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2024年11月 ポートフォリオ変更
今年はずっと現金比率を15%ほどに保ちながら運用してきましたが、久しぶりに現金比率(円)を上げました。理由は、株価が全体的に割高に見える反面、あまり良い材料がなさそうだからです。
ずっと株式を保持する戦略も効果的なので、全部現金にすることはありません。しかし、市場の様子を見ながら適時ポートフォリオを調整していて、今は一息つくタイミングだと考えています。投資は長期戦、焦らずいきたいですね。
38% 円
22% オルカンなど
11% QQQ
18% 個別株
7% TLT
4% GOLD
割高な株価
最近のS&P 500の動向を見ると、バリュエーションがやや高めに映ります。12ヶ月先予想株価収益率(PER)は22.0で、過去5年平均の19.6や過去10年平均の18.1を上回る水準です。一方、第3四半期の収益成長率は前年同期比で5.4%の増加にとどまるなど、大きな伸びは見られません。株価の割高感が目立つ状況だと思います。市場が将来の成長を期待している証とも言えますが、このギャップが続けば調整リスクも気になるところです。
利下げに慎重なパウエル議長
FRBパウエル議長は、利下げに関して慎重な姿勢になっています。インフレ抑制と経済の安定という難しいバランスを取る必要があるためです。「急激な利下げ」はインフレが再び高まるリスクを伴います。逆に、「慎重な利下げ」は、経済を過度に引き締めることによる景気後退のリスクをはらんでいます。また、日米欧中とも経済指標は低調です。慎重な利下げが行われて景気後退が懸念される中、過剰なバリュエーションは正当化されないのではないでしょうか。
まとめ
株価の割高感やFRBの姿勢を考慮し、現金比率を上げました。S&P 500の12ヶ月先予想PERが過去平均を上回る中、FRBのパウエル議長は慎重な利下げを進めており、インフレ抑制と景気の安定を両立する難しい舵取りを行っています。この環境下では、高いバリュエーションが正当化されるか疑問が残ります。
ポートフォリオの大部分は株式で保持しつつ、状況を見て比率を変えていきたいと思います。
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