【R6.7.28】アイビスSDの予想
【まず狙いたい馬を】
まずは自分がアイビスSDというか新潟1000直を買う上で意識していることとして
・中山1200(芝・ダ問わず)の実績があること
・前走先行経験があること
・距離短縮ローテであること、前走1000mならば斤量や馬場状態でプラスがあること
・父は非サンデー系、サンデー系ならば単距離血統
この条件をなるべく多く満たしている馬を狙っています。
それぞれの理由としては、1000直というコースは多くの馬が全力でダッシュして終いは失速していく中を凌ぎ切る、または前が苦しいところを後ろから一瞬の馬力で差してくるという苦しい中での最後一伸びが重要なコース。
中山1200はスタートから下りで勢いがつきやすくペースが流れた上で最後に急坂のあるコースとして新潟1000直と全くコース形態は違えど求められる適性は近い。
前走先行経験については、言わずもがなスピード王決定戦なので前提として流れについて行く必要はある。展開やメンバーレベルによっては最後方から差さることはあるが、基本的にはある程度のポジションをとれる馬を狙いたい。
ローテについてはこの1000直というコース、確かに短くはあるが馬が最初から最後まで全力で走り切るには絶妙に長い。普通のコースで考えても5Fでトップスピードを維持できる馬なんていないわけですから、基本的にはハイペースにも対応しやすい短縮ローテ、前走が同距離ならばなにかしらの今回の方が楽になる要素が欲しい。
最後も単純、強烈なスピード戦ですので日本の主流条件である中長距離の適性が高いサンデーの血はあまり主張が強くないほうが望ましい。近10年のアイビスSDで見ても馬券内30頭(重複有り)で父がサンデー系なのは5頭だけ。過去20年まで伸ばしても1頭しか増えず、軸にはしづらい。
ということで今回の該当馬を整理すると
・中山1200(芝・ダ問わず)の実績があること
ロードベイリーフ(芝3勝C_2022年1月)
ジャスパークローネ(芝1勝C_2022年3月、芝2勝C_2023年4月)
マウンテンムスメ(芝2勝C_2022年4月)
マイヨアポア(ダ1勝C_2022年1月)
ファイアダンサー(芝未勝利_2020年10月)
チェイスザドリーム(ダ3勝C_2022年12月)
シンプルに勝利実績がある馬だけを並べるとこんな感じ、皆新潟1000直でも実績がある馬ばかりで、これだけでも何となく関連がありそうなことが見える。
OP以上で連帯まで枠を広げると
クムシラコ、グレイトゲイナー、ディヴィナシオンも該当
あとはアビッグチアが今年の1月のカーバンクルSで0.1差の3着ありといったところ。
・前走先行経験があること
条件を前走コーナー通過順位が3番手以内、1000直なら前目の位置とすると
マウンテンムスメ
グレイトゲイナー
アビッグチア
ウイングレイテスト
チェイスザドリーム
テイエムスパーダ
とこのレースにしてはかなり少ない
・距離短縮ローテであること、前走1000mならば斤量や馬場状態でプラスがあること
これはマウンテンムスメ、マイヨアポア、ファイアダンサー、チェイスザドリームの4頭が同距離で他は短縮、このうち、マウンテンムスメとマイヨアポア、ファイアダンサーは前走比で斤量が増となるので積極的に軸にはしづらい。
・父は非サンデー系、サンデー系ならば単距離血統
ロードベイリーフ、ハギノメーテル、グレイトゲイナー、デュアリスト、モズメイメイ、ディヴィナシオンが父サンデー系
まぁここに出てくるだけあっていずれも単距離に適性の高い種牡馬の産駒なので、今回はここはあまり気にしなくてもいいかなと。
ということで自分がいつも意識している条件で考えるとチェイスザドリームは人気サイドでも逆らいづらい。
あとはグレイトゲイナーとアビッグチアが条件多数該当で人気があまりなさそうなので馬券的には期待したいという感じでしょうか。
【予想印】
