2017年観た新作映画全部感想書きました【サスペンス・ホラー編】
どうも、今だにタイタニックを観たことがないキャサリンです。
完全に見る機会を逸しています。
さて、2017年観た新作映画の感想全部書くよ企画、
ときまして、今日はサスペンス・ホラー編です。
長いので早速本編入ります!
1. ザ・コンサルタント
所作オブザイヤー
とりあえず、まずは、
昼は田舎の会計士、夜は腕利きの殺し屋って言うパワーワードすごくないですか。
そこだけでもう好きです。
日本語版と英語版では予告の見せ方が
結構違っていて。
日本語版では、謎を謎のままに。
英語版では、キモになる1つの謎の部分を示した上で、
ある種タブーであったであろう視点での
アクション映画だと宣伝してるのも面白いです。
彼がなぜ殺し屋となったか、目的は何か
そして何よりなぜ凄腕となり得たか。
ここまで、こう言う(くわしくはえいがみてくださいね)パーソナリティを持った主人公の
サスペンスアクションを描いた作品って他にあるのかな?
こう言う作品が出てくること自体
アメリカはいつも挑戦的だなーと感心します。
2017年的作品の1つかも。
ベンアフ演じる主人公の所作(これも彼のキャラクターが故なのですけど)は
今年1番印象に残ったかもしれない。
2. 夜に生きる
ゾーイ・サルダナがむちゃんこ可愛い
禁酒法時代のアメリカを舞台に
厳格な警官の家で育てられた若者が
ギャングの世界に手を染め成り上がっていくストーリー。
映像の美しさがとても印象的で
夜に生きると言うタイトル通り
夜に移行する、夕方の映像は息を飲む綺麗さでした。
正直ストーリーとしては予告負けしてるのが残念。
予告で観るほどのスピード感がありませんでして。
とはいえ、ギャングものだったり
ガンファイトが好きな人たちにはたまらない作品では?と思います。
私は何よりもですね
なんせ、ゾーイ・サルダナが可愛かった!と言いたい。
ファッションから何から好きでした。
目に栄養を与えれました。
ありがとう。ゾーイ。
3. スノーデン
How?ではなくWhy?を掘り下げた作品
アメリカ政府による個人情報監視の実態をリークした
元CIA職員エドワード・スノーデンの実話を映画化。
才能のある彼がなぜ母国を敵に回してまで
行動に出たのか。
そのほんの一端を垣間見る映画です。
個人情報監視って、
別に監視されて困ることはないわって言う人もいるかもしれないですけれども
(私もどちらかと言うとそっちでした)
この映画を見ると
国が国民を守るために起こす事の是非について考えさせられます。
守るためならなんでもしていいのか
そうではないのか。
まだ観れてないですけども、
こちらのドキュメンタリーも近々観てみようと思ってます。
4. 美しい湖の底
時間逆行ミステリー
最近こう言う、
田舎町のブルーカラー白人がメインの映画とかドラマって多いですよね。
時代でしょうか。
ある片田舎で起きた強盗事件の容疑者を追いかける
保安官ジーク。
聞き込み調査をしつつ事件の真相を追いかける。
って言うとありがちなミステリーなんですけども
ストーリーの紐解き方が時間逆行型。
そもそもなんで強盗事件が起こったかを
曜日を遡りながら観せていく変わったミステリー。
ちょっとそれが分かりにくくもありつつ、
最後にはなるほどなーー!と言う展開になるので安心を。
ちょっといつも使わない脳みその部分を使いたい人にオススメ。
え??え?どゆこと?え?
ってなりながらめっちゃ頭使いながら観れます。
5. ダンケルク
映画館での体感を一生宝箱にしまっておきたい
今年最も映画館で観るべきだと思った映画です。
むしろ映画館でなければならないのではと思うくらいです。
基本私は映画は絶対映画館のほうがいいとは
決して思わないタイプでして。
観れるのであれば映画館でも家でもスマホで移動中でもいいのではないかと思うタイプです。
そんな私が、映画館で観るべきと言うのでよっぽどです。
考えるな感じろ!映画です。
どなたかが、ツイートしてて確かになと思ったんですが、
これからは映画館では『体験』『体感』が重視されていくかもしれません。
映画館でこその体験ができる、それ相応の作品というか。
NetflixやAmazonなどで映画に気軽にアクセスできるようになった今、
このダンケルクみたいに戦地を体感するような
身をもって知る系の映画が映画館の映画なのかもしれません。
とか、真面目なことを言いましたが
戦争映画なんて辛そうすぎて怖そうすぎて
絶対見なかった私が
わざわざ人生初のIMAX鑑賞作品として本作を選んだのは
Twitterの叡智です。
いわゆるシネフィル界隈の方々が
IMAXで観ないと損だ!くらい言うので。
損はしたくないな。と思って観に行ったら
コリンズ役のジャック・ローデンさんに出会いましたしね!(そこ)
彼の、とあるシーンのとある一言に萌え死した女子は多かったのではないでしょうか。
ノーラン先生、ほんと、わかってる。
6. 女神の見えざる手
これがデビュー作となった脚本家さんゴイスー
日本ではあまり馴染みのないロビイストについて描いた作品。
あの手この手を駆使して相手を欺いて
クライアントの要望に応えていくロビイストたち。
戦略的頭脳と情報収集力で世の中を裏で動かす彼らにとって
大切なのはクライアントなのか、
それとも自分たちの政治信条なのか。
そんなとこも含めて、かなりハードで濃密な社会派サスペンスでした。
特に主演のジェシカ・チャスティンは超絶はまり役。
自分の目指すもののためなら手段を選ばない
ドライでビジネスライクの度を超えたロビイストを熱演。
カッコよかった。
この映画はシナリオが特に素晴らしくて
息つく暇もないけれどでも
社会に根付く問題はきっちりと抑えてまして。
誰だ!この脚本書いたのは!!
