2017年観た新作映画全部感想書きました【音楽・コメディ・アニメ編】
どうも、映画館で観るなら絶対通路側の席を確保するタイプのキャサリンです。
理由は、
いつもギリギリに映画館に着くマンだからです。
さて、今年せっかく62本も新作映画見たから
全部感想書いてみるよ!企画第2回目です(第1回目はこちら)
今回は音楽、コメディ、アニメ編。
1番
良いもんは良いんだよ!!
という感想しか出てこなさそうなジャンルではありますが、
皆様の今後の映画ライフの足しになればと
丹精込めてしたためてますので、
そこんとこ褒めてください。
では。
1. マイルス・デイヴィス 空白の5年間
空白は果たして空白か
マイルス・デイヴィスにこんな時期があったのかと
終始感心しながら観ました。
空白の5年間と副題がついてはいますが
それはあくまで世の中的に一度消えたと言われただけであり、
彼はその間も確かに生き
音と向き合っていたんですよね。
その向き合い方が、なかなか痛々しい。
でも、根本にあるのは彼の音への執着。
狂うことは、ある種アーティストの必須条件なのかも、なんて思ったり。
2. ラ・ラ・ランド
あえてミュージカルで
未だに感想に困ってるのが実はこの映画。
ストーリーとしては夢見る若者の恋とキャリアの話で
あまり目新しくはないものの
ミュージカルの、しかも、ゴリゴリではなく
アッサリとしたミュージカルに仕上げて
かつ、色彩鮮やかな映像で魅せるのは凄い。
でもそこからの広がりが私には見えてこなくて
いつも困っちゃう。
あえてミュージカルにしたことに意味があるのかなやはり。
これ普通のラブストーリー映画だと
物足りなかったかっただろうし。
そう思うと、ミュージカル凄いなって思う。
何にしても音楽は文句なしに素晴らしかったです。
ちなみに同じクリエーターさんが
今年エミー賞を受賞したDer Evan Hansenも
サントラ素晴らしすぎるのでみんな聴いてください。
3. シング
大人も楽しめるのがイルミネーションスタジオ!
ミニオンズでお馴染みのイルミネーションスタジオ最新作。
イルミネーションスタジオ作品のいいところって
やたらと設定がリアルなところなんですよね。
銀行からの借り入れで首が回らない劇場支配人
歌手になりたい弱気な強盗の息子
子沢山な上に旦那が家事に非協力的な主婦
ボンボンなことしか取り柄がない風なおぼっちゃま
せっかく才能があるのに自信がないが故に才能を押し込めてる女の子
などなど
現実世界かよ。世知辛過ぎか。
と思うくらいリアル設定。
それを今回は動物たちに置き換えてお話が進みます。
劇場復活の一発逆転ホームランを狙うべく
歌のコンテストを開催する支配人。
コンテストをきっかけにそれぞれの夢を叶えようとするキャラ達。
この夢を叶える過程が一筋縄じゃ行かなくて。
観ていて胸熱。挫折で一緒に泣いちゃったし(笑)
歌も抜かりなく素晴らしい。
4. ナイス・ガイズ
ベストオブおトイレシーン
そう、予告にもある
ライアン・ゴズリングのこのシーンです。
とあるポッドキャストで
アメリカを代表する若手コメディアンが
イケメンでしかもコメディやらせたら面白いってどういうこと?なんなの?
って若干キレてたのも頷ける素晴らしいヘッポコ私立探偵ぶり。
コナンの毛利小五郎の何倍もヘッポコです。
そのヘッポコを拳と、拳で手なづけるラッセル・クロウもこれまた
絶妙な間の取り方と顔芸で突っ込みいれまくり。
そんなデコボココンビが、西海岸で起きた事件に
どんどん巻き込まれていくストーリー。
軽快なバディコメディかつ80年代の曲が
そこに彩りを添えます。
ポテチ食べながら気軽にゲラゲラ笑いながら観る感じですね。
ちょいエロが冒頭から炸裂するので大人向けコメディかも。
5. タレンタイム
★年間ベスト 次点★
皆さーーーーん、バスタオルのご準備を!
