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Asset導入事例◆さいたま市民医療センター「洗練されたUIと充実のサポート、さらに継続的進化が一番の強み」

社会医療法人さいたま市民医療センター(さいたま市西区)は回復期リハビリテーション病棟47床を含む340床の病院です。地域医療支援病院として、総合医と専門医が連携した内科診療、オールラウンドの外科診療、がん診療、リハビリテーション、救急医療などに力を入れています。臨床工学技士は5名在籍しており、医療機器管理や心臓カテーテル、ペースメーカー、血液浄化のほか、呼吸ケアやモニターアラームコントロールに関する多職種チームにも関与しています。臨床工学科 主任の茂木良祐さんと科長の富永あや子さんに、HITOTSU Assetを利用しようと思ったきっかけや導入前後の変化、今後の期待などをうかがいました。

「HITOTSU Assetへの切り替えをきっかけに、院内の医療機器管理体制を改めて見直し、質・効率性とも高めたいと考えました」。そう話すのは、さいたま市民医療センター臨床工学科主任で医療機器管理の統括を担当している茂木良祐さんです。

同病院では2009年の開院当初からこれまで、別のクラウド型医療機器管理システムを用いて機器管理を行ってきましたが、そのシステムがサービス終了となることに伴い、新しいシステムへの切り替えを検討し始めました。以前のシステムは、端末のスペックに関係なく動作が遅い、検索機能が使いにくい、修理の進捗状況が分かりにくいといった、小さな不満があったといいます。

臨床工学科内で数社のシステムを比較検討しました。その結果、HITOTSU AssetのUI(ユーザーインターフェース)が、一般的なフォーム作成ツールやプロジェクト管理ツールの画面に似ており、直感的に操作しやすそうと感じたことが採用の決め手となりました」と茂木さんは振り返ります。

HITOTSU Asset導入後、これまで感じていた動作の遅さが解消しストレスを感じなくなったほか、「添付文書の自動更新機能はとても便利」(臨床工学科 科長の富永あや子さん)と評価をいただいています。操作性についても満足しており、「貸出・返却の手続きを行う看護助手の方にも、難なく使ってもらえている印象です」(茂木さん)。

一方で、既存のシステムからの切り替えに伴う設定変更や、新しいシステムへの“慣れ”には、ある程度の時間を要したようです。「点検表は、HITOTSU Asset内に用意されている機器分類別テンプレートを活用しながら、貸出や定期点検の対象機器から順次移行を進めています」と茂木さんは話します。

システム切替に伴い医療機器台帳を刷新

もっとも、システムの切り替えに伴い、医療機器台帳の項目を見直す機会となり、対応者によって入力ルールが異なっていたところを整理・統一できたメリットもあるそうです。

さらに、「システム切り替えに伴う手間を補って余りある評価ポイントが、手厚いカスタマーサポート」と茂木さん。「従来のシステムでは、機能のアップデートはほとんど行われなかったのですが、HITOTSU Assetでは、不具合を指摘した際、早急に対応してもらえて良かったです」と話します。

さいたま市民医療センターのユーザーの皆様からはこれまで、HITOTSU Assetのチャットサポート窓口を介して、多数のご意見・ご要望をいただいてきました。いずれも確実な点検実施やムダ・ムリのない機器の運用など、医療機器管理業務の質と効率性を高めるという観点でのご意見であり、HITOTSUとしても早急な実装に向けて検討を進めています。

点検承認や院内外コミュニケーションツールに期待

中でも期待が大きいのは、今秋の実装に向けて開発を進めている点検の承認機能。点検承認を有効にし、あらかじめ承認者(ユーザー)を設定しておくと、点検完了時にその承認者(ユーザー)に対して通知が飛ぶというものです。通知のタイミングは随時、週ごと、月ごとなどと選べるようにする予定です。

開発中の点検承認機能の画面イメージ

茂木さんは、「点検計画に沿って確実に実施することを重視しており、現在は点検が完了したかどうかを、科長と分担して確認しています。ただ、確認状況をリアルタイムに共有しにくく、確認漏れが生じたり、逆に、1つの点検を2人とも確認するといった重複のムダも生じたりしています。点検承認機能ができれば、確実かつ効率的に点検実施を確認できてとても便利になると思います」と期待を語ります。

また現在、HITOTSUでは、確実かつ効率的なコミュニケーションを可能にするDXツールの開発も進めています。茂木さんと富永さんは、「医療機器の導入や保守管理において、院内・院外かかわらずコミュニケーションは口頭伝達が主体です。そのため、“言った・言わない”の認識のズレが生じてしまったり、そのズレを埋めるために手戻りや二度手間が発生してしまっているのが実情です」と口をそろえます。そうした課題を実感しているからこそ、HITOTSUのコミュニケーションDXツールには大きな期待を寄せています。

「医療機器管理業務において、人間の負担をできるだけ減らしつつ、決まったことを決まった期日までに確実に、誰でもできるようなチーム作りをしていきたいと思っています。そのような観点で、今後もHITOTSUさんには強力なパートナーとしてサポートいただけることを期待しています」と茂木さんは話しています。

病院データ
・さいたま市西区
・病床数:340床
・臨床工学技士:5名
・取材日:2023年9月12日
 (記事内容は取材時点のものです)




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