【R6.8.11】小倉記念の予想

【予想印】

 シンプルに予想印から
◎3レッドランメルト
〇6テーオーシリウス
▲10コスタボニータ
△12セントカメリア
×2グランスラムアスク9ファユエン
 これで行きます。

【予想の概要】

 シンプルに前ですよ。中京の開幕週ですから。
 考え方のベースとしては週頭にポストしたとおりなので再掲。

小倉記念は開幕週の中京2000ということで金鯱賞と同じ条件。金鯱賞はG1を目指して有力馬も出走する分レベルは高いがそれでも開幕週のバイアスは強く逃げの成績は優秀。今回は夏のハンデ戦ということで前有利のバイアスが強く出そうと読むのであれば当然狙うのは前、そして斤量は軽いほうが良い。じゃあ前走タフ馬場の小倉で超ハイペース撃沈のテーオーシリウスが気になるのは自然なこと。力不足感も否めないが恵まれない展開が続いているのも事実で、いつ一発があってもおかしくない。その一方で上位人気は信用しづらい。ディープモンスターは重賞未勝利で58.5は背負わされた。前走から+1.5㎏は厳しく58㎏までは背負いなれているとはいえ重斤量と相性の悪いディープ産駒は疑いたい。シリウスコルトも前に行ける馬ではあるが早い馬場よりも時計のかかるタフ馬場が好ましい。前走も開幕週にしてはタフだった福島がかみ合った可能性は高い、弥生賞の時も馬場は綺麗ではなかった。リフレーミングはこれまで力を見せていたところからの鞍上強化だが流石に開幕週で後ろからぶち抜けるほどの破壊力があるかは疑わしい。中京実績あるとはいえ下級条件で頭数も少ない。今回も頭数控え目でどこまでやれるか。コスタボニータも前走は出遅れが敗因なので度外視で良いとは思うがベストは時計がかかる馬場、開幕週の高速馬場になると手放しでは信用できない。 じゃあどれが……と見ていくと軸向きに見えるのはレッドランメルト。前走の七夕賞はハイペースの先団で競馬、0.6差6着は展開不利を考えれば健闘したと思うが掲示板を外したせいでここも人気薄で買えそう。OPでは通用していないように見えて金杯は8枠、適性外の重不良が3走、良馬場で大きく負けたのは最後方から見せ場が無かったエプソムCのみで七夕賞は2年連続で着差まとめている。斤量も引き続きの56㎏は恵まれており吉田豊騎手継続騎乗、前走並の時計で走れれば勝ち負けだと思うがどうか。

 出走馬を見た時点から気になっていたのはレッドランメルトとテーオーシリウス。その2頭が調教としてもこれまで以上に見せてきたので素直に上位評価。
 レッドランメルトは七夕賞から間はそこまで空かないが7月25日に早い時計を出し始めて3週間しっかりCWで追ってきている。暑いこの時期にここまで乗りこめているというのがまず好感を持てるところであり、体調の良さを感じさせる。最終追切もCWで5Fだと65.9から終い11.8-11.3とかなりの好時計。そこまで促さずとも自分から進んでいく感じで、先行したい今回理想的な動き。
 テーオーシリウスは更に間隔が詰まる分早めの時計は最終のみだが、長めから追って終い11.2と鋭く伸びた。単走ではあるが外ラチ沿いを回しながらかなりリラックスした感じで走れており、追われてグイッとフォームが変わって一伸び。折り合いに課題があるこの馬としてはかなりの好内容と言える。前走超ハイペースを逃げた反動は無さそう。
 とくに軸にしたかったレッドランメルトが内枠を取れたのは良く、テーオーシリウスもうち過ぎない動きやすい枠を引けたのはかなり嬉しい。
 想定していた通り、阪神改修に伴うロングラン開催ということで馬場もかなり時計が出るように作られていそうで、土曜日にあった芝2000はどちらも流れたわけではないが58秒台の決着。前に行った人気薄も中々止まっておらずやはり前から狙いたい。
 早い時計に対応するにはそれに対応できるだけの理由付けが必要だが、前走でハイペース戦を前で経験して、今回斤量増もないこの2頭は十分早い展開をこなせる下準備が出来ている。

