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モートとは何か?強みを守る堀の役割

モート(moat)という言葉は、もともとお城を守る「堀」を指します。堀があることで敵の侵入を防ぎ、お城を守り続けることができます。この考え方は、競争が激しい場面でも当てはまり、働き手としての人間や商品、企業が持つ「強み」や「守りの力」を表す言葉として使われます。

例えば「何でもあります!」というレストランを想像してみてください。和食、洋食、中華……便利そうですが、「このお店だから食べたい!」という特別な魅力は感じにくいかもしれません。

一方で、「うちはラーメン一本で勝負します!」というお店なら、そのラーメンの美味しさが他のお店にはない強みとなり、競争の中で輝くことができます。

人も同じです。「何でもできます」と言うのは一見魅力的ですが、強みがぼやけてしまうと競争に埋もれてしまいます。一方で、自分だけの得意なことを見つけて磨き続けることで、それが「簡単に真似できない力」となり、自分を守るモートになるのです。

働き手としての人間とモート

モートの考え方は働き手としての人間にも当てはめることができます。現代では、同じ仕事やポジションを目指す人が多く、その中で「自分だけの強み」を持つことが大切です。

例えば、英語が得意な人は国際的な仕事で重宝され、プログラミングに強い人はIT分野で高く評価されます。こうしたスキルは誰にでもすぐに真似できるものではないため、働き手としての強力なモートになります。また、料理人が和食に特化して技を磨けば、何でも出す料理人とは一線を画す存在になれるでしょう。

しかし、モートは一度築いたら終わりではありません。競争相手は常に存在し、環境も変わり続けます。だからこそ、強みを磨き続けることが必要です。新しい技術を学び、スキルを組み合わせることで、モートはさらに強固なものになります。

この考え方は、キャリア選びにも役立ちます。「この仕事は自分のモートを築けるだろうか?」「この会社のモートは何だろう?」と考えることで、長く価値を持ち続けるスキルや経験を得ることができます。働き手としてのモートを意識し、キャリアを築いていけば、環境が変わっても自分を守る力になるはずです。

まとめ

モートとは、自分や企業を守る「簡単には真似されない強み」のことです。働き手としても、自分の得意なことやスキルを見つけて磨くことで、他の人と差をつけることができます。

ただ、強みを一度築いても安心はできません。時代や環境は変わるので、少しずつ学び続けることが大切です。自分の選んだ道が強みを広げるものかどうかを意識すれば、将来の競争力にもつながっていくでしょう。

地道にモートを築いていくことが、自分を支える力になると思います。この記事が参考になればうれしいです。

参考:モートについて語っている投資家のウォーレン・バフェットの動画です。


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