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大プロジェクトは避けよう
こんにちは、ひつじ@投資とAIです。Xのフォローもよろしくお願いします。
今日は、大きなプロジェクトについてのお話です。
大きなプロジェクトはやたらと華やかに見えて、成功に期待してしまいますよね。でも、実際参加してみると、覚悟を決めて加わる必要があるなと感じる瞬間もあります。
私も社会人数年目で数百人のプロジェクトに参加したことがあり、例によって予定通りに進まず大変でした。
最初は「予算も人手もあるから安心だろう」などと思いこみやすいものですが、現場では予想外の事態が次から次へと押し寄せて、あっという間にうまく進まなくなったことを覚えています。
大人数のプロジェクトは、全体像を把握するのが難しいため、コミュニケーションコストがかなり高くなります。
コミュニケーションの混乱や計画と実態のギャップが顕在化し、現場では本当に苦労しました。さらに、設計やスケジュールに無理があるにもかかわらず誰も率直に指摘できず、成功へのハードルが一層高まります。
大きいプロジェクトほど政治的な駆け引きや、外部からの強い圧力が絡むこともあって、プロジェクトの建前だけが先行してしまうんですね。
実際に始まってから「これ、どう考えても無理があるよね」と気づいても、予算の都合や上層部のメンツなどが邪魔をして、方向転換が許されないまま進まざるを得ない場面があります。
今年あったプロジェクトでいうと、大阪万博やNHKのシステム開発があります。大阪万博は2017年当初の予算が1250億円、現在は2350億円と大幅な予算超過です。NHKのシステム開発は交渉が決裂してNHKとIBMの間で訴訟になっています。
もちろん大きなプロジェクトならではの面白さもあるので、一概に「絶対ダメ」とは言えません。ただ、もし自分で選択する余地があるのであれば、私はちょっと立ち止まって考えてほしいなと思っています。
完成したものを維持管理する仕事なら、すでに確立された仕組みをベースに動かせるので、大きな混乱は起きにくいかもしれません。しかし、ゼロから大きなものを創り出す場合、計画の不透明さや外部からの影響により、トラブル発生時の対応がとても困難になるのです。
本当に参加する必要がないなら、そういう大きなプロジェクトからは少し距離を置いてもいいんじゃないでしょうか。結果的に大した成果も得られず、ただただ自分の気力と体力をすり減らして終わるケースが少なくなく、その過程で個人の力の無力さを痛感する瞬間も多々あります。
大きなプロジェクトには夢がある一方でリスクも大きいので、少し距離を置く選択肢も考えてみてほしいというのが正直な気持ちです。もし大きなプロジェクトに参加するかどうか迷った場合、ぜひ慎重に判断してもらえたらうれしいです。
こちらは、大きなプロジェクトについて書いているおすすめの本です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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