【R6.10.26】アルテミスSの予想
【予想印】
早速予想印から。
◎10カムニャック
〇2ブラウンラチェット
▲5ミリオンローズ
△4シホリーン
☆6マピュース
これで行きたいと思います。
【東京1600mとは根本的に】
東京1600mとは根本的にマイルの中ではタフなコースである。
私はそう考えています。
競馬ラボさんのHPで見られる上記の図、非常にコースのイメージがしやすいので良く見るのですが、見てのとおりイメージ以上にアップダウンがあるのが東京マイル。
スタート直後は下りで勢いがつきやすく、レースの中で最もスピードが出やすい2F目が下りから後半に上りありと先行争いでの消耗が激しくなりやすい。落ち着きたい4F目にかけてまた下りが入ることで息が入れづらく、直線を向く前、4コーナーで如何に息を入れられるかが重要。
そこからは坂を上りながら加速する必要があり、登り切った後も300mなんとかスピードを維持する必要があり、スピードだけでは押し切れない。G1が3つ行われるのも納得という感じの総合力が求められるコースになっている。
競走馬としての完成度が高い古馬のマイル戦からしたら”総合力が求められる”でも片づけられるがこの時期の2歳牝馬にとってはスタミナの要求度が高いタフなコース設定と言える。
それもあってか過去の実績を見ると”距離短縮”かつ”前走で上がり最速”という馬の成績が非常に良く、現状アルテミスSの前に1800m以上の距離で経験がある馬が4連覇中。
今年の該当馬は……?
カムニャックとブラウンラチェットの2頭、というわけですね。
2頭とも前走のパフォーマンスも高いし、ここは素直に好成績パターンのこの2頭から行きたいというところです。
【各馬の評価】
◎カムニャック
外枠に入ったら迷わず本命と考えていましたが、望みどおりの8枠ゲットということで本命に。
外枠が良かったのはその大きなストライドと一歩一歩力強い蹴りで加速する走り方から。前走の新馬戦でも本来であれば中京ではNGの外を回しながらの捲りでぐんぐんとポジションを上げ、直線ではあっという間に後ろを突き放し終い2Fは10.9-10.9で圧勝。最後は流す余裕までありながらのこの時計は凄まじく、時計の上ではかなりのパフォーマンスなのに余裕残しとスケール感を感じさせる内容。前半1000mが64.1と超スローペースではあったが、そこまでスローだと前目から早い脚を使えばどうしようもないというのが新馬戦でありがちなパターンだが、展開ではどうしようもない差を見せつけた内容だった。
今回どスローの新馬戦から2F距離短縮で、追走スピードに対応できるかというところが不安要素だが、そもそもが10.9-10.9で上がりをまとめられるようにレースの中で出せるトップスピードはマイルになっても通用。血統的にも母父サクラバクシンオーで短い距離でも対応可能、母ダンスアミーガはターコイズSで2着などマイル以下の距離で実績、兄弟のキープカルムも直近でマイルの3勝クラスを勝利するなど、短い距離の適性が高い。
今回はスピード的にショウナンザナドゥが引っ張ることになれば早めのペースでスタミナの消耗も激しそうな分、短縮ローテがより機能するだろうと見てカムニャックから勝負したいと思います。
〇ブラウンラチェット
言わずもがなですがフォーエバーヤングの妹という血統。
前走の中山1800では血統面での人気というのが大きかったと思うがその人気に応えて快勝。レースラップで後半1000mが12.2-12.1-11.8-11.6-11.2と時計が出やすいコンディションだったことも要因ではあるがしっかり加速ラップで勝ち切ったのは評価できる。
コーナーで促しながら早めに前を捕まえて、直線を向いてから突き放すというレース内容、力技でねじ伏せようと外3頭目を強気に回しながらのしかけというのも鞍上がその能力を信用しての乗り方で初戦の内容としては好感が持てるし、初戦から完成度の高さを感じさせた。
好走目立つ短縮ローテというのも歓迎できるし、一つ上の世代から育成の仕方が変わったのかキズナ産駒の傾向としても切れ味鋭く、直線の長いコースで結果を出す馬が目立ってきている。
ここは内枠から器用に立ち回って直線もしっかり末脚を伸ばしてくれるだろうと期待して対抗で。
▲ミリオンローズ
今回のメンバーを見た時に、オッズ妙味が最もあるのはこの馬かなと思う。