【みんな何買ったらいいかわかんないんじゃないの?】

 前日時点のオッズを見ていての正直な印象がこれ。
 コスモカレンドゥラが全く人気がないだけでテーオーシリウスまで20倍台前半、上位人気も4倍台が2頭にシリウスコルトとコスタボニータが続き、他は10倍台で散っている。オッズから困っている感が伝わってくる。
 人気に推されているリフレーミングも前走の七夕賞は実績あるコースで流れれば差が決まるレース質を考えれば理解はできる上位人気だが、開幕週の中京で近2走が重賞で5着の馬が1人気は異常。分かんないから川田騎手が乗る馬!という感じで勝っている人も多そうで積極的な根拠のある人気ではない。
 ディープモンスターも同様で前走は確かに惜しく、走破時計も優秀。仕上がりも甘かった中でよく頑張ってくれたという感じのコメントも出ているせいか、ここで!という感じなのかもしれないが古馬重賞で馬券内実績がない馬が58.5㎏を背負わされて8枠に入ったにも関わらず1人気になる勢いで変われているのは、条件は厳しいけれどここ以外に縋るところがないという感じ。
 シリウスコルトもこれまでの重賞馬券内はタフな時計のかかる条件で持続力勝負だった時。高速馬場での時計くらべで古馬初挑戦でこれは人気し過ぎ。切れる足が無い分仕掛けどころが難しい馬なのに乗り替わりも痛恨。前走は内ラチから完璧な競馬をしてもオフトレイルに爆発力負けしており、ここで勝ち切るイメージが正直沸かない。
 こんなに上位人気の理由がフワフワしていて信頼できない重賞も珍しいという感じなので、ここはやはり積極的に買える理由がある馬を人気薄からでも軸に据えて勝負していきたい。

【各馬の理由】

◎レッドランメルト
〇テーオーシリウス
 既に書いているとおり。前に行っての粘り込みに期待。

▲コスタボニータ
 外枠には入ってしまったものの、小頭数でそこまで気にならない。
 テーオーシリウスが早めのペースで流してくれればタフな展開でもしぶとく34秒台でまとめられるこの馬の良さが活きても良い。
 調教も良績集中しているパターンと一致しており、全勝は不完全燃焼だった感じか暑い時期の2戦目でも余力有。

△セントカメリア
 結構いろんな予想でこれまでも書いてきているが、開幕週はイン前が極端に有利な訳ではなく、内外がフラットに走りやすいので、普通の展開ならばインをロスなく走った馬が有利だが、馬郡凝縮で直線よーいドンになった場合、瞬発力がある差馬に向くことも珍しくない。
 今回のメンバーで溜めた時の破壊力が高いのはこの馬かなと思いチョイス。調教時計も緩すぎない全体時計から終いグッと加速するこの馬の良績集中パターン。前走がアリスヴェリテ大逃げによるロンスパ戦だったので、その次走の今回コンパクトに足を使えれば爆発力増す。

×グランスラムアスク
 インから前に行ける軽量の牝馬でディープ産駒なら無視はできない。
×ファユエン
 セントカメリアとどちらを末脚枠で選ぼうか悩んだが調教の差でセントカメリアに。ファユエンは中京実績あるが開幕週の高速展開はちょっと不向きにも感じられるので抑えまで。

(軽視)
・リフレーミング、シリウスコルト、ディープモンスター
 上記のとおり人気の割に買いたい理由がなく、舞台適性も疑問。

・メモリーレゾン
 時計のかかる馬場で買いたい。オルフェーヴル産駒の休み明けで相手関係上昇、稍重の非根幹距離から高速の2000mはちょっと条件マイナス過ぎる。能力はあると思うのでこの次走で適性合う舞台に出て来たら。

・ヴェローナシチー
 前走長期休み明け、一度叩いて今回。
 3歳児は世代戦で良さを見せていただけに、今回その時の力を出せればという感じで少し人気になっているのかもしれないが高速馬場向きには思えない。
 3歳時点でも上がりのキャリアハイは34.3。トップスピードがあるタイプではなく瞬発力より長く足を使う展開。出足もおっとりしており、前走後方からの競馬をした分、今回無理に先行しても終いの良さを欠くだけかなと。
 長く足を使う京都外回りのもう少し長い距離の方が向くかなという印象で、ここで早い展開に付き合って撃沈。次走京都外回りで、とかならば面白いかなと思う。

・コスモカレンドゥラ
 長期休み明けから行き脚が鈍っており休む前の競馬が出来なくなっている。もう8歳、ここで一変には期待しづらい。

【まとめ】

 前です!こういうトラックバイアスが極端な時こそ人気よりも展開重視で爆発を狙うべき。
 馬券的には
〇単勝 レッドランメルト テーオーシリウス
〇ワイド・馬連 ◎-〇
〇3連複 3-6.10.12-2.3.6.9.10.12
 という感じですかね。人気を軽視している以上3連系を積極的に狙いに行くのはリスクが勝ちそうな気もするので、印4頭のワイドを軸にいっても配当的には十分かも。
 前走の中京記念ではキャリアハイレベルのスタートを決めてセルバーグに張り合ったテーオーシリウスなので、この年齢になっても衰えてきている訳ではない。レッドランメルトも適性が合う舞台ではOP入り後も崩れておらず、今回小頭数で展開も向きそうならば連勝していたころの栄光を取り戻せても良いかと。とにかく今回の小倉記念はこの2頭に期待したいと思います!!


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