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2020年映画ベスト

どうも。映画と海外テレビシリーズばかり観てるただの会社員キャサリンです。去年観た映画の整理もかねて久々にnoteに書きます。遅い…?毎年年始最初の三連休あたりまでは前年を引きずってるので私的には通常営業です。本当は見た作品全部書きたいんですが、体力も時間もないのでベスト10と次点の作品10本をご紹介します。鑑賞本数は75本くらいです。メモってはおるものの、たぶん書き漏れがあるので、それくらいです。それではさっそく。

◆次点

『ナイブズ・アウト』

文句なしの2時間エンタメでしたこれは。個人的にはLAなまりのトニ・コレットがだいぶツボでした(笑)クラシックな作りながら最後まで飽きさせない魅せどころ満載の展開に大満足。今後「オススメの映画は?」と聞かれたら真っ先に思いつくレベルでこの映画紹介しちゃうだろうなと思います。

『ペイン・アンド・グローリー』

ラストショットに全てを持ってかれました。エンドロールで呆然としちゃいました。アントニオ・バンデラスは本当に良い演技をしますね。一人の男性の人生を紐解く繊細な映画でした。また自分が50歳くらいになって観るとより一層沁みそうな作品。

『ボーイズ・イン・ザ・バンド』

興味はあるものの、観るならニューヨークまで行かなきゃいけない、それがブロードウェイ。そのブロードウェイの舞台が日本で観れるんだから観ない手はないです。ゲイとして生きることをそれぞれの立場から描いたある一夜の物語。舞台ならではの臨場感とスピード感はありつつしっかりと一つの映画としても見応え充分。言葉の一つ一つに刻まれたそれぞれの思いに、私はまだまだわかってなかったなと反省しました。制作の裏側を語るコンテンツもNetflixにありますのでそちらもぜひ。

『ワイルド・ローズ』

ジェシー・バックリー・・・!もう素晴らしい!!!カントリーシンガーを目指すけど家庭はボロボロ。そんな彼女がそれでも目指す夢と、現実の間での葛藤はもう歯がゆいやら悔しいやら。努力すれば叶う、そう世の中は言うけど…という感じがとても好きで。この曲も大好き。

『幸せへのまわり道』

トム・ハンクスも素晴らしかったですが、やはりマシュー・リスですね。ほんと良かった。あまりに聖人に見えるミスター・ロジャースが恐ろしくも感じるその気持ちとてもわかる…。自分に向き合うことってそう簡単じゃないし、人生をかけるほど時間がかかるよね。でも、ちょっと前に進めるために実は周りの人達のほんの少しのきっかけに自分が気づくことも大事だなと。今はもうAmazonプライムビデオでは観れないんですが、いつかまた観れるようになったらこちらも併せて観てほしいミスター・ロジャースのドキュメンタリー。

『サウンド・オブ・メタル』

リズ・アーメッドのキャリアハイの演技は必見。ある日突然耳が聞こえなくなってしまったドラマーの物語。彼の聞こえ具合を丁寧なサウンドデザインで表現されているので、ヘッドホンで聞くとそれがよりリアルな感じでして。自分の人生とも呼べるものが失われた時の痛みと、現実を受け入れることの大変さがひしひしと伝わる良い映画でした。

『ラダ・40歳の解釈』

最近はやりの?というとアレですが、自らを主人公にしたドラマや映画はNetflix「マスター・オブ・ゼロ」以降本当にたくさん出てきておりまして、これもその一つであり、また新しい「私」を見せてくれた作品。私的なようで、でもなぜだかものすごく共感してしまいます。節目の年齢になり、振り返ってみると自分の人生っていったい何なの?とむなしくなるなかで、答えもなくて。その答えのなさをどう捉えるかってほんと難しいからこそ、誰かの私的なお話は心に刺さるのかも。

『ブロー・ザ・マンダウン』

こういうちょっと「ファーゴ」ちっくなテイストの作品大好物で。ド田舎の漁村の閉そく感と、そこに登場する安定のマーゴ・マーティンデイルの凄み…!マーゴ出てきたらもう逃げられないわ…と思う中で明るみになる漁村の秘密。地味ながらグイっと観ちゃうサスペンス。

『TIME』

ある事件をきっかけに妻は12年刑務所に収監、夫は懲役60年となってしまった夫婦のドキュメンタリー。罪を償うべきではあるけれど、果たして罪に対するその償いは正しい償いなのか、とても考えさせられる作品でした。私は、BLMの映画を観てわかった気になったようで、その根底にあるものをまだまだ分かってなさすぎるなと観終わった後情けなくもなりました。

