕上がり悪くなさそうに見えるものの勝負気配どこまでかというところであり、ちょっと強気には買いづらい。
 テンのスピード的には前走のJCでは外枠から抑え気味に外から来たスターズオンアースの後ろを取れるくらいのスピードはあるので、この枠このメンバーならば逃げか番手くらいの好位につけられそうなのも魅力だが果たして…

・ホウオウリアリティ
 位置を取ると切れ味あまり発揮できず、かと言って控えても切れ味足りずということで、芝の3勝クラスを勝ち切るための絶対的なスピードが足りず勝ち上がりにはかなり長く苦戦。不良馬場の魚沼Sで3番手から内をついて押切って2走前に勝ち上がったが、これは不良馬場への適性の高さ、具体的には馬場が渋ったとしても他の馬よりも使える上がりの減衰率が低いという適性がかみ合ったものと見える。
 実績としても馬場、位置取り、舞台を問わずに上がりは35秒台中盤くらいまでまとめることができており、今回の雨でも同様の上りでまとめられる可能性はある。
 位置取りもスタートが決まればある程度のポジションは取れるので、動きやすい枠を引けた今回、先行ポジションを取れる可能性は高い。前目からある程度の上りでまとめることが出来れば勝ち負けし得る舞台設定である今回かなり魅力的で、調教の動きからもかなり状態良さそう。
 ただ、重賞であまり思い切った騎乗をするイメージの無い大野騎手で、中途半端に出たなりの競馬をされると能力なりに馬郡に飲まれる可能性も高く全てがかみ合わなければ好走は難しい。斤量+2㎏もかなりひっかかる。

・サンストックトン
 前走は大混戦のディセンバーSで1人気に推されたが8着まで。
 位置取りはいつも後ろからの馬なので後方からになったのは仕方ないが、直線ではどん詰まりもどん詰まりでほぼ追うことなくの結果なので割り引く必要はない。2走前も前が止まらない展開を上がり33.7で追い込んで7着であり、OPに入っての2走は力を発揮できていない。
 スタミナはあるので2Fの延長もこなせそうで、小頭数のスローペースが想定される今回、ある程度のポジションから自分の競馬ができれば巻き返しても良いタイミング。
 渋った馬場への適性も高そうで、外国人騎手への乗り替わりで最後まで力強く追われることも一変を期待できる材料。

 ここまで上げていない2頭はアドマイヤハレーとシルブロン。
 アドマイヤハレーは前走同舞台で捲りから押切を決めておりタイムも悪くなく魅力には映るが、勝利した丹内騎手から田辺騎手に乗り替わるのは歓迎できず、間隔が詰まっての出走で状態にも上積みが見込めない。
 シルブロンは坂路追切への切り替えでちょっと面白そうだが前走ステイヤーズS組はどうしてもマイナス。
 という感じで、今回は軽視したい。

【予想印と馬券】

 あえて予想印に落とし込むならば
◎ショウナンバシット
〇モリアーナ
▲ホウオウリアリティ
△サンストックトン
 という感じかなと。

 そして馬券はとしてはワイドと3連複を中心に
〇ワイド 3.4-3.4.5.6 5点
〇3連複フォーメーション 3.4-3.4.5.6-3.4.5.6.9.10.11 19点
 これをベースにパドックとオッズの推移を見ながら調整していきます。
 いやー小頭数でも難解というか掴みどころのない重賞でかなり予想が難航しましたが、こんな感じでAJCCは楽しみたいと思います。ホウオウリアリティ、サンストックトン、激走してくれー!!


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