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【大阪応援】解散させられる最先端保存技術を開発した市文化財協会を知ろう

初めにこのことを少しでも世に広めるために以下の記事を中心に補足をする形でまとめました。

大阪の遺跡発掘・保存をしてきた組織が行政圧力をかけられ絶体絶命の危機

大阪市の外郭団体はすべて天下りであるかのような認識がネット上で広まっていますが当然のことながら大阪にとって必要な団体もあります。それが市文化財協会(市文協)です。しかし天下りとは関係ない「大阪の外郭団体の縮小だけを目的とする」維新の橋下徹のつくった府市統合本部会議で解散する方針が決まってしまいました。

みんな忘れてる?大阪は古代日本の首都!

大阪は京都、奈良と同じく古代日本の首都でした。言うまでもありませんが国指定史跡「難波宮跡」など、歴史的に重要な遺跡が多いため京都、奈良と同じく大規模な再開発により重要文化財クラスの遺跡や遺物が発見されることがよくあります。その度に工事が止まってしまうこともよくあることです。発見された遺跡や遺物を破壊するわけにもいけないので市文化財協会(市文協)は当然なくてはならない組織なのです。
京都や奈良で文化財の保護団体を『規模の縮小』あるいは『解散』を行政が決めたと聞いたら驚愕すると同時に反対するでしょう。『日本の文化財の保護をしない』と宣言しているのと同じです。これは大阪も変わらず同じです。

市文化財協会(市文協)は黒字の健全経営!なのに圧力で解散させられる?

市文化財協会(市文協)はそもそも市税は投入されていない
後述の最先端保存技術で他の自治体から遺物の保存処理を受託しており年間2千万~3千万円の収入で黒字経営です。
さらには大阪府の組織とも役割分担してきたため『二重行政』などまったくないのです。
しかし平成25年に決まった方針を維持し2024年6月に「利益を生むため行政にはそぐわない」として今年度で解散することを決めてしまいました。

世界から視察がくる最先端保存技術が大阪から失われる窮地に!

大阪市文化財協会(市文協)に所属の伊藤幸司教授(大阪芸術大学出身で今は東北芸術工科大学に所属)が開発した独自の遺物の保存技術である『トレハロース(糖質)を使用した木造遺物の保存処理技術』は簡単に説明すると

木造の遺物は土や水さらには海中など酸素の少ない環境下で保存されていますが時間の経過で中はスカスカになってしまい普通に置いておくと凹んだり崩れてしまったりと保存が難しいのです。
ところがこの独自開発の保存技術は木造の遺物のスカスカの中身にトレハロース(液体)を染み込ませて結晶化させることでスカスカの中身を埋めて崩れなくなり保存が容易になったのです。
参考)トレハロースの工業生産に成功した会社の説明https://group.nagase.com/viita/sustainability/partnership/07/

この最先端保存技術を目当てにロシアのエルミタージュ美術館をはじめとする海外の研究機関から視察に訪れ、また市文協は年間2千万~3千万円の収入を他の自治体から遺物の保存処理を受託して得ており経営も健全でした。これが「利益を生むため行政にはそぐわない」として解散させられるなど「保存技術も持つな」ということであり理不尽としか思えません。

大阪市は勿論のこと他の自治体の遺物の保存処理もどこが担うのでしょうか?大阪市だけでなく他の自治体の遺物の保存にも影響を与えることを理解しているのでしょうか?
この事実は無視することは非常に無責任でしょう。

なんで韓国に?

(解散により)市文協の十数万冊に及ぶ蔵書は国内での引き取り手が見つからず、韓国の研究機関に譲渡が決まっている。担当者は「貴重な資料。本来であれば国内に残しておくべきものだった」と肩を落とした。

https://www.sankei.com/article/20241122-FJWPEFMRWNPEVOW5LDF7SFVB6Q/

あまりにも悪いニュースです。
譲渡なら他のところでも問題なく引き受けてもらえるのでは?
そもそも広報が出来てないだけで全国的に知られたらこんな結果にはならないのではないかと思います。
良くない人達が暗躍していると思われてしまっても不思議のない話です。

お願い)『ネットで拡散』しましょう。

https://www.sankei.com/article/20241122-FJWPEFMRWNPEVOW5LDF7SFVB6Q/をネットで拡散したり
周りの人に伝えましょう

市文化財協会の活動も簡単ですが紹介します。

活動内容を見てみると

埴輪ギャラリー
平野区の長原古墳群からは200基を超える古墳が発見されています。今回は高廻り1・2号墳出土を中心に、市内から出土した埴輪を紹介します。船、馬、武人、家、鳥などから、当時の生活を想像できます。中には重要文化財に指定されているものもあり、大変貴重な埴輪たちです。

  陶磁器ギャラリー
中央区大坂城下町跡から見つかった桃山時代の陶磁器を紹介します。室町時代には上流階級の持ち物だった陶磁器は、この頃になると陶磁器の利用は一般市民にも浸透していた様です。その為か、種類・数も多種多様なものが出土しており、形や意匠も非常にユニークです。現代の陶磁器にも色濃く影響を与えているのでは無いでしょうか。

https://www.occpa.or.jp/ikou/ikou_00.html

とあり埴輪が市内からも出土していました。

埴輪ギャラリーには「市内発見のおもな埴輪を御紹介します。写実性にすぐれた造形美をご鑑賞いただき、そこから垣間見られる古墳時代のようすに思いをはせてみて下さい。」の文言で埴輪の写真に解説つきで紹介されています。

やはり市文化財協会解散の決定はまともな判断ではないと思います。

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