前走のクローバーSで0.3差の2着というのが人気を落としている理由だと思いますが、そのクローバーSを勝ったニタモノドウシ、これ相当強いです。
初戦は開幕週でも上がりがかかり気味だった福島の1200で上がり33.6とかなりの切れ味を見せての快勝。距離延長で洋芝1500と並の馬ならばスタミナ的に不安が大きいローテも苦にせず上がり最速34.4で外回し、楽な手ごたえで快勝と底知れず、レースレコードを0.5更新。次走は朝日杯FSらしいですけれど、名前で舐められるならば絶対に買いたいと思える怪物候補。
それに0.3差は評価を下げる理由にはならないというか、ミリオンローズもこれまでのレースレコードを更新しているほどのパフォーマンスな訳ですからかなりのもの。
メンバーで唯一このコースの経験があるのも良く、その新馬戦で下したエンプロイダリーとクライスレリアーナ次走で未勝利戦を圧勝。倒した相手も強く、変な話ですが「新馬戦からここに直行していれば赤オッズ濃厚だった馬」なわけです。
折り合い面にやや難がある馬なだけに、ショウナンザナドゥが早めのペースで引っ張ってくれると競馬がしやすそうで、戸崎騎手に乗り替わるのも手が合いそうなタイプに見える。ここは馬券的な期待を込めて▲に。
△シホリーン
初戦の時計が破格なのはもちろんですが、前走の内容のほうが評価したいですね。
やたら高速馬場で時計が出ていた中山ですが、シホリーンが勝った最終日はやや向かい風で加速ラップ連発とは言えない中、力の違いを見せつける形で12.1-11.8-11.7-11.4とレースラップ自体加速ラップを差し切って快勝。
ルメール騎手も、ここは力が違うから無理をせずにと言わんばかりの安全運転で外に持ち出しての差し切りであり、かなりポテンシャルが高いことをうかがわせる。
前走は前を取り切らずに馬郡の中で我慢させての競馬だったが、武井厩舎のモーリス産駒2歳ということで気性は前向き、調教の動きからは流れが速いほうが競馬がしやすそうなので、内の好枠から流れに乗って競馬ができれば順当に好走に期待できると見てここはしっかり抑えておきたい。
先週の菊花賞しかり、前走でルメール騎手騎乗の馬の成績は良いですからね。
☆マピュース
ここは人気が無いと思うが抑えておきたい。
調教の動きを見た感じ、現時点での完成度が中々高く、血統を見ても早い時期から追走スピードが求められる米国血統が豊富ということで仕上がりは早そう。横の比較でも見劣りせず狙ってみたいと思ったのがまず一つ。
レースの傾向としても、短縮ローテに並んで成績が良いのが”前走後方から上がり最速で差し切った馬”。前走で後ろ目の位置から差し切っているのはこの馬とクレオズニードルくらいですが、直線の長い新潟コースで内を捌きながら差し切ったこちらを高めに評価したいということで穴目からの注目馬はマピュースで。
【まとめ】
人気サイドからはショウナンザナドゥとマイエレメントを軽視ということになるわけですが、理由としてはショウナンザナドゥは4か月の休み明けで脚質的にも前で展開を引っ張ることになれば目標にされやすい上に前走が後半起伏の少ない京都なので今回アップダウンの多い東京コースで相手強化の中積極的な競馬をすると中々苦しい展開が想定される。
マイエレメントは前走の走り、調教の動きからは内枠は中々難しそうで、周りに前進気勢の強い馬が揃ったこともあって不利を受けやすそうな枠になってしまったというのも評価を下げるポイント。
人気馬を全て並べても配当的に仕方ないので取捨選択として軽視とした。
馬券的には
〇単勝 カムニャック
〇馬連 10-2.4.5
〇3連単 10-2.4.5-2.4.5.6
これで行きたいと思います。
カムニャック、相当強いと思うのでここでしっかり賞金を稼いで、余裕を持ったローテで年末のG1や来年のクラシック戦線に臨んでくれることを期待したいと思います。
これまで触れてませんでした一つカムニャックは今年の鉄板データにも該当しておりまして”新馬戦を勝利して2走目で重賞に挑戦した馬”かつ”私がPOGで指名した馬”はサトノカルナバルとマジックサンズで2-0-0-0です。カムニャックも指名馬なので、是非この流れに乗って勝ち切ってほしいです!!
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