加工記 : マイクロエース 小田急8000形 パンタ換装・未更新車
ぽちフェスは毎日行くべきなのだろうか。
初日に行ってめぼしい品は無かったが、ふと足を運んだ最終日に被弾した。
前の記事で採り上げた、9000形の併結相手として購入。
新松田で切り離されて各停に化けてほしい。
室内塗装
既に実車が消滅して久しい未更新仕様なので、先人達の記録写真が頼りである。
水性ホビーカラーのラインナップから丁度良い塗料を発見できず、以下の塗料で妥協した。
床:ダークグリーン
優先席:あずき色
京成3600形の優先席塗装では、はみ出した塗料の修正を楽にやりたいがために、エナメル塗料を塗布した。
しかし、期待したほどメリット享受できなかっただけでなく、塗料の剥離がクリア塗布でも防ぐことができなかった。
よって今回は全て水性ホビーカラーを用いた。
塗装順序を考慮すれば、マスキングの手間も塗料のはみ出しも軽減できる。
室内灯作製
今回もテープLED式である。
ただし、京成3600形とは異なり、製品が対応している純正室内灯は幅広タイプである。
よって、その点を反映した作り分けを説明しておく。
幅狭仕様と異なる点として、使用するブリッジダイオードが小さい。
車体側のスプリング受けとの偏差を吸収する銅線の太さは0.2mm。
柔軟性は有しつつも、スプリングを押さえつけられる程度の硬さを併せ持つ。
例によって例のごとく、方向幕への導光材も取り付けてある。
手摺り塗装
前面貫通扉の手摺りパーツは、感触からして軟質プラスチックのようだ。
したがって、最初にガイアのマルチプライマーを塗る。
青帯は、エナメル塗料のブルー、ホワイト、コクピットグリーンを適当に混ぜた。
エナメル塗料について、先に否定的なことを述べてしまったが、手摺りに関しては微妙な修正を必要とする局面である。
その特性を買い、抜てきした。
上からクリアを筆塗りし、光沢出し&塗料の保護とした。
避雷器&ヒューズ箱塗装
製品状態ではやや透け感のあるパーツ。
エナメル塗料の明灰白色がドンピシャの色合いであった。
プライマーの上から、この色を塗布した。
正直、単独で写真を載せる程の内容ではない。
前面方向幕の遮光
前面の行先表示&種別表示は、導光材が一体となっているため、間のブラックアウト部分もぼんやりと光ってしまう。
そこで、導光材のうち方向幕以外の部分にアルミテープを貼り、遮光を試みた。
パンタグラフ換装
マイクロエースのシングルアームパンタは、上昇姿勢がダメダメである。
問答無用で交換となるが、取り付け穴の個数の関係上、TOMIXのパンタグラフを選んでいる。
数多の先人達が乗り越えてこられた問題として、レール方向台座のピッチが合っていない。
今回は、パンタ台座の片サイドを生かし、もう片方は切除、車体側に台座を設置することにした。
製品のパンタ台座の直径を計測したところ、0.8mmであった。
これを元に、車体側台座の素材を選定する。
エバーグリーンのプラ丸棒0.75mm(品番:70EG210)をチョイスした。
早速、台座穴に挿してみる、しかし入らない。
ということで、適当な番数のサンドペーパーでプラ棒をやすった。
必要に応じて接着剤で固定したのち、高さを調整していく。
ここまで来て、パンタグラフを載せ、固定する。
昨年に同様の改造を施した9000形では、車体に新設するパンタ台座として、TOMIXのプラットホームのパーツランナーから、適当なものを採用した。
結果として、増設側の台座の方がデカくなってしまった。
今回の8000形では、増設側台座の方が小さくなった。つまり9000形の逆である。
なかなか丁度いい塩梅が見つからないものだ。
総括
以上、至って標準的な施工内容であった。
工期が短かったので、妥協点も幾つかある。
そういった点の改修も後天的に施せるようにしてあるので、気が向いたらやろうと思う。
この記事のどこかが書き換わるのか、追記になるかはその時になってから。
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