友人の娘さんがゆるい写真部に入ったのでなんかいい感じのカメラを選ぶ話 ⑤

ヤフオクでジャンクカメラを買った編(CCDセンサーオススメコンデジ)

CCDセンサーをつんだカメラをヤフオクで見張っていた僕だったが、ある日NIKON p6000が四千円弱で売られているのを見つけた。
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★訳あり特上品★ ニコン NIKON COOLPIX P6000
付属する商品
■ その他写真に写ってるもの 以上となります。
◆動作
シャッター、フラッシュ、ズーム、メニュー操作 動作良好です!
液晶焼けしています。また、中心以外は黒っぽく映ります。センサーゴミ映り込みあります。
レンズ
薄クモリ、ホコリのみで、撮影に影響のある要素はございません!
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訳あり特上品…矛盾が過ぎる……でも電源が入る事は保証されているのなら……。
Youtubeでジャンクカメラのチャンネルを見ていたこともあり、これくらいの不具合を抱えてるほうが面白いのではないか、それに値段もこれくらいならまあそこそこではないか。お酒を飲んでいたこともあり入札。自分の他に入札もなくそのまま落札されたのだった。

さてp6000レビューの前に、ここで一応リストアップしたコンデジ候補達の良いところ、なぜそのモデルを選んだのか解説をしておく。

Nikon p5000、p5100、p6000、p7000、p7100
どのモデルも1/1.8サイズの大きめのCCDセンサーを搭載している。フルマニュアル可能な当時のハイエンドコンデジ。p7000とp7100はd3200等と同じバッテリーを使えるのでそれを持っている人は運用しやすい。ただし、カッコいいデザインとCCD搭載の最終モデルということもありかなり人気があって高い。
なので僕はp5000、p5100、p6000も候補に入れた。これら3つはマイナーチェンジモデル(p7000からフルモデルチェンジ)だからp6000とp7000の間に一本境界線がある感じで、故にp5000とp6000の相場はp7000と比べるとグッと安くなる。
ちなみに画素数では実はp6000が一番高い(ただし、いつか説明するが画素数というのはカメラの戦闘力と直結していない)し、大きさもだいぶ軽く小さい。
僕はp6000もp7000も撮り味に値段ほどの差はないと判断した。

sony fz-30 、fz-50
ネオ一眼とも呼ばれる見た目一眼レフっぽい高倍率な望遠レンズを搭載したコンデジ。僕が超欲しいfz1000の先祖。ちょい大きめ1/1.8サイズのCCDを搭載しているのはfzシリーズではこの2台のみであり、CCDセンサーモデルとしても確か最後のモデル。だが観察していた限りでは人気はあまり無く、安く手に入るかもしれない。バッテリーとチャージャーが付属しているか、状態が良いかどうかが問題。

コニカミノルタ DiMAGE_A2、DiMAGE_A200
コミカミノルタはデジカメ事業を全てSONYに譲渡し撤退した。この2機種は最後のハイエンドコンデジ。そういうのってコレクター心をくすぐられちゃう。それに他にはないゴツいデザインで、すごくカッコいい。これは持ってみたい。欲しい。所有欲を満たす名機というやつ? スタイル的には高倍率望遠レンズ搭載のネオ一眼タイプ。手ぶれ補正が搭載されている。

FUJIFILM   f31fd 、f100fd、f200exr
コンデジ界最強とも噂される伝説のモデル。FUJIFILMの独自開発の特殊なCCDを搭載している。フィルムメーカーだけあって、そのフィルムライクな描写は他のメーカーを圧倒しているとか。センサーも確かちょっと大きめの1/.8だったんじゃないかな。f200exrはフィルムシュミレーターを搭載した最後のモデルということもありすごく人気があって相場はかなり高い。ちなみにf31fdは比較的安いがsdカードではない。xdピクチャーカードを持ってるなら安く楽しめるかもしれないが、今やxdピクチャーカードがプレミア価格なのでそれも含めたら余計に高くなってしまうかも。

さて、そうこうしているうちにp6000が届いた。送料1500円(高…)
しかしバッテリーが付属してない。確かに商品写真には写ってなかった…。しょうがないのでAmazonでロワの互換バッテリー2個と汎用チャージャーのセットを注文1780円。この時点で計7160円。正直だいぶかかってしまったと思いつつ、届いた電池をセットしテスト撮影してみる。

十月桜?
ねこ

動作はするがぼやっとしてる…。まあこれがセンサーの汚れってやつなのだろう。

なんかタンク?
スカイツリー

絞り込んだ遠景だとモロに写り込む。ぼやっとしてるどころじゃない。
ただ、手ぶれがすごい効くなーという実感はあった。ちゃんとしてたら結構よさそう。
でもこのままでは使えるレベルではないと判断し、分解清掃チャレンジ開始。
分解は結構順調に進んでいき、センサーではなくセンサー直前のレンズがめちゃくちゃ汚れているのが原因だということはわかった。そのレンズをアルコールと綿棒で丁寧にクリーニング。そしてもう一度組み立て。よっしゃこれでちゃんと写れば勝利! だったのだが…

小さくカタカタ鳴るだけで起動しなくなってしまった…ダメもとでのチャレンジだったけど正直凹む。
しかしここで終わりにしたら、全部無駄になってしまう!
ある程度の結果を取り返すまでは、さらなる多少の投資は致し方なしだ(ギャンブル依存と同じ理論?)僕は新たにもう一台のp6000を手に入れることにした。分解のノウハウはあるのだ。レンズユニットさえちゃんとしてれば電源が入らない個体でいい。今手持ちの電源は生きてるがレンズユニットがダメなのとパーツを組み合わせて1台の動くカメラにする。
ただし、とにかく安くでなくてはならない。
それでヤフオクを探していたら
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・ジャンク品扱いとなります。 一切の動作確認を行っていないためジャンク品としてお考え下さい。 ・状態は写真でご確認ください。
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というp6000を発見。写真はかなりボロかったがなんと千円。これに望みを賭けて入札すると、他に誰も入ることなくそのまま千円で落札する事ができた。しかも送料は500円(安っ)だった。
そしてモノが無事到着。p6000ラストチャレンジが始まるのだった。

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