と、途中唸りながら観てました私。
ジョナサン・ペレラさんと言う方だそうで。
元々弁護士で、弁護士を辞めた後
韓国で英語教師をしながら脚本を書き上げたと言う
異色の経歴の持ち主。
彼の情熱をむちゃくちゃ感じる完成度の高さに脱帽でした。
7. ゲットアウト
★年間ベスト 第3位★
彼女の実家訪問したらなんかおかしい
それ以外は何も知らずに見てください。
その方が断然に面白い。
この内容をこの路線で描いたのは
ジョーダン・ピールという若き天才ですよ。
ジョーダン・ピールといえば
キー・アンド・ピールっていうお笑いユニットでお馴染み。
キーガン・マイケル・キーとジョーダン・ピールは
数々の社会派コントを生み出しておりまして。
中でも個人的に大好きなのがこちら。
オバマさんの怒りの感情翻訳家のやつ。
オバマ前大統領は感情的になるシーンがなく
怒らないことで有名。
でも、そんなオバマさんでも怒ってるんだよー
その感情を通訳してくれるのが
ルーサーくんだよーっていうところから始まるコント。
これ、アメリカでウケにウケて。
ホワイトハウスの晩餐会でオバマさんと共演しちゃったんですよね(笑)
英語のみしかないですけどもぜひ観て欲しいです。
リハでオバマさんが即効爆笑しちゃったっていう裏話も含めて好き。
8. ローガン・ラッキー
ブルーカラー白人版オーシャンズ11
長らくテレビドラマを撮り続けてた
スティーヴン・ソダーバーグ先生が
映画に帰ってきて撮ったのは
ブルーカラー白人版オーシャンズ11。
完全に人生詰んでるローガン兄弟が
起死回生をかけて挑む一世一代の強盗プラン。
オーシャンズ11で10年前に洋画沼入りした私は
ソダーバーグ先生を奉ってる節がありまして。
今回もかなりかなり期待して見たんです。
結果、正直観た直後はあまりハマれなくて(笑)
やっぱり私は単にオーシャンズシリーズのキャストが好きだっただけなのか??と
かなり自問自答しまして。
たぶん、私オーシャンズシリーズ好きすぎるんだと思います(笑)
やっぱり豪華な成金な荒稼ぎする感じが好き。
とはいえ、ローガンラッキー、観ていて感心したのは
セス・マクファーレン!
