「月を見るたび、想うあなた。」 本屋しゃん
「君の口に似てる」、夫は月夜を見あげてそう呟く。
忌野清志郎は「多摩蘭坂」で
「お月様のぞいてる 君の口に似てる」と歌う。
私と20歳年上の夫との出会いは清志郎だ。
「変な歌だけど気になる」と思っていた高校生の頃の私、
「世代じゃないのに清志郎を聴くんだ」と夫。
いつの日か私たちは、付き合いはじめ、夫婦になった。
「キスしておくれよ窓から」と、その歌は続く。
月が出ている夜は、早く家に帰って、夫に会いたくなる。
1987年新潟生まれの眼鏡の女。本とアートとばななをこよなく愛する。
青山ブックセンターと銀座蔦屋書店で、300本以上のトークイベントの企画を行ってきた。現在は日比谷図書文化館で働くかたわら、本とアートと人をつなぐべく「本屋しゃん」としてフリーランスの企画者としても活動中(肩書きが1つに絞れないので、あるアーティストとの会話の中での言い間違いをそのまま屋号として採用)。
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