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迷子歴25年の青年と、新しい親のあり方を選んだ夫婦から学ぶ、アラサー独身女子の生きる道(映画『ライオン~25年目のただいま~』のご紹介)

働くアラサー女子の皆様へ


迷子のその後が気になりつつも
働くアラサー独身女子が

感情移入しちゃうのは




おばちゃん頭のニコール・キッドマン



■ライオン~25年目のただいま~



予告はこちら


とあるインドの極貧田舎で生まれた
素直で優しくて家族に頼られるのが誇りな5歳のサルー君。


ひょんなことからお兄ちゃんとはぐれ
迷子になってしまう。





日本で良くあるショッピングモールとかの迷子とはわけが違う。




家もわからないし
(これは日本でも5歳ならある)


誰も助けてくれないし
(.....!ここから日本と違う)


言葉も通じない
(インドは20の指定言語があるけど少なくとも30の言語があるってウィキペディアが言ってる!)




危険なスラムを彷徨って
(ちょっと歩いたらすぐそこはスラム…)



たった、5歳の子が辛くても生きる
その瞬間瞬間に




冒頭から号泣して始まって30分くらいで
既にアイメイクがすっかり取れてたのは
レディースデイで女たちが集いまくる
映画館において




ワタシだけだったと思う(泣きすぎ)



サルー役サニー・パウワー君が
抜群にキュートで健気で
等身大の表情が素晴らしく、
主演男優賞あげたい。



連れて帰りたい。(←)



ちなみにクレジットで「introducing」と記載がある場合は
本作でデビューですよろしくね的な意味。
サニー君はこの役でハリウッドデビュー。
一躍世界にその名が知られ本年の賞レースではちやほやされまくりでした。


サルー君は幾多の人生の岐路を経て
オーストラリアはタスマニア(オーストラリアの南にある小さな島)の
白人夫婦に養子として迎えられる。


時は流れて白人夫婦に愛されて育った青年サルー。

この作品でアカデミー賞助演男優賞にノミネートした
デヴ・パテル。



スラムドッグミリオネアの彼です。


とてもナイスガイに成長しています。





それにまた感涙(誰目線だよ)




彼のナイスガイぶりについて




ブログ3本くらいかけそうなくらいのナイスガイ(惚)




ナイスガイはタスマニアの実家から巣立ち大都会メルボルンへ。
可愛い彼女(みんな大好きルーニー・マーラ)もいて




さぁ第2の人生を切り開いていくぞ!って時に
自分の出自について、故郷について考えるようになります。


そしてググります。




ググってググってググりまくります。



事件は現場で起きてるんじゃなくて




寝室で起きます。






半径3メートル範囲内で起きます。


ちなみに英語でググるは「I google it」っています。



Googleは大企業である存在に留まらずそのまま動詞としても使えるように君臨しているわけですね。




LINEでメッセージを送るときにLINEするっていうのと同じですかね。




本当の自分
本当の家族
本当の人生



25年間は喪失なのか財産なのか



この葛藤と、ググったその先のストーリーに
デヴ・パテルの繊細で脆くてでも心に芯がある。
もう姿は等身大のナイスガイ過ぎて、



彼女役ルーニー・マーラを差し置いて

彼を支えたくなるレベルの演技。




自分の出自なんてそんなに気にしたことが無くても
辛さが伝わる。



そして、それを上回る勢いで
ワタシみたいな働くアラサー独身女子なんかは
里親役ニコール・キッドマン
(本作でアカデミー賞ノミネート)に



最後の止めが如く、自分の人生について問われます。
サイドストーリー的な扱いなので
シーンとしては少ないながら



なぜ彼女と彼女の夫が

自分とまったく肌の色も違う
生まれた国も違うサルーを

養子として迎え入れたのか。




その理由が、

ワタシの今の置かれた立場上一番沁みた。



アラサーで結婚も出産もしていない自分の立場から
色んな事が見えてきたりする。
良く紐解いていくととても複雑で
神様のいたずらすぎるやろっ


っていうか、いたずらでは済まされんやろ



思うことに出会うばかり。



子どもが欲しいのに子どもが出来ない人
子どもが欲しくないのに子どもが出来てしまった人

産まないことに劣等感を持ってる人
産むことで自分の人生縛られるのが嫌だと感じる人
産むことこそ使命と思ってる人

子どもがいることを何かの言い訳にする人
子どもがいても大変なことを表に見せずにいる人


もっとある。人の数だけ色々とある。


女として生まれたからには
誰しも一度は考える「母親」という道。



ワタシ個人で言えば


よく、わからない。



というのが本音。
仕事は絶対続けたい。これも本音。

もし、結婚できるような状態になって
未来の夫さんから
「家にいてくれ」的なことを言われたら




余裕で中指立てて「F※※※ Y※※!」だ。








そもそもそんな下品なことするやつを嫁には貰わないか。ですよね。




まあ、とはいえ
仕事と引き換えに
母親となることを諦めるかと問われれば
それは、よくわからない。


子どもは大好きだし、
子育てで自分も成長できそうだし。

ただ、
できる自信なんて「今は」全くない。
この人って相手が現れたら、その時考えようくらいだ。
(正確に言えば毎回この人!って思ってるけど上手く行ってないんだけだけど・・・)



そんなワタシに新たな道を見せてくれたのが
本作の里親夫婦である。


なにせ、実話ですから。
映画的ご都合主義ではない実際の人のお話ですから。
一度きりの人生で示してくれた生き方。



こういう生き方もあるのだと思うと
周りが出産子育てに入っている
ど真ん中世代のワタシは
とっても勇気をもらう。

サルーを含めた新しい家族の在り方。
好みの問題はあれ、
どんな道も当事者がお互いにとって「いいね!」と思えれば
周りはとやかく言う筋合いはないってことだよね。


自分が思う道を選べばいい。




口で言うのはたやすいこの言葉。
30年生きてれば何回も聞いたことある。


SNSで飛び交う
ママたちになった周りの人たちの近況を見て
複雑な思いしか抱えれなかった私に
また一つ、勇気とか希望とか
なんとも言えない心のホッカイロ的な何かを
もらえた気がする。


メインはもちろん、
青年サルーのお話なんだけど
ぜひ親にも注目してみてほしい作品。



偏ってた自分の頭をほぐして
本当にやりたいこと
歩みたい一回の人生について
考えてみるのもいいかもしれない。



#note映画部 #映画 #アラサー #コラム #エッセイ #人生


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キャサリン
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