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2022年に僕の心を動かした5つのこと

今年買って一番良かったもの

 55型テレビ

要は、大型テレビ。
今年買って一番良かったものランキング一位。
大げさに言えば、僕の人生を変えた買い物だった。

僕は拗らせたミニマリストなので、

「テレビを部屋に置いていない俺、格好いいでしょ」

という下らないプライドを持っていた。
地上波もほとんど見ないし、パソコン一台あれば充分だと。

しかし、年齢には抗えない。
いよいよ目が辛くなってきたということでディスプレイの代わりに55型テレビを購入したのだが、これがQOLを急騰させる結果に。

とにかく、大画面は良い。迫力が違う。
人が大画面を求める理由を身を以て理解した。
これは理屈ではなく、本能。言葉はいらないのだ。

そして、何よりも驚いたのが値段。
今は、5万円で55型(しかも4K対応!)が買える時代なんです。
サッカーはもちろん、アニメや映画を大画面で見る幸福感、無敵感は筆舌に尽くしがたい。

この迫力で見られるなら、「別に現地に行かなくてもいいか……」と思ってしまったし、実際に遠征回数が減ったのも事実。

応援は基本的に現地主義の僕に「遠征に行かない」という選択肢を取らせるほどのインパクト。

ある意味で僕の人生を変えたと言っても過言ではない買い物だった。
部屋の広さが許す限り大きな画面にすることを全人類におすすめしたい。


工藤壮人

言葉を重ねる必要はないでしょう。

今日という日は、明日が訪れるということは、決して当たり前ではなく、途方もない奇跡の上に成り立っているのだと。
今この瞬間を慈しみ、大切に生きていかなければならないのだと。

大谷キャプテンの引退も確かに寂しい。
しかし、生きていればまた会うことができる。
サッカー選手としてのキャリアは終わっても、「大谷秀和」という一人の人生は続いていく。
「7番」を背負ってピッチでファイトするシーンは観られなくなる。
それは確かに寂しいかもしれないけれど、でも決して、悲しいことではない。
むしろ、新たな人生の門出を祝福するべきこと。

でも、死んでしまったら、もうそれより先は……。

自分の生き方や時間の使い方。
これからの人生で何をするべきなのか。
何を大切にしなくてはならないのか。

そういった物事を考えて向き合いながら、
生きていかなければならないと思った。


誰かの期待に応えるために、悲しくなるなんてつまんない

 リコリス・リコイル 3話

今は次に進む時。失う事で得られるモノもあるって。
誰かの期待に応えるために、悲しくなるなんてつまんないって。
遅くない。まだ途中だよ。チャンスは必ずくる。
その時、したい事を選べばいい。
リコリス・リコイル3話

僕に転職を決意させた言葉。

僕の人生における意思決定の軸は「レイソルのため」。

それは決して、揺らぐことのない土台であって、例え何を失ったとしても、せめてレイソルの試合さえ観られたらいいと思って生きてきた。

実際にこれまでの人生を振り返ると、「レイソルのために」たくさんのものを捨ててきた。
それは時に恋人よりも、友情よりも、レイソルを優先してきたということ。

仕事も当然そういった「軸」がぶれないように、というのを最優先に選択した。
土日が休みで、転居を伴う転勤がなくて、毎年年パスとユニフォームが購入できて、たまに遠征ができる程度の収入があればいい。

仕事は、手段のはずだった。
しかし、会社で評価されていくうちに、いつからか、手段が目的に成り下がっていた。
上司や会社からの評価……
つまり、「誰かの期待」に応えるために仕事をするようになっていた。

平日のハードワークに心身ともに疲弊して、遠征さえ行けないような日々。
そんな日々に甘んじる自分をグーで殴ったのがこの言葉だった。

僕の人生なのだから、僕のやりたいようにやればいいのだと。
もっと開き直っていうと

「何でオレ、会社のためにこんな苦労してんの?」

と、急に我に返った瞬間だった。

丁度、キャリアに迷いを感じていた時期でもあって、そういったもの振り切り、新たな一歩を踏み出すための勇気を貰った素晴らしい言葉だった。

この言葉なければ、もしかしたら、今も踏み出せずにいたかもしれない。
文字通り、人生が変わった言葉だった。


「良い本」の定義

 小説「わたしはあなたの涙になりたい」

今年は素晴らしい小説に出会う事ができました。

内容についてここでは詳しく触れませんが、これほど美しいタイトル回収は見たことがありません。

僕はこの小説の余韻からなかなか抜け出すことができず、読後から2ヶ月近くは新しい小説を読むことができませんでした。

ところで、「良い本」とは、一体どんな本を指すのでしょう?