『ブックスマート』

これは!本当に楽しかった。「スーパーバッド」の女性版と言われてますが、単純に女の子になっただけじゃない2020年にアップデートされた最高に良いコメディでした。細かなネタまで笑いが止まらない!(笑)女の子がお馬鹿して終わるだけの展開じゃないのも最高でした。初監督にしてこのクオリティ、オリヴィア・ワイルドの今後に超期待。

◆トップ10

10位.『マ・レイニーのブラックボトム』

オーガスト・ウィルソンの舞台を映画化した作品。もう開始早々からチャドウィック・ボーズマン出てきただけで泣いてしまった私です。ヴィオラ・デイヴィスはオスカー獲るんじゃないかな。どうだろう。チャドウィックも本当に良かった。良かったとしか言えない…オスカー獲ってほしい。

9位.『レ・ミゼラブル』

予告の中にある「心臓が止まるほどの衝撃のラスト」ってありますが、ほんとそれ。大げさではなくほんとに。レ・ミゼラブルの舞台になった街で起きている警察と市民の対立。人は立場が変わるとこうも変わるんだなと思うとともに、何をどうすればこの連鎖は止まるのだろうかと呆然としてしまいました。いやはや凄い映画を観た…

8位.『燃ゆる女の肖像』

またまたフランス映画です。フランス映画を2本もトップ10に入れるの初めてじゃないかしら。絵画のように美しい撮影と、3人の女性たちのそれぞれの描き方が本当に良くて。個人的にはお手伝いさんのソフィーがとても良い役どころだったなと。淡々と進むんだけど、グッと心を掴んで離さないシーンの多いこと…。必見です。

7位.『ウルフウォーカー』

相方氏に誘われなかったらたぶん観ていなかった映画です。予告も何もみず、何やらガーディアン紙が★5つ付けてたな…ぐらいの知識だけで観に行ったわけですが、いや~~びっくりした。このスタジオのアニメはこれが初めてだったんですけども、過去作も勢いで見ちゃうくらいハマりました。絵本が動き出すような作画と、心温まるだけじゃない割と重めの内容もしっかり描き切るストーリーに感動しちゃいました。あと、声当ててる子役さんの巧いこと。ショーン・ビーンもこんなにええ声やったかしらっていうくらい良かった。

6位.『シカゴ7裁判』

はい!アーロン!ソーキン!大好き!!!オープニングからテンポよく(というか容赦なく)ガンガン進むこの感じ!!エンタメとしての仕上がりもさることながら、今この作品を世に出すことにタイミングの良さみたいなもの総じて好きでした。

5位.『ルース・エドガー』

衝撃を受けたのはストーリーだけじゃなく、次世代の若手スター(と勝手に読んでいる)ケルヴィン・ハリソン・Jr君の演技。戦場からアメリカ人の里親に引き取られたアフリカ出身の青年とその家族の物語。黒人が黒人としてアメリカで生きる意味を私は本当に良くわかっていなかったし、ナオミ・ワッツ演じるお母さんがまた生々しいというか。自分の主観なんて、もうだめだわ、、、と愕然とする良い映画でした。

4位.『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』

普段は絶対ティーン系の映画って後回しにするんですけどね。あまりに前評判がいいもんで観てみたらこれが何とも素敵な作品でした。主人公のお父さん含めてもうみんなよかった。抱きしめたくなる良さだった…。青春時代の甘酸っぱさと閉そく感と、、、絶妙でしたこれは。

3位.『アンカット・ダイアモンド』

ここからは順位付けてますけど1~3位は全部同率です。甲乙つけがたいというか、無理!っていうレベルで全部好き。サフディ兄弟の新作は、もう最初から最後まで人間の嫌なところ嫌程出てくるし、アダム・サンドラーはやるときはやる俳優だし(←)、私はこの映画を劇場で見たかったです。音楽もいいし。

2位.『Minding The Gap』

ラストベルトで育った青年たちのリアルな記録。オバマ前大統領も年間ベストに入れてましたね。田舎育ちの身としてはここから出ていきたい、早く自分で生計を立てたいとか共感で。町がどんどん廃れていく中でのその閉塞感と、自分の人生へのある種の絶望って、私が想像するよりもずっと…。キラキラしたさわやかなスケボーシーンと、自分の人生・製作者の親の人生にも向き合う内容は涙なしには観れなかったな。自分が望んでも、社会的にそうできないもどかしさとか…。

1位.『パラサイト』

どうやったらこんなシーン思いつくの?っていうぐらいびっくりしました。とにかくほぼ全部にびっくり。役者さんはいいし、ストーリーもほろにがどころじゃない展開に舌を巻くし、、、すっすげーーーーってなりました(語彙)もっとちゃんと韓国映画観なきゃ。とりあえずやたら声の良いお父さん役の俳優さんめっちゃ気になっています。

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キャサリン
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