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「カウンセラーになってよかった」

過去に書いたものより。2018年3月5日。

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2年間お世話になったスクールカウンセラーさんにパンを贈りました。

最近大切な人にパンを贈るのが流行っているわたし。キリストの肉というだけあって、その製造過程からして生命力の塊のように思えるパン。

スクールカウンセラーさんとわたしで、月に一度行なっていた面談の最後が今日でした。お互いへの労いと感謝の言葉でいっぱいで、最後は玄関の前でかたい握手を交わして別れました。

わたし以上にいつもわたしのことを信頼してくださって、さらにわたしとのやり取りをふりかえり、「カウンセラー冥利に尽きる、カウンセラーでよかった」と言ってくださった。

わたしも本当にあなたのようなカウンセラーに出会えて幸せでした!
生き方、在り方、働き方の一貫性、そして正直さ。

ただ聴くだけでなく、
「それはもう十分やったからいいんじゃないですか?」
「無理なことは別に我慢してやらなくても」と突っ込んでくださったり、「本当に舟之川さんはひとつひとつ丁寧にがんばってらっしゃる」
とたくさんたくさん労い、褒めてくださり、ああ、こういう聴き方、関わり方があるんだと、新しい世界を見せていただいたように思います。

「息子のことで困ったことがある」というよりも、「『わたしが』息子とよりよい関係を築きながら、二人でこの困難な時期を乗り越えていくにはどうしたらいいか」という動機で相談室のドアをノックしたのが、息子が1年生の終わり、まさに今ごろ。

担任とも折り合いが悪く、毎朝学校まで送って行かないといけなかった。
学童に迎えに行ってもいつも機嫌が悪く、何を望んでいるかもわからなかった。

息子も自分の感情を持て余して辛そうで。わたしも自分の身の処し方に精一杯で、闘わなくてはいけない相手もいるし、過去の喪失感や怒りもあり、完全にパワーダウンして疲弊していた頃でした。

親もこどもも両方見てくれる存在が、こどもが日々通う学校の中にいるということが、どれだけ励みになったかわかりません。

わたしはずいぶん回復してきました。
いろんな人のおかげなんだけど、そのうちの一人は間違いなくスクールカウンセラーさんでした。

ありがとうございました。

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その翌年度、学校を離れた先生方が挨拶に来てくれる離任式で、大好きなスクールカウンセラーさんに再会した息子。
うれしくて、さびしくて、3回ぐらい泣いちゃったそうです。

先生から、「カウンセラーになってほんとうによかった」って言ってくれたそうです。

よかったねぇ。愛し愛されて生きてゆこうねぇ。