あまり難しく考える必要もないかと思いますので印をサクッと
◎11アビッグチア
〇13チェイスザドリーム
▲6クムシラコ
△2ショウナンマッハ
☆17テイエムスパーダ
これで行きましょう。
【各馬の評価】
◎アビッグチア
えー、本気です。
今回のメンバー構成でやはり特徴的なのが逃げ先行馬の少なさ。
新潟1000直なんて逃げ先行だらけになって不思議ないのに安定して前に行けている馬が今年は非常に少ない。ならば前にいける馬から狙ってみましょうねというのがスタート。
その中で前述した条件に多く該当しているのがチェイスザドリーム、グレイトゲイナー、そしてこのアビッグチア。
その中でどれを選ぶか考えた時にまず最初に外れたのはグレイトゲイナー。正直当初はグレイトゲイナーが内目を取れたらここからでいいかな~と思っていましたが鞍上を見てやめました。
笹川騎手がどうとかそういう話ではなく、新潟1000直は騎手が非常に重要、そもそもスタートと同時にラチ沿いに密集するような特殊な条件なので、この1000直をどれだけ経験しているか、どうすることが大事なのかを理解していることが非常に重要。そんなコースを重賞でいきなり体験するのは流石に厳しい。
チェイスザドリームとアビッグチアを比べた時にアビッグチアの方が魅力的に映ったのは前走タフ馬場で逃げからの短縮ローテという点と鞍上。
アビッグチアには丸山騎手が騎乗するが、丸山騎手はこの新潟1000直の経験が今回のメンバーの中でもかなり豊富。ここ5年での騎乗数が44回と今回のメンバーでは2番目に多い(一番多いのは藤田菜七子騎手)、1着こそ2回しかなく勝率は5%と低くなっているが2.3着には良く来ており複勝率はなんと25%、4回に1回馬券に持ってきているのは理解度が低くてはなかなか出せない数値。
隊列的にもラチをめがけてチェイスザドリームやウイングレイテストあたりを目標にしながら進めることが出来る良い枠。8枠から57㎏を背負ったテイエムがどれくらい出して来れるか次第ではあるがアビッグチアも安定してスタート出せる馬なので好位では進めることが出来そう。
好位に構えながら内から主張してくるグレイトゲイナー、マウンテンムスメあたりを前に置きつつ息をつくることが出来れば最後一伸びに期待できる。
あとは追切含め過去のこの馬の好走傾向との一致も面白く、過去の勝利は新馬と休み明けで勝利した3勝Cを除く2勝は中3週とある程度間隔を詰めて使ったタイミング。直近の馬券内好走であるカーバンクルSも中2週での出走と詰めて使われるのが苦にならないというかむしろプラスに働くタイプ。馬券的にも崩れているのは1か月程度からそれ以上に長く開けて使ったタイミングが多く、今回のローテは良い。また、距離短縮ローテでも2勝しており、今回も短縮で臨めるのはプラス、前走の福島TV杯が長く足を使っての積極的な逃げで負荷の強い内容だったということも今回に向けてプラスに働きそう。
追切についても今回は間隔がつまるということもあって中間坂路もなく終いCWで一発のみ。履歴を遡ってみると直近好走のカーバンクルSの時もCWのみでやや緩めの時計、3勝C勝の時もCWで緩めの時計のみと今回と一致する内容。
全く人気は無いのに面白そうな要素が盛りだくさん。頭まで取り切れるかと言われるとちょっと難しい気もするが、展開のかみ合い次第ではチャンスあり。期待を込めて本命を打ちたい。
〇チェイスザドリーム
まあここは改めてそこまで言うこともなく、狙いたい条件も満たしていますし、前走内容も悪くないですし、同距離ローテこそ引っかかるものの前走の新潟芝は中々タフな状況なので今回雨がそこまで降らなければ足元上昇で何とか。
矢作厩舎で坂井騎手に乗り替わりで追切も坂路53秒台からの12秒台加速で好成績パターン。ここまで揃って枠も良いと来たら流石にね。
▲クムシラコ
はい、本命を大穴にするだけでは飽き足らずここにも大穴を配置します。