それなりに読書習慣のある僕はこう定義します。

「行動に結びついた本」

その本を読んで新たな行動が起こったなら、それは「良い本」だと思います。

例えば「毎朝メモ書きしましょう」という内容の本を読んで、翌朝、実際にメモ書きを行ったならそれは良い本だと思います。

自分の行動が変わった……つまり、それは人生が変わったと同義です。
それは、非常に価値のある読書体験だと思います。

僕の定義に照らし合わせるなら

「わたしはあなたの涙になりたい」

は、文字通り「良い本」に該当します。

なぜなら、僕に「クラシックのコンサート」へ足を運ばせたのですから。
まさか自分がショパンを聴くようになるとは思いませんでした。

この本に出会わなければ、僕がクラシック音楽やショパンに出会うのはもっと先――いいや、もしかしたら、出会うことさえなかったかもしれません。

人生は何を始めるにも遅いことはありませんが、複利がきくことも事実です。これからの人生を、僕はショパンを知った自分で過ごす事ができる訳です。

サントリーホールで飲む白州ハイボールは最高でした。
実用書や自己啓発本だけでなく、ライトノベルや漫画にも人生を変える力はあるのです。


趣味に生きるすべての人間が読むべき漫画

 2.5次元の誘惑 122話

これは、趣味に生きるすべての人間が読むべき漫画だと思います。

「今を楽しめば幸せなんて、現実逃避だ」
と言うヒロインに、主人公は語りかけます。

趣味に没頭することは現実逃避なんかじゃない
……辛いだけの目の前の現実も、それを忘れさせてくれる二次元も、
俺にとっては全部が現実だよ。
未来の目標が、それに向けた努力が、それだけが人生か?
漫画を読んで笑っている今日が、
アニメを観て泣いている明日が、
続きを楽しみに待つ1週間が、
この日々が人生だって、俺はそう思うよ
2.5次元の誘惑(122話)

そのまま「レイソル」とか「Jリーグ」に読み替えても充分に通じる言葉です。

好きなものを「消費」するだけで良いのか?
「生産」しなくては、意味がないのではないか?

だから私は、ただコンテンツを無為に消費して生きるのではなく、
そのコンテンツに一生を捧げられるほどの情熱が――
そこからこの世界に価値を生み出せるような生産性が欲しいのです
2.5次元の誘惑(115話)

ヒロインの言葉です。

何かを「発信」している人に刺さる言葉だと思います。

僕も同じ思いで、戦術ブログを開設したことを思い出しました。

「好きだから、伝えたい」

しかし、いつしか「伝えたい」が手段から目的へと変わってしまう。

確かに好きなものを「消費」するだけでなく、「生産」することが出来たなら、それはとても幸せなことでしょう。
それは、その道を極めたと言っても差し支えないほどの境地に達することができていると思う。
(「生産」の質の話ではなく、「好き」における段階的な意味で)

それでも、だからこそ。
気を抜くと趣味なのに楽しくない時が、
辛いと思ってしまうことがあります。

生みの苦しみは、何かを発信したことのある人にしか分かりません。

だからこそ僕は、全ての人が一度は何かを「生産」し「発信」するという経験をするべきだと考えます。
しかし、それはさすがに余談なので機会を改めます。

そんな時に、

「ただ好きなだけでいいんだよ」

と、背中を押してくれる優しい作品です。
趣味との関わり方について、ここまで深掘りし、言語化されている作品はないと思います。


最後に

Twitterは日記

日記は続けることに意味があると思います。

「今」を記しておかないと、「あの時」を振り返ることは難しいからです。
そういう意味で、僕はTwitterを日記と捉えています。

日時やワードで検索が出来るから、後になって振り返りやすいというメリットがあります。

だから僕は、日常の断片をTwitterに記しておきます。最低でも一日一ツイートを心がけて。続けると膨大な文量になります。

Twitterに書くことで人に見られる緊張感が担保され、それなりにちゃんとした文章を書こうと努力します。また、正しい情報に基づくために、正しい情報へアクセスする必要もあります。
文章力やネットリテラシーは格段に向上する気がします。

ただ、一覧性や網羅性……つまり、まとまりがない事がネックでした。
あとで大まかに振り返りたい時、Twitterだと、散らかっていることが多く、そういう使い方には適していません。

ということで、後で簡単に振り返ることが出来るように2022年を個人的な備忘録としてここにまとめました。

いつものHatenaではないのは、ただの気分です。
noteの上場を祝して、敢えてこっちを使った次第です。

(内容によって「ですます」と「体現どめ」が混在しているのは書いた日が違うからです。)

番外編

地味にはまったものたち。

 ヨセミテ・ロード スパークリング 720ml

ポルノグラフィティ・新藤晴一さんのラジオ企画「学べるラジオ」でスパークリングワインを掘り下げた回があって。
色んな銘柄を飲んだけど、セブンのこれがコスパも含めてこれが一番よかった。
多分30本ぐらい飲んだと思う。

 オリーブオイルさば 150g

またまたセブン。
ここにニンニクと塩・胡椒を加えて、レンジでチンをするとアヒージョっぽくなります。
普通のサバ缶に飽きた人におすすめ。
健康にも良いし、調理も楽。在宅の日はこれだけで昼食を済ませる。

 愛してるゲームを終わらせたい

生粋のラブコメ好きの僕が推す、今一番熱いラブコメ。
とにかく、キュンです。

 【推しの子】

2022年という、今この時代に存在するすべてのエンタメの中で【推しの子】よりも面白いコンテンツはないと断言できる。
エンタメ要素をここまで詰め込んだ上で、物語を成立させる脚本は尋常ではない。
転生ものであり、ラブコメであり、学園ものであり、サスペンスであり、恋愛ものであり、復讐を晴らす希望の物語であり、芸能界の裏側を描く物語であり、現代社会への風刺と警鐘であり……。
この物語が連載されている時代に生きられる幸運に感謝したい。

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