これ、めちゃくちゃ泣きました。
泣き過ぎてアイメイク消えました。
私もハンカチもボロボロです。
8年の時を経て日本公開となったマレーシア映画。
マレーシアという多民族国家のとある高校で
タレンタイムっていう音楽コンテストが開催されることに。
それに出場する若者たちの
甘酸っぱく、それでいてハツラツとしていて
時に切なく、世知辛さも混ざる青春ストーリー。
様々な宗教や言語が入り乱れる社会で
それぞれの若者が直面する現実。
それでも前を向いて大好きな歌を歌う姿に
胸を打たれてもうぼろ泣き。
みんな観て....
6. カフェ・ソサエティ
撮影がレトロおしゃれで美しい
田舎者の純真無垢な青年が
叔父を頼って華やかなハリウッドの世界へ。
そこで繰り広げられる、
男女のあれこれとビジネスのあれこれを
軽快なテンポでオシャレにほろ苦く描いてる
毎年映画を作ってる映画生産マシーンとも言える
ウディ・アレン監督作。
80代でもまだ精力的に映画製作をしてるのにはもう脱帽。
小粋でホロ苦い感じがなんとも大人の味。
ちなみにこれを映画館で見てる時
コリー・ストールはウディ作品で
ウィッグつけがちだなーと思いながら見てました。
Before
After その1 本作にて
After その2 ミッドナイト・イン・パリにて
ちなみに、今年の新作Netflixドラマに
似てる人が出てたので貼っときます(言いたいだけ)
これも面白いんでみんな観て(言いたいだけ)
7. ベイビー・ドライバー
★年間ベスト 第9位★
エンディングが良い!
細かな演出が光るカーアクション映画。
あえて音楽編にいれたのは
挿入歌の使い方が完璧だからです。
2時間のミュージックビデオ観てるようで。
運び屋をやってる主人公のベイビーは
幼少期の事故の後遺症で常に耳鳴りがしてる。
だから大好きな音楽を常に聞いて耳鳴りを消してる。
そんな彼が身の危険を冒してまで運び屋をする理由とは?
私この映画、エンディングが大好きで。
あの終わり方だから年間ベストに入ったと言ってもいいです。
さすが、エドガー・ライト監督が
25年も練りに練って温めた作品だけある。
ちなみにそんな監督が
唯一、あらかじめ役者を決めて脚本を書いたのが
ジョン・ハム氏演じるバディ。
文句なしの
本年度イケオジ大賞進呈です!
セクシーがダダ漏れでつらい。
8. 俺たちポップスター
おバカが過ぎるし、こういうスターいそう過ぎる
コメディ俳優グループのロンリー・アイランドと
コメディ映画の巨匠ジャド・アパトーが手がける
架空の人気アーティスト栄枯盛衰物語。
アンディ・サムバーグ演じる
架空のアーティスト、コーナー4リアルが
こう言うおばかセレブいるだろうなって言うくらい
皮肉も聞かせつつ本気でおバカ歌手を好演。
それに加えて30人以上の多過ぎる
本物のアーティストたちのカメオ出演が
余計映画にリアルさを増して
本当にコーナー4リアルが現実にいそう感がすごいんですよね。
内容おバカなのに(笑)
頭空っぽにして観れるし歌のクオリティも高いので
飽きずに最後まで楽しめてオススメ!
9. クボと二本の弦のひみつ
狂ってるくらいのこだわり抜いた映像美
気の遠くなるような制作背景が
凄すぎるコマ撮りアニメ。
クボという少年があることをきっかけに旅をすることに。
その旅路と彼の成長を描く、
日本文化への敬意を細部に感じる芸術作品。
私は事前に制作背景のインタビューなどをみて臨んだので
冒頭の特に泣かなくていいシーンでも
日本を愛してくれてありがとぅぅうぁぁぁぁ...(号泣)
ってなりました。驚愕の映像美。
またエンディングにあの曲を持ってくるなんてもうね、なんて作品だ。
まだ映画館でやってるところもあると聞いてるので
みんな年末年始、未見ならぜひ見てください。
10. ありがとう トニ・エルドマン
笑えそうで笑えなかったしむしろ泣いた
悪ふざけが大好きなオトンと
コンサルタント会社で働く娘の物語。
決して関係が良好とは言えない2人。
あることをきっかけに、
オトンはドイツから娘が働くブカレストへ会いに行く。
オトンと突然の訪問にビックリしつつ
ぎこちなく数日間を共に過ごし、オトンはドイツへ帰っていった。
っと、見せかけてオトンが全く別人の
トニ・エルドマンって名乗って目の前に現れてきやがった!
