【R5.10.9】京都大賞典の予想
【予想印】
◎12アフリカンゴールド
〇4ディープボンド
▲7プラダリア
△3マイネルウィルトス
8ヒンドゥタイムズ
☆14アイアンバローズ
これで行きたいと思います。
【予想の概要】
これまで戦ってきた相手、位置取り、実績から考えてもこのレースの中心は1番人気のディープボンド。有力馬もポジション取りに違いはあるが脚質的に差しに寄っており、ディープボンドを目標にしながらそれを差しに行くような立ち回りになる可能性が高い。
逃げたい馬はアフリカンゴールドしかおらず、その番手につけるのはアイアンバローズ、ディープボンドになるかと思う。
昨年の京都記念で勝利した後は全く馬券に絡んでおらず、前走の札幌記念で大敗していることもありアフリカンゴールドを捕まえるというよりは、ディープボンドがアフリカンゴールドを捕まえた後にそのディープボンドごと差す展開を想定しながら後ろの馬が競馬をする可能性は高く、逃げ馬を捕まえる役割はディープボンドおよびアイアンバローズに任せられる。
つまるところ、アフリカンゴールドがそもそもディープボンドに捕まらなければ後ろの馬ごとすべてを凌ぎ切れる可能性が高い。
この土日の馬場傾向を見ると、前が止まらないという程ではないが、後方から一気の追い込みが決まるような馬場状況ではない。走りやすい馬場になっているがゆえにハイペースになりやすく、前崩れの展開も見られるが、流れなければ中々前は捕まえられない。
ペース次第ではあるが基本的には前目有利と考えていいかと思う。今回はメンバー的に、ディープボンド、アイアンバローズが執拗にアフリカンゴールドに競りかけに行かない限り、スローで進む可能性が高く、ロングスパート戦になる可能性が高い。
スローで勝負所を迎えることさえできればアフリカンゴールドはスタミナ豊富、残り5F程度早い足をつかうことが可能なので、他の馬よりも少し早いタイミング、坂を上りながら徐々にペースを上げてあとは坂を使ってスピードを持続させて逃げ切りを狙いに行くことが出来る。坂を上るタイミングで想定より早くスパートに入らされると差馬はキレを発揮しづらいため一層逃げに有利に働く。落ち着いた流れになってしまえばかなり逃げ有利でレースを進められる可能性が高いと見ています。
土曜日は9.4だったクッション値が日曜日には10.0に上昇、明日も未明から日中にかけて弱いが雨予報が出ているので、追加で散水はしない可能性が高く、明日もそこまで差の無い馬場になるんじゃないかなと思います。
・アフリカンゴールドの逃げについてはこちらでも書いていますので是非ご覧ください。
・各馬の追切評価はこちらをどうぞ。
【各馬の評価】
◎アフリカンゴールド
上記のとおり、基本的にはディープボンドに捕まるかどうかの勝負。単騎逃げの叶った阪神大賞典では厳しいロングスパート戦でもディープボンドに捕まっておらず、前走苦しい馬場を58㎏で番手追走だったところから、この走りやすい馬場を57㎏で単騎逃げできるとなれば相当な条件向上。
前走は番手での競馬となっているが、スタートしてからユニコーンライオンが前に行くまでほとんど追っておらず、最初から番手で競馬をするつもりだったかのような動き。決して逃げられなくなっているわけではないだろう。正直もう少しオッズが付くと思っていたが、単勝40倍程度であれば十分期待値がある。
〇ディープボンド
馬券内の可能性が一番高いのはこの馬だろう。メンバー的にそこまでキレる足が使える馬も多くなく、ポジション優位があれば持続力戦で馬券外までは行かないんじゃないだろうか。
追切の動きも素軽く、衰えなく力を発揮できるだろう。
▲プラダリア
この展開想定で行くのであれば、ある程度ポジションを取れる馬から選びたい。5枠7番はかなり動きやすく、マークしたいディープボンドの間には後ろからになる可能性の高いインプレスと、近走昔ほどポジションを取れていないボッケリーニ。ディープボンドを見る位置につけられる可能性は高い。
近3走は馬券外となっているが、33秒台の上りが求められた目黒記念と新潟記念、単純に相手が強くローテーション的にも上積みが無かった宝塚記念と敗因はある。特に前走の新潟記念は状態も万全ではなかった中4着と力を見せたと言っていい。
今回の追切は前走よりは上昇ありそうで、上がりのかかる展開ならば無視できない一頭。
△マイネルウィルトス
2走前は長期休み明けでもしっかり上がりを使って4着、前走はプラダリアと同様キレ負け、基本的には34秒台までの上りしか使えない馬なので出せる力は出したと言える。
今回はおそらく34秒台の上りで十分。内枠からならば(致命的な出遅れが無ければ)そこまで悪いポジションにはならないはずで、好位から上がりを使うことが出来れば馬券内の可能性は十分。
△ヒンドゥタイムズ