全然気づかなかったし、
クソ野郎かつ小物ぶりが最高に味わい深かったです。
9. ノクターナル・アニマルズ
ベストオブ胸くそ悪い映画(褒めてる)
これも、Twitterで試写感想見てなかったら
映画館で観てなかったであろう作品。
ある日突然前の夫から
自分が書いた小説が出版されることになったので読んでみて。
君に宛てた小説だと原稿が届く。
主人公はあくまでも小説の読み手として映画は進み
劇中劇として小説の物語も同時進行する。
小説を読み進める中で主人公は
そこで描かれる物語と現実の今を生きる自分の狭間で
悩み苦しむ。
トム・フォードがなぜこの映画を撮ったのか。
とてもきになる構成とストーリー。
これでもかと人の憎しみを描いた彼の意図を知りたいですね。
心から胸くそ悪いと思った映画だし
でもじゃあそれが嫌だったかというと、
全然そうではなくて。
むしろまたみたいとまで思ってしまう、
この憎しみの描き方が凄いなと。
ちなみに、この作品のオープニング曲Wayward Sistersが
私めちゃくちゃ好きでして。
心かき乱されるこの作品にぴったりの、
切なくもあり、ドロドロした蠢きもあり、
最高です。
10. グッドタイム
★年間ベスト 第6位★
これも、ダンケルクと似ていて体感が強い映画。
今年1番呼吸も忘れそうになるくらい
座席に縛り付けられたように見入った映画でした。
ストーリーはある兄弟が強盗を企てるその
一連の流れを描いてるのでシンプルではあります。
ただ、そのシンプルなストーリーを
ここまでの緊迫感と胸に刺さる演出で魅せるのが凄すぎました。
声を失うとはこのこと。
あっという間の1時間40分。
大体映画って、もうそろそろ終わりかなーなんて
気持ちの余裕が持てることがしばしばありますけど
これは全然そんな余裕なく映画に引き込まれてしまいました。
突拍子も無いアクションがあるわけでもなく
奇をてらったようなストーリーでもありません。
でもここまで、胸ぐらを掴むように
観客を掴んで離さず
ずっと睨みつけるように伝えてくる痛々しさが
今までにない映画体験でした。
凄すぎました。
特にオープニングから息止まります。
11. 砂の城
辛いけど現実
滅多に戦争映画みない私がみたのは
主演がニコラス・ホルト君だったからに他ならない訳で。
かなり辛い内容にみてて何度も止めようかと思いました。
イラク戦争時に、アメリカの攻撃で水道設備を大きく損傷してしまう。
要は水道設備を復活させるべく
地元の人と協力しなければいけないんですけど
そこには幾重にも絡まってしまった
戦争問題の現実があるんですね。
映画というより1つのドキュメンタリーのような作品。
こういう側面もあるんだと言うことを突きつけられました。
12. パトリオット・デイ
★年間ベスト 次点★
2013年4月に起きたボストンマラソン爆破テロ事件の
犯人逮捕までの数日間を描いた作品。
こういう実話ものに弱いのもありますが、
犯人逮捕までに至る細かな要素をごちゃごちゃにならないように見せ
かつ鬼気迫る逮捕劇へと繋がる作りがとても良かったです。
内容は現実に起きたことでもあり
決して許されるべきではない現実でもあり
もし、身内が同じことに遭遇したらと思いながらみて
背筋が凍ったシーンもたくさんありました。
結局は犯人を逮捕してもなお
世界でテロは起こり続けているわけですが
それでもテロに立ち向かう姿を最後に見れたのは
理想論かもしれないけど、
そういう社会にしたいなと思うばかりでした。
憎しみなんて正直日々生きててもそこら中にあって。
それがねじ曲がって増幅した時に
このような事件に至ってしまうのではないかと思います。
憎しみに憎しみで返しても
さらなる増幅を生むだけなのはわかるものの
抜本的な解決策がないのもどこか歯がゆかったりも。
だからこそ、理想論でもいいからまずは見せていく姿勢って必要なのかもしれません。
13. イット それが見えたら終わり
ホラー映画苦手なのに映画館で観てきたぞい
途中何度も全力で帰りたかったです!怖くて!
そもそもなんで、ホラー苦手なのに観に行ったかというと
アメリカであまりに爆発的に人気だから
これはミーハーな私としては
観ないわけにはいかないだろうと。
しかも、なんか、ストレンジャーシングスっぽいし
案外いけるんじゃね?
でも、心配なんで友達といこ!
ということで、ストレンジャーシングス大好き友達と
観にいったわけです。
案の定、80%くらい顔に両手を当てて
指の隙間から見る結果となりました(笑)
怖かった。。。ほんと怖かった。。。
少年たちとマジでピエロに立ち向かった。。。
おすすめかはわかりかねますけど、
ストレンジャーシングス好きなら
一見の価値ありです。かなり。
14. バリー・シール アメリカをはめた男
★年間ベスト 第10位★
こう言う軽快な犯罪映画、好きなんですよー私!
それを言えばローガンラッキーも同じなんですけども(笑)
なんでこれがベストテン入りしてるかというと
兎にも角にも
トム・クルーズ×飛行機=尊い
からですし
なかなかに重たい犯罪(カルテルと絡んでドラッグ密輸にマネーロンダリングに...)を
軽快な音楽とともにオシャレにスタイリッシュに描いていますし、私
トム・クルーズ×何も考えないノーテンキ野郎=尊い
っていうことを発見しまして。
ミッションインポッシブルのイーサン・ハントのような
切れ者スパイじゃない
ただただノリと勢いとテンションで生きてる小市民感満載のトム・クルーズは大変に尊い
ということです。好きですこれ。
銃にビビるトム・クルーズ
金にウハウハなるトム・クルーズ
パンケーキを焼くトム・クルーズ
脇汗かいちゃうトム・クルーズ
見所満載です!
エンドロールで1人拍手喝采しそうになるくらい好きで。
80年代ミュージック満載の挿入歌も含めてもう
好きしかない映画でした。
ということで、ここまで!
明日は最終章、【ドラマ編】ですー!!