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配当金が魅力的でも高配当株に投資しない理由

定期的に入る配当金、株価変動に左右されず安定収入が得られるという安心感。特に、配当で生活費を賄うという目標を持つ方にとっては、高配当株は魅力的に映る投資先ですよね。

そんな高配当株ですが、私は投資していません。もちろん「高配当株=ダメ」というつもりはありません。むしろ、それが最適な選択になるケースもあります。この記事では、その理由をお話ししながら、高配当株のメリットとデメリットについても触れていきます。


高配当株の魅力とは?

まずは高配当株の良いところを押さえておきましょう。配当金という定期収入は、特に経済的な自由を目指している人にとって大きな魅力です。例えば、年間4%の配当利回りが得られる株を1000万円分保有していれば、40万円が手に入る計算です。この安定収入は、老後の生活資金や副収入として有効活用できます。

さらに、株価が多少上下しても、配当金さえしっかり出れば「気にせずにいられる」という心理的な安定感もあります。高配当株は、大企業や成熟した企業が多く含まれるため、株価の変動リスクが比較的低いことも特徴です。

このように、高配当株の最大の魅力は、安心感と定期収入の確保にあります。

高配当株に投資しない理由

配当金に課税される
配当金は「税引き後」で手元に入ってきます。この税金(日本では20%)は配当金を受け取るたびに発生します。一方、S&P500やオルカンなどのインデックスファンドなどは、売却するまで課税されません。そのため、長期的には「非課税での複利効果」を最大化できます。配当金を受け取るたびに課税されることは、言い換えると「投資効率が下がる」ということです。

成長性が犠牲になる場合がある
高配当株は、企業が利益を株主に還元する形で成り立っていますが、その利益を配当に回すということは、再投資に使える資金が減る、もしくはその企業に効率的な再投資先がないことを意味します。つまり、将来的な成長性を期待できない可能性があるわけです。

一方で、多くの配当を出さずに利益を再投資する企業は、長期的には株価の上昇や企業価値の向上につながる可能性が高いです。私はこの「成長性」に魅力を感じます。

S&P500連動ETF vs 高配当株ETF 長期リターンの違い

VOO(S&P500連動ETF)とVYM(高配当株ETF)は、性質が異なるETFです。VOOは株価成長を重視し、配当利回りは約1~2%。一方、VYMは安定した高配当(約3~4%)が特徴ですが、成長性は控えめです。VOOの高いパフォーマンスは、成長企業が多く含まれる点が要因です。一方、VYMは安定収入を重視したい人向けの選択肢です。選択は「成長」か「安定」かで分かれます。

(トータルリターン:2010/9/9-2024/12/9 VOO+616.95% VYM+438.87%)

https://totalrealreturns.com/n/VOO,VYM?

まとめ

ここまで高配当株に投資しない理由を挙げてきましたが、もちろん「人それぞれ最適な選択」があります。例えば、すでにリタイアしていて安定収入が欲しい場合や、配当金を生活費の一部に組み込むことで安心感を得たい場合には、高配当株は素晴らしい選択肢になり得ます。

投資に「正解」はありません。あるのは、「その人の目標や状況に合った答え」です。高配当株が魅力的に感じる方もいれば、パフォーマンス重視で配当を後回しにする人もいます。

もしこの記事を読んで「自分の投資戦略」を考えるきっかけになれば嬉しいです。ぜひ、あなたにとっての最適解を探してみてください。

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