今年の2月に小倉大賞典を勝利して以降、大阪杯は重馬場の小倉からの条件、ペースの変化が激しく対応しきれずの大敗。鳴尾記念はスタート後早々に進路をカットされてしまい後方から、差さりづらい展開で上がり最速を使うも届かずの7着。七夕記念はハンデ58.5㎏は厳しくこちらも後方からになってしまい上位の上りを使うもロス大きく届かずの7着。敗因はいずれもあり、今回は枠的にも動きやすく、プラダリアに何とかついていくようなポジションをとることが出来れば。安定して長くいい足をつかうことが出来ており、昨年は阪神外回りで早めに仕掛けてしまい、最後は伸びを欠いたが、近走の経験でむしろ末脚は強化されている可能性がある。
追切も近走との比較ではかなり動けており、ここは穴の激走に期待できるタイミングか。
☆アイアンバローズ
ディープボンドがこの馬と同じ列にならず、単独の2番手になればアフリカンゴールドとまとめて展開的に恵まれる可能性がある。
前走天皇賞春というローテーションもかなり良く、ハイペース先行した前走から距離短縮をスローペース番手となれば激走があってもおかしくない。
追切でも及第点の動きが出来ており、展開の恵みがあれば。
【無印の各馬】
・ブローザホーン
乗り替わりのマイナスは大きい上、想像以上に人気しており抑える妙味が全くない。
前走の札幌日経OPはあまりにもスローペースであり、今回と比べると相手関係はかなり低調。
相手強化、ペース上昇、距離短縮のエピファネイア産駒というだけでかなり狙いづらく、ここはバッサリ行きたい。
・ヴェラアズール
昨年ハイパフォーマンスを見せた2レースはどちらも3Fでの瞬発力を求められたレース。今回ロングスパートになる可能性は高く、この馬の適性に合わないレースになる可能性は高い。休み明けで仕上がり的にも絶好時からは2枚くらい落ちる印象で、ここは思い切って切っていいタイミング。
・インプレス
前走は本命にして大変美味しい馬券を取らせてもらったが今回は軽視。
一見追い込みでもチャンスがありそうなレースに見えるが、前提としている展開想定であれば最後方からの馬には切れる足が使いづらいラップになる可能性が高い。追切も前走はリラックスして柔らかく動けていたが、今回は時計速く、力んでいるような印象。スローからのロンスパ戦では能力発揮しきれない可能性高いと見て軽視。
・ボッケリーニ
G2以下では安定して勝ち負けしていることから今回も上位人気は必至だが、どうしてもポジションが中々取れなくなってきているのが気になる。
ロンスパ戦に適性が高いが切れない馬が多いメンバー構成でポジション取りに後手を踏んでしまうと、そのポジションなりに前を捉えきれない可能性もそれなりに高く、オッズのわりに信頼できないという感じ。
広くいくならば抑えるが、配当妙味なく、馬券を絞るならばどうするか……オッズと相談したい
・ビッグリボン
前走はマーメイドSで重賞勝利。ハイペース戦でも持続的な上がりを使って差しきったのは地力の高さを見せたが今回重賞級の牡馬相手にどうなるか。前走比較で追切は2枚くらい落ちる時計になっており、ある程度人気を背負うのであれば妙味が無い。
距離自体は問題ないと思うが、末脚の持続力が求められる大箱競馬場よりは小回りのほうが合っていそうであり、前走から適性面でもマイナスとなれば厳しいか。
・ヒートオンビート
前走目黒記念で悲願の重賞勝利、今回も追切を見るに力は発揮できそうだが持続的な末脚を求められるロングスパート戦どうか。
昨年適性が向かなかった感じで凡走した新潟記念が気にかかるところであり、コーナーから徐々にエンジンをかけて直線早い脚を使う東京ならばこなせるが、4F長い直線でしっかり足をつかい切らなければならない新潟は難しかったという印象。それであれば今回坂を使いながらとはいえ4F長い脚を使わされるのは歓迎ではなく、上記の展開想定の通り5Fのロンスパ戦になればなおさらマイナス。直線で最後一伸び欠いて掲示板までという可能性が高いのではないだろうか。
・ウインマイティー
前走の札幌記念では追切から動き悪く大敗。今回も巻き返せるような状態には見えず、年齢的にも衰えありそう。
あまりにも人気していなさすぎなので気になるところだが、ここは軽視したい。
・ゼーゲン
8歳馬であり上昇には中々期待しづらく、阪神大賞典9着という結果を考えると横の比較で厳しい。適性的には京都は悪くないと思うが小柄な分トップスピードでも劣り、ここは上位に評価できない。
【まとめ】
予想印は上記のとおり。
◎アフリカンゴールドの逃げ切りを本線にして高配当を狙いたいが、逃げ馬は脆く、軸にするのは非常に危険。
ということでアフリカンゴールドを頭に据えた本線に加えて、3連複でディープボンドを軸にしたヒモ荒れ狙いを裏の馬券として構えたい。
馬券としては
3連単
12-4-3.7.8(6.10) 2.3着折り返し6点(10点) 各100円
12-14-3.4.6.7.8.10 6点 各100円
3連複フォーメーション
4-7.12-3.5.6.7.8.10.11.12.13.14 17点 各200円
計5000円()内は絞るなら削る
という感じで考えています。アフリカンゴールド頭ならばそれだけで大勝利、3連複は実質的にプラダリアとの2頭軸、アフリカンゴールドが来た場合は3連単と両取りの可能性まで見つつ、買いたくない内の2頭を切りつつ大穴まで拾える構成で。
3連休最後の重賞でも攻めの姿勢を崩さず取りに行きたいと思います。