「後悔・・・」 夢丘彩子
私は今でも後悔している事がある。
もう30数年も前の話だが・・・
当時、私は高校2年生でガールスカウトの国際キャンプに参加していた。
そのキャンプにはフィンランドからの学生が参加していて、たまたま私のグループに割り振られた。
だからキャンプファイアの出し物を仲間と相談した時「フィンランドの歌を皆んなに教えて歌えば良いんじゃないか」と決まり、私が学校で習った『フィンランディア賛歌』を教えながら歌う事になった。
しかしその歌をフィンランド語の歌詞ではなく日本語の歌詞で習ったので私は日本語の歌詞で歌を教えた。
そしてフィンランドから来た学生にもフィンランド語で歌ってもらった。
その時は楽しかったし出し物としての体裁も整ったので良かったと思った。
だが・・・
数年後・・・
私は知った・・・。
『フィンランディア賛歌』
第二の国歌で・・・
独立革命歌だった・・・。
どうしよう・・・
知らなかった事とはいえ『(第二の)国歌』を日本語(彼らにとっては外国語)で歌っちゃった・・・。
独立革命歌・・・。
独立革命はそんなに昔の話ではない。
この歌のもとに集い革命に参加し、命を落とした親しい方がいてもおかしくない・・・。
もしかしたら・・・
フィンランドから来た彼らは余り良い気持ちではなかったかもしれない…。
どうしよう・・・
どうか・・・
嫌な思いをしていませんように・・・。
彼らに直接確かめようがない私は・・・
切に・・・切に願うばかり・・・。
活字中毒な50代のおばさんでーす(^^)/好きな作家は新井素子先生。崇拝している漫画家は三原順先生。TwitterはほぼROMですが気が向けば呟きます。