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床暖房の施工{1}
今回友人の大工さんから電気式床暖房の施工依頼をいただきました。
この機会に床暖房について知っている事をお伝えできればと思います。
床暖房の種類
大きく分けて床暖房には温水式と電気式があります。
温水式は、電気・ガス・灯油などをエネルギー源として温められた温水を床下のパイプに循環させる方法です。
一方電気式は、文字通り電気をエネルギー源として、ヒーターで温める方法です。
温水式床暖房
実は以前、私は温水式床暖房の設計・施工の仕事をしていました。
CADで配管図面を書き、実際に施工も行うのですが、完成までは様々な工程を経る必要があります。
主に灯油式ボイラーを用いてのシステムを施工していました。
ボイラーに加えて、灯油タンク、ヘッダー(熱源機から送られた温水を回路別に小分けして分配する装置)、循環ポンプ、エア抜き弁、温度設定&タイマー装置など、配管技術と計装スキルが必要です。
また配管作業も重要な工程です。
架橋ポリエチレン菅という温水が循環する重要な役目をする配管材を用います。強度がありながらも曲がりにも柔軟に対応する配管材です。コンクリートの中に埋めたり、床板のしたに敷いたりします。
電気式床暖房
電気式床暖房の特徴は、温水式に比べて工期が短く、費用も安価という点があります。
発熱体は、電熱線やカーボンフィルム、またPTCなどがあります。
今回PTCを用いての施工でしたので、これについては後ほど説明しますが、一定の温度を上回ると自動的に温度調整をして低温やけどを防止する機能があります。
また電気式床暖房は、多くの場合シート式で薄く、床の高さを上げる事なく施工できます。そして温まる速度も早いです。
ではそれぞれのメリット、デメリットについては次回お話しします。
最後まで目を通して下さりありがとうございます。
つづく。