【R7.1.5】京都金杯・中山金杯の予想

 あけましておめでとうございます。
 2024年は中々本命で頭も取り切れず、人気に逆らっては撃沈するような、穴馬好きらしいといえばらしい、ストレートに下手といえば下手と苦しい時期もありましたが2025年はもう少しバランスよく、考え方は貫きながらもう少しうまく馬券を組めるよう頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。

【京都金杯】

【予想印】

 まずは予想印から。
◎9シャドウフューリー
〇15ドゥアイズ
▲2セオ
△10セルバーグ、3シュバルツカイザー
×5アスクコンナモンダ、6マテンロウオリオン
 こんな感じで行きたいと思います。

【ハンデ戦だからこその狙いどころ】

 中山金杯もそうですが、今年の金杯はハンデ戦ということを意識して狙いを絞っていきたいと思います。
 今回の金杯を考える上で過去のレース結果を色々と眺めていたのですが、ハンデ戦のほうが傾向として”全体のペースが流れやすく上りがかかる”というのがあるかなと。
 やはりハンデ戦ということで斤量が軽い馬が積極的に動きやすく、定量戦であれば息を入れるために緩めるようなところでも落ち着き切らずラップの緩急がそこまでつかない。目に見えてハイペースとまでは行かないが溜めて33秒台の切れ味を発揮できるようなレースにはなり辛く、基本的には先行~中段あたりに構えた馬がじりじりと伸びて勝ち切るというパターンが多い。
 中京1600のハンデ戦の結果を見てみると、このハンデ戦の傾向通り
・全体時計は1.32.5~1.33.5と超高速決着とは言わないが早め
・勝ち馬の上り3Fは34.5前後あたりでかなりかかる
 という感じ。このくらいの時計が得意な馬を狙っていきたいというのが今回の趣旨です。

 今回の出走馬を見たときに、1.33.0を切る早めの時計にも対応できて、その時の上りが34秒台半ば。そして溜めれば早い上がりを使えるような馬はどれかなと探したときにドンピシャだったのがシャドウフューリーとドゥアイズの2頭だったので、人気サイドではあるがこれは逆らいづらいと見てこの印になっています。

【ざっくり展開想定】

 逃げ候補はオーキッドロマンスとセルバーグの2頭、時点でセオとメイショウチタンかなと思いますが、「勝つならマイルで先行競馬っしょ!!」みたいな陣営の発言も見かけたセルバーグが実績あるこの舞台で積極的に行くのかなと。
 オーキッドロマンスは番手からでも競馬ができるので譲った場合、強引目に逃げるセルバーグに絡みそうな馬が居ないので、先行勢が極端に苦しくなるようなハイペースにはならないが、スローにも落ちない、淀みないミドルペースを想定。
 セルバーグが勝利した中京記念のラップは
 12.3-11.2-11.1-11.3(45.9)
 11.5-11.4-11.8-12.4(47.1)
 と前傾ラップで上がりがかなりかかるタフなレースとなったが、これは開催が進んで直線はかなり内側が荒れて、時計のかかる特殊な馬場になっていたのも大きい。単騎で逃げられればもう少し前後半イーブンくらいのペースで行ってくれるのではないかなと思う。
 ならば素直に前に行ったうえである程度の上りを使えそうな馬を軸に、ハンデ戦らしい最後ゴール前のゴチャっとしたところで差し込んできてくれそうな馬を広めに拾って馬券を組み立てたい。

【各馬の評価】

◎シャドウフューリー
 今回のテーマとしている淀みない流れへの対応力があり、狙いたい時計の要素も満たしているというのがまず第一。
 実績的にも中京コースでは安定感ありというか左回りで長く足を使わせればそうそう崩れない。
 今回に向けて乗り込みも入念で高時計が目立っており、動きも順調そのもの。鞍上に川田騎手を配しており、中京重賞での川田騎手の異常なまでの好成績を考えれば確実にプラス。初騎乗ではあるが乗り替わりでも安定して結果を出せている馬なのでそこは気にならない。
 前走はリゲルSを勝利しており、内容的にも12.4-11.0-11.6-11.9-11.6-11.9-11.1-11.4と後ろから上りを使いづらい淀みない流れを番手から楽に押し切っており、5歳を迎えての充実度と息があまり入らない展開への適性を感じさせる好内容。
 ここはこの先行馬の少ないメンバー構成で5枠9番と動きやすい真ん中の位置をとれた。左右が逃げ候補なので、スタートで後手を踏むと不利を受けやすいリスクはあるが、スムーズに決められれば逃げ先行を見るベストポジションに楽に納まりやすい。ここは変にひねらず、この馬を軸に考えたい。

