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趣味としての服づくりを振り返る(自己紹介にかえて)

「好きなことをしている」という実感はあんまりなかったけれど。
「いつのまにか積みあがっていた」のは好きなことだからなのだろうなあ、と思います。

自己紹介の代わりに、つくってきた服を振り返ります。

👔はじめてつくった服のこと

簡単なもの、たとえばフェルトのマスコットとかエプロンあたりは、は小学生のころからつくっていたけれど、はじめて「服をつくったぞ」と言えるのは中学校の家庭科の授業にて。

フリース生地のフーディ(年齢がバレるが当時はパーカーとかそういう呼び方だったと思う)でした。

写真を撮っておけばよかった…

フリース生地なので生地端の処理が不要、簡単につくれて、かつ、違和感なく着られる服でした。

柄は違えどクラスメイトみんなが持っているので、着る機会はあまりなかったけれど、完成したときになんだかすごく自信がついたことを覚えています。

この体験のおかげで、私の、服作りに対するハードルは低く設定されたのかもしれない。

👔高校生のころにつくった服

学校生