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「6時間半のスウィング」 神田 裕

高卒で上京のために親父と小倉から新幹線に。
東京まではあの頃は6時間半はかかっていた。
なぜ飛行機でなかったかは不明。

ラジカセを床に置き、ひたすら音楽を聴く。
親父と話したくないからだ。
上京への不安を消すように曲を聴き続けた。
グレンミラー「茶色の小瓶」。
懐かしいアメリカのジャズ。

なぜこんな古い音楽を好きだったのか、
昔の事なんて思い出せない。
来年俺は九州へ帰ろうとしている。

スウィングしなけりゃ意味がない!

本と羊 店主  腰が痛い、気が弱い、人見知りなのにおしゃべり。
テンションがおかしい50代半ば。

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