〇ドゥアイズ
 切れ味よりもスタミナが求められる展開が得意な馬であり、早い流れになりやすい牡馬混合のハンデ戦は望むところ。むしろ切れが求められやすい牝馬限定のターコイズSでも3着に好走は充実具合の裏付け。
 基本的にはイン前有利の中京1600で8枠に入ってしまったのは痛恨ではあるが、先行勢が少ないこのメンバー構成であればメイショウチタンについていく形で先行ポジションにつけることはそう難しくないかと思う。
 前走休み明けを一度使って間隔が詰まるので、早い時計は一発しか出していないものの、ローテ的には上積みに期待しやすい。
 シンプルに実績、近走の勢い共にメンバー内では上位。ここは逆らわずに対抗評価で。

▲セオ
 基本的に先行できる馬から狙いたい今回。
 セオは近2走大きく崩れてはいるものの、中京記念は超ハイペースに巻き込まれて大敗は仕方ない。前走も最内枠からスタート決まらず、収支窮屈そうにしながら最も荒れたインから2頭目を終始通し続けて直線でも良いところに持ち出すことができず大敗は敗因明確。この2走で一気に人気が落ちるならば1枠2番と好枠ゲット、先行勢も少なく楽にポジションをとれそうな今回は狙っていきたい。
 実績的にも3勝C勝の立雲峡Sでは1.32.7の上り34.1と今回狙いたい時計を満たしており、斤量減&距離短縮ローテ&叩き2走目はかなりのねらい目。
 積極的な競馬をさせれば上手い団野騎手への乗り替わりも悪くない。ここは波乱を狙うならばこの馬かなということで▲評価で。

△セルバーグ
 タフな展開が得意な逃げ馬ということで、単騎で逃げれば馬券内粘り込みも十分あり得るかなと。
 調教時計も全体52秒台にまとめながら、楽に加速ラップを刻めており状態良好。ここは押さえておきたいということで△。

△シュバルツカイザー
 初のマイルではあるが、ここ2走1400への延長で結果が出ていることを考えれば更なる延長がかみ合ってもいい。
 タフ馬場と息の入らないラップで前が苦しくなった信越Sで延長ローテながらも後方からしぶとく伸びたのは今回求められる適性ともかみ合う。
 札幌1200のレコードを持っているほどのスピード能力がある馬なので、この先行勢手薄のメンバーでマイペースに中段あたりに構えられるようならばかなり面白い。レコードを持っているということはよどみない流れへの適性もあるし、ハンデ戦は使い込まれてスタミナが充実してきた高齢馬でも通用しやすい。
 しかも好枠ゲットで調教時計抜群。ならば押さえておきましょうということで△。

 アスクコンナモンダは中京巧者ではあるものの、ルメートル騎手への乗り替わりと全体時計が1.34.0に近いくらいの条件のほうが適正にマッチしそうという点が気になっての×
 マテンロウオリオンは前走に引き続きあまりにも調教が動きすぎているのと、古川騎手への乗り替わりのタイミングでここまで短い距離も使ってきた成果が出れば案外前目のポジションで流れに乗れてもいいのかなという期待を込めて抑え。

(無印の各馬)
 抑えるか悩んでいるのはオーキッドロマンスとフィールシンパシーだが、基本的に延長ローテは嫌いたいというのと、ちょっと調子が良かった時と比べると落ち気味に見えるフィールシンパシーをあえてここで狙う理由が見当たらなかったので、この2頭はパドックがよっぽど良ければ抑える程度で基本は切り。

 ロジリオンは今回のレース適性は高いと思うものの、4歳なりたてで実質トップハンデの57㎏に加え、中京の最内は馬郡に封印されて何もできなかったファルコンSが思い出される。同じ轍は踏まないだろうと思った時こそ嘘みたいに二の舞を踏むのが三浦騎手というイメージもありここは買いづらい。的中率を求めるならば紐で押さえておいたほうが安心な馬かなと。

 ゴールデンシロップは前走大穴をあけて復活勝利だったが、そこから+2㎏で相手強化の延長ローテではさすがに。

 サクラトゥジュールは能力上位の馬ではあると思うが8歳になって5か月の休み明けはいただけない。基本的にハンデ戦でタフなレースになりやすいこともあってコンスタントに使われている馬のほうが来やすいレースなだけにここは軽視。適性的にも高速決着のほうが。

 コレペティトールとウォーターリヒトは基本的に前目の馬で組み立てたい今回は軽視。

 コナコーストとメイショウチタンは近走の内容や調教から7枠を覆せるほどのもの見つけられずということで軽視。

【まとめ】

 新年一発目の重賞は◎シャドウフューリーから勝負していきたいと思います。馬券としては
〇単勝 シャドウフューリー
〇ワイド・馬連 9-2.15
〇3連複 9-2.15-2.3.10.15
      9-2.3.10.15-2.3.5.6.10.15
 をベースにパドックや直前のオッズを見ながら組み立てたいと思います。

【中山記念】

【予想印】

◎4ジェイパームス
〇16ボーンディスウェイ
▲7マイネルモーント
△9ギャラクシーナイト、11カレンシュトラウス
 さあ、こちらは大荒れ狙いで行きましょう!!

