友人の娘さんがゆるい写真部に入ったのでなんかいい感じのカメラを選ぶ話⑨
オリンパスブルー(コダックブルー)のセンサー搭載機を入手したい編
さて、PENTAX k100dが素晴らしい事がわかった僕であったが、まだCCDセンサー探索の旅は続いていた。
そう、やはり、どうしたって、オリンパスブルーってのがどれだけすごいのか、それを確かめずにはいられない。
オリンパスブルーを出すコダック製CCDセンサーを搭載しているのはOLYMPUS Eシリーズ初期のE-1、E-300、E-500の3機のみ。この3機種をヤフオクで狙うのだ。
E-1は最も古いモデルだが、同時にハイエンドモデルでもあるのでどうにも相場が高い。そもそも現存数がとても少ないのかもしれない。
なのでE-300かE-500を狙う事にした。
できればE-300がいいな。
なぜならE-300はデザインが変態的だからだ!
外観がもはや他の一眼レフとは全く違う。
これは内部の構造が特殊だからなのだ。
一眼レフにはレフレックスミラーというのが内蔵されている。普通そのミラーは上下に開いたり閉じたり動くのだけど、E-300は横に動くのだ。そんなカメラは世界中でもほとんどない。どうも少しでもコンパクトにする為にこの超特殊な機構を開発し内蔵させたらしいのだが、実際のとこE-500では普通のミラー配置に戻っていて、しかも大きさもほとんど変わらないという…たぶんだけど、あんまり意味なかったのかもしれない。でも、ものづくりってそうあって欲しい! 気合いが違う! プロフェッショナル仕事の流儀! その変態性が外観にまで滲み出てしまっているE-300は最高すぎる! 当時のOLYMPUSに最高の賛辞を!
しかしE-300がいいなーと思うのは僕だけではなかったようだ。そもそもヤフオクでのライバル達は今の時代にわざわざコダックCCDセンサーを求めている連中だ。そんな連中はどうしたって変態に決まっているわけで、E-300はE-500より割高だった。
とりあえず全てのE-300とE-500をチェックし続けるが、やはり動作する状態の良いものは高値で取引されている(といっても現行のカメラに比べれば全然安いけどね!)特にE-300は高く、とても僕の手に届かない。
くそう。ダメなのか…
いやまて、p6000の時の事を思い出せ…そうだオレには完全未確認ジャンクという道が残っている! いやむしろそれこそが王道!
動作確認のとれている高額なものなど面白くもない。p6000の時のように、見た目ボロボロだけど生きてるバッテリーを入れたら復活! っていうのが最高なのだ!
目を覚ました僕は完全未確認ジャンクなE-300とE-500にターゲットを合わせた。
もはやこうなるとタイミング的な出会いみたいな要素も大きい。
完全なジャンクでもE-300は割高な気がした。
そんな中
「1円〜① 美品 OLYMPUS オリンパス E-500 ボディ ZUIKO DIGITAL 18-50mm F3.5-5.6 」
動作未確認のジャンク品として出品致します。美品は個人的感覚のため画像をご確認お願い致します。
というのが出品された。
僕のカンがこれは本当の未確認な気がする(確認して動かなかったけど、未確認で売っちゃおうって感じじゃない)と言っていた。
ちなみに出品者の他の商品とか、商品の写真でそういうのを判断するのだ。なんでも売るリサイクル屋でカメラはとにかく全部未確認で出してるっぽい、とか。
カメラに慣れている出品者っぽかったら、それに見合った商品情報がなければ怪しい。
まあとにかくこれは、ちゃんと生きたバッテリーを入れたら動く可能性がある本当の未確認と判断した。
上限金額5000円で入札。4300円で落札となった。(送料は940円だった)
そうしてジャンクのE-500が送られてくる事になった。E-300が欲しかったけれど致し方ない。これは巡り合わせだ。
しかし僕はp6000の経験を活かし、さらなる予防線を張る。
「E-510ボディ やや難?:電源部に接触不良があるかもしれません」
というのを送料無料3900円で落札した。
このE-510には生きたバッテリーと、古いコンパクトフラッシュがついていたのだ。
難があるせいで誰も入札しなかったが、僕の立場なら送られてくるE-500の動作チェックにその2つは絶対に活かせるし、もしE-500がダメ(壊れているor分解して壊した)としても、難があるにせよ動くE-510が手元に残る。
電源の接触不良というのはEシリーズにたまに出る症状らしく、自力で治したという記事が結構あったのも僕の背中を押した。
ちなみにE-510はコダックCCDセンサーではない。それどころかCCDセンサーですらない。
だからなのかE-300やE-500よりかなり新しいにも関わらずだいぶ安い。
EシリーズにはE-410とE-420というのもあるが、これもCCDセンサーではないのにちょっと人気がある感じ。それはボディの大きさが小さいってところで需要があるのだと思う。Eシリーズの中では一番小さいのだ。小さいカメラはなんか欲しくなるものだ。わかる。
そしてE-620やE-30なんかもあるけど、それらは比較的新しいので普通に性能面で高値がつきやすい。
なのでちょうどE-510はその谷間にあると言える。今なら人気がなく安い。
しかしE-510からは手ぶれ補正も搭載していて性能は申し分ない。実は低額でカメラを始めたい人には最も良いチョイスと言えるかもしれないのだ。
なんにせよE-500とE-510は発送された。
実機でその真価を見てやろうではないか(ちゃんと動けばね)!