前走のフリージア賞は出足つかず後方で足を溜めるもミドルペースで前有利、距離延長ローテも厳しく殿負けもそもそも条件的に厳しいということで度外視。
2走前の駿風Sは4着だが走破時計は54.9と韋駄天Sの勝ち時計よりも早いのは注目ポイント、5枠10番から上手くラチ沿いの中団に寄せて行って勝負どころでは手ごたえ十分だったものの進路こじ開けられずの4着。勝ち馬が通ったところをあと1っ駿でも早く狙えていればこの馬が勝っていたかもしれないという内容。そこから、前走フリージア賞を使ったことで今回1400mからの2F短縮かつ斤量-1㎏で臨めるのはかなり良く、追切の動きも悪くない。溜めて解放したときの末脚の伸びはこのメンバーに入っても見劣りせず適性面では中山実績も勝ち切れていないながらまずまずの着順は取れており、そもそもこの1000直で2勝と問題なし。内目の枠にはいってしまったというのも割り切ってこの馬のリズムで足を溜めながら末脚に賭けるという戦法しかないので分かりやすく、激走のチャンスは十分ありそう。この人気ならば狙っておきたい。
△ショウナンマッハ
調教が良すぎ、以上!という感じですね、正直。
最終追切坂路で52.4から終い11.9-11.7の加速ラップですよ、流石にやり過ぎですね。内枠にはなってしまいましたが、開幕週ということで内に寄せてくる馬も居そう、その馬を壁にしながら息を作って、最後末脚を伸ばすことが出来れば内に入った馬の中では一番おもしろそう。
☆テイエムスパーダ
もうこの馬を見かけたら買わずにはいられない。
外枠ゲットで調教も抜群。57㎏じゃなければ本命でもよかったが流石に牡馬換算59㎏はこの馬にはちょっと重すぎる。
一歩目がそこまで早くないのでラチを目指して主張してくる馬に被せられたら終了というのもリスクが高く、抑えで後悔しないように単勝を買っておくだけにとどめたい。
(無印の各馬)
紐いれるか悩むのは
ロードベイリーフ、ジャスパークローネ、マウンテンムスメ、グレイトゲイナー、マイヨアポア、ウイングレイテストあたり。ちょっと多い。
今回は3連系というよりは印にいれた人気薄の激走でワイドや複勝が拾えればうれしいなくらいで軽めに楽しむのが良いのかなと思っているので資金に余裕があった時の3連複の3列目にいれて楽しむ程度。
ある程度人気があって軽視しているのはファイアダンサーとモズメイメイだがやはりファイアダンサーは昨年同様の同距離&斤量増ローテは嬉しくない上に後方脚質はかみ合いが悪い。モズメイメイは走る時は気持ちもう少し調教時計が早いので今回怪しいのと、前走の激走は一応北九州記念で走りやすい法則に該当はしていたのでここであえて評価する理由がない。というところ。人気薄で自分の1000直条件に該当していない馬は軽視というか無視。来られたら諦めます。
【まとめ】
大穴狙いですね。
なかなか癖の強いコースですし、そんなコースで走りやすい条件に該当しながらここまで人気が無いのならば十分狙う価値はありそうと見て挑戦してみようと思います。
馬券としては
〇単複 アビッグチア
〇ワイド ◎○-○▲△
これをメインに
○3連複 11.13-2.6.11.13-3.4.5.12.14.17
○単勝 テイエムスパーダ
こんな感じで行きたいかなと思います。
今回のアイビスに限らず1000直で狙いたい条件は結構使えるので皆さんも機会があれば活用してみてください。土曜の1000直でも中山実績馬が3アイノセンシ、6ハヌル、15ニシノコニャックの3頭のみ、この内で前走コーナー通過3番手以内がニシノコニャックのみ、外枠に入って現役騎手屈指の1000直巧者菊沢騎手が騎乗ということで本命にして7人気1着と馬券も取れているので実用性を実感したままアイビスに臨めるのも流れが良い。
一年に一度しかこの条件で行われない重賞ですから、夏のお祭りとして楽しんでいきましょう!!
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