【予想の概要】

 京都金杯の最初でも少し触れましたが、基本的にはハンデ戦ゆえに全体のペースが流れやすくタフになりやすい。
 ただでさえ急坂を2度超えるなどアップダウンが激しくタフな中山2000でのハンデ戦となると露骨にスピードよりもスタミナを要するレースになりやすい傾向にあります。
 傾向としても、高速馬場だった去年がやや特殊だっただけで基本的には2.00.0前後の決着で上りも34秒後半から35秒台が上位になるようなタフな時計、展開が多い。
 そういったレースで狙いたい馬は
・同距離or短縮ローテ
・4歳よりも5.6歳、高齢馬にもチャンスあり、できれば牡馬のほうがいい。
 とこんな感じ。
 それを踏まえてまず選択肢から消すのが
〇前走マイル
 アルナシーム、パラレルヴィジョン
〇斤量に恵まれていない牝馬(過去10年、1800m以上、牡馬混合の全ハンデ重賞で見て、56㎏以上は昨年の小倉記念コスタボニータ、55㎏以上の4歳牝馬は一昨年の目黒記念サリエラを除いて全馬券外)
 クリスマスパレード、シンリョクカ
〇トップハンデ(59.5は重すぎます)
 ホウオウビスケッツ
 ここら辺はもうバッサリ行ってしまってもいいのかなと。
 そしてコース替わり初週ということもあってか、基本的にはタフなレースでも4コーナー通過は半分より前の馬で決まっている傾向にあり、追い込み馬は中々来ていないので前走激走で気になるところではあるがエアファンディタを消し。
 とことん中山金杯と相性の悪いディープインパクト産駒(出走頭数自体少ないが最高が2014年の1人気3着ディサイファのみで他は全馬券外)のショウナンアデイブ、アドマイヤビルゴを消し。
 現在1800m以上の芝重賞で馬券内0のミッキーアイル産駒牡馬ということでセイウンプラチナを消し。
 と消したい要素をずらずら並べただけで残ったのが
・ラーグルフ
・ジェイパームス
・カラテ
・マイネルモーント
・ギャラクシーナイト
・カレンシュトラウス
・ディオスバリエンテ
・リカンカブール
・ボーンディスウェイ
 と半分に。この中から買いたい馬に印を打ちましたということです。

【各馬の評価】

◎ジェイパームス
 今回メンバー構成的に先行馬が多いので
・早い流れに耐性がある
・非根幹距離で上位の上りを使って勝利した実績がある
 馬をまず狙いたいなと思っていたところ、上位人気の自力ある先行馬が外に行ったので
・内枠である程度ポジションを取りながら溜められる馬
 の評価を上げようと思って考えていたらたどり着いたのがジェイパームス
 東京1800mを3連勝してOP入り、短縮しての富士Sでは流れに乗れず後方からほぼ何もしないままにゴールの12着。前走は中段で流れに乗りながらも2F延長と息の入らないタフな流れ、不利な外枠が響いた感じで伸びきれずの8着。と崩れているが敗因は明確。
 本馬はジャスタウェイ産駒だが、産駒傾向的に33秒台の上りを使える馬のほうが珍しく、基本的にはタフなスタミナを求められる展開での実績のほうが目立つ。
 前走は2Fの延長が堪えながらもしぶとく8着、距離短縮だった富士Sで振るわなかったことも考えるとジェイパームスも中距離のほうが訂正がありそう。同距離2走目で上昇があればジャスタウェイ産駒としては高い追走力と切れを持ちつつ、早いラップが続く展開もこなせるスタミナが活きるならばこのタイミングで人気薄からでも激走があっていいのかなと。
 調教もいい時計を連続して出しており状態は良さそう。叩き3走目もねらい目、上りのかかる競馬で良績の目立つ佐々木騎手への乗り替わりも悪くない。ここは本命でも面白そうかなということで勝負したいと思います。

〇ボーンディスウェイ
 外の人気馬から一頭選ぶならばこの馬。
 ロンスパの消耗戦が得意な馬で、昨年の金杯は終始外を回す立ち回りでも僅差の4着。今回8枠は痛恨ではあるが、前走初BでオクトーバーSを猛時計で勝利している充実度を考えれば積極的に番手くらいまで確保できればチャンスはあるんじゃないかなと。
 調教も好時計連発で状態良さそう。舞台適性には不安なしということで順当に対抗評価。