って言うところから始まるコメディ。
これ、コメディなんですけど
もちろん笑って笑って笑うんですけど
心の底からは笑えなくて、どこかずっと切ないんです。
それがこの映画の持ち味かなと。
自分の父親を思い出して、
私は何か父親にしてあげてるだろうかと
終始自問自答しちゃいました。
上映時間が2時間40分くらいあり、
長丁場で途中少しダレるかなっておもったところに
映画と笑いの神様が降りてくるんで安心してください(笑)
11. エル・カミーノ・クリスマス
おじさん可愛い祭り
Netflixが送る、ダークコメディ。
クリスマスに起きた人質事件の話。
コメディにするのかドラマにするのかサスペンスにするのか
ちょっと中途半端感は否めないけれど、
おじさん達が可愛いので帳消しです。
シュール面白いおじさんの中にあって
おバカ可愛いダックス・シェパードが特に良かったです。
あと、この彼めっちゃイケメンでした。誰?
今後気になります。
12. マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)
家族って結局みんな話聞いてないけどなんかまとまる
タイトル通り、
マイヤーウィッツさん家の皆さんを描いた作品。
一癖も二癖もある家族の物語。
こちらに関してはnote書いてますので読んでくださいー
13. はじまりの旅
ベストオブファミリー賞
あることが理由で
人里離れた山奥で10年暮らした家族が
再び社会と関わらざるを得なくなり
そのことを通して自らを見つめ直していくストーリー。
この作品でアカデミー賞主演男優賞ノミネートを果たしたヴィゴ・モーテンセンをはじめ
子役さん達が素晴らし過ぎた。
実際にキャンプ生活を兼ねたワークショップしたり
鹿の解体も実際にやったりと体当たりの役作りあっての
家族感は素晴らしいものがありました。
自分たちが信じてきたものが崩れそうな時
それでも頼りになるものってなんだろう
そんなことを問いかけてくれる素晴らしい映画でした。
ちなみに印象的な役だったニコラス・ハミルトン君は
今年の大ヒットホラー映画『ITそれが見えたら終わり』でもめちゃくちゃ良かった。
今後の注目俳優さんですね。
14.スウィート17モンスター
私も最寄りにウディ先生欲しい
誰しもきっとあったでろう
拗らせた思春期を思い出させてくれる話。
主人公ネイディーンは親友がいることが
めっちゃ幸せじゃないか
私なんて本当に1人だったぞ!
っておもうんだけど、
そうは言っても思春期だから
自分を中心に世界は周りまくるし回したいから
今の自信のない自分が人生の全てだと思っちゃうんですよね。
時に周りの幸せを素直に受け入れられなかったり
誰かに認めて欲しいのに想いとは裏腹に
ツンツンしちゃったり
そんな孤独と、自分への自信のなさとが
ダメな相乗効果になって
ごちゃごちゃにこじれてしまうけれど
そんな時に、やっぱりそっとフォローしてくれる大人がいるのは幸せだよね。
ネイディーンを観てて私は羨ましくなってしまった。
私も悩んだらとりあえずウディ先生のところ行って、なんやかんや聞いてもらって
ちょっと嫌味言われつつ
アイスでも食ってこい
って言われたい。
そう、甘いもん食べてると落ち着くから
これってバカにできない的確なアドバイスだったり笑
私自身兄がイケメンでモテるタイプなので
昔の兄弟関係を観てるようで懐かしくもあり
ティーンの傷を思い出させられた映画でもありました(笑)
ということで、これでおしまい!
明日は【サスペンス・ホラー編】です!
ではまた!雪見だいふくでも食べよっかなー