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「才能は、披露してはじめて才能になる。」は、当たり前のようで、そうでない。

ヘラルボニー。
日本全国の福祉施設に在籍する、主に知的障害のある方々が描いたアート作品を「商品」として変身させ、世に伝えるブランド。

日本には、雇用契約に基づく就労が難しい知的障害や身体障害のある人に対して、
事業所で職業訓練に就くことを支援する制度がある。
そこで支払われる平均賃金(工賃)は、月額15,776円*。


作家 小松成美さんの「虹色のチョーク」。社員の7割が知的障がい者のチョーク製造会社・日本理化学工業を取材されたノンフィクション。

障がい者と呼ばれる方の能力に合ったこと、また彼らに合わせた環境を整えること。 彼らがいるからこそ品質高いチョークを提供できることが書かれていた。
また、彼らのご両親が「自分たちがいなくなったらこの子たちはどうなるのか」と心配の中日々過ごしていることも書かれていた。

だからこそ、私も「確定申告をする」という文言に、ぴたっと目が留まった。そう、障害は環境がつくるものなのだ。


「才能は、披露してはじめて才能になる。」は、当たり前のようで、そうでない。ヘラルボニーさんはそれを実践されている。
この言葉は障がい者だから健常者だからの分け方ではなく、披露するご本人と周りの方の勇気と積み重ねの上に成り立つ。自分サイズで私も続けます。


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