▲マイネルモーント
 斤量55㎏は今回の牡馬の中ではかなり恵まれた。
 前走は差し優勢だったチャレンジCで中段から最後までいいところに出せなかったものの6着と健闘。
 前走の上り35.9はキャリア最遅で適性外の追走ペースに対応した結果。今回斤量減のタイミングであれば淀みないペースにも対応しやすい。
 中山1800ではあるがスピカSで上位の上りを使って2着に好走しており坂が問題ないことも確認済み。中山2000で勝利実績もありとマイナス要素がないが、単純にこのメンバーで勝ち切るに能力が足りるか疑問なため▲まで。
 馬券内はまずまずありそうだが、頭までは?というイメージ。

△ギャラクシーナイト
 前走4人気だったのに今回かなり人気を落としそう。
 3走前のレインボーSは息の入るタイミングがなく淡々と11秒半ばが続くのを番手からスピード衰えずに押切。2走前のオクトーバーSもタフな展開を前目でこなしながらボーンディスウェイと0.3差の2着に好走。
 そこから重賞挑戦だった前走の福島記念ではタフ馬場ハイペースで終始負荷の高い荒れたインの2列目を走って撃沈。福島特有の最内は生きているけれどインから2列目を通した馬が壊滅する現象に見事にはまってしまったなという内容なので「インを通した馬は粘っていたのにこの馬は大敗した」と見られるならばかなり美味しい。
 ギリギリ真ん中より内の枠を引けたので、スムーズにポジションをとってタフな流れをこなせれば。

△カレンシュトラウス
 大穴狙いで高めに評価。
 長期の休み明けから長らく結果が出ていない本馬ではありますが、この休んでいた間に変わったのは斤量。
 休み前最後のメイSでは55㎏を背負ってかなりのパフォーマンスを見せていたが、58㎏を背負わされるようになってからは追走にも苦労して、最後に後方から末脚を使うだけの競馬が増えてしまった。55㎏の軽斤量で初BだったメイSでは前目につけてしぶとく上りを使いプレサージュリフトから0.4差の5着と復調気配。
 前走は大敗しているもののBを外しての58㎏、今回再Bで54㎏ならばかなり面白い。年齢を重ねて1600~1800での切れ味勝負よりスタミナが活きる2000向きになって来ていそうでもあり、まったく人気がないのであればちょっと狙ってみたい。

 消しではないが無印の4頭について、
 リカンカブールは昨年の中山金杯がクッション値10.2、オールカマーが10.0とシルバーステート産駒らしく極端なクッション値で力を見せていることを踏まえて明日の朝発表が10.0以上ならば抑え。
 残りの3頭はカラテ≧ラーグルフ>ディオスバリエンテの順で評価。カラテは近走結果出ていないものの、上りの速さが求められる舞台多めで斤量を背負わされておりハイペースの消耗戦になった成尾記念では0.5差6着と意地を見せている。今回59㎏はやはり厳しいが、短縮ローテとうちの好枠がかみ合えばチャンスがあっても。
 ラーグルフは前走行き足つかずに後方から何もできなかったのが気になる。状態的には今回のほうがよさそうではあるが前走のように後方からになってしまうとノーチャンスかなと。
 ディオスバリエンテは消す理由もないが評価を上げる要素も薄く、斤量は魅力ではあるものの延長ローテはマイナス。基本は切り。

【まとめ】

 初日から波乱を狙ってみましょう。
 こんだけ先行勢が多くてしかも有力馬が外に固まったらさすがにタフよりなペースになるでしょう。クリスマスパレードが55㎏と相対的に見れば背負っているが前走と同じ斤量ということもあり、外から積極的に行きやすい。
 先行争いが激しくなって前半が流れればその時点でタフに、スローになったとしても有馬記念の例のように下りから掛かり気味に加速するのでタフに、コース替わり初週ということもあり上りがかかる展開は避けられないはず。インで我慢しながらジェイパームスが差してくれると信じたいと思います。
 馬券としては
〇単勝 ジェイパームス
〇ワイド 4-7.9.11.16(印高いほうに厚め)
〇3連複 4-7.16-7.9.11.16(1.6)
 をベースにオッズを見ながら考えていきたいと思います。
 例年A→Cコース替わりの初週ということでとにかく外が苦戦傾向ではありますが、今年はA→Bコース替わり……そこをどう考えるかが悩ましいところですが、大きく傾向は変わらないと期待。
 がんばれジェイパームス!佐々木騎手も新年一発目からかましてくれ!!

 今年も中央競馬、頑張っていきましょー!!

いいなと思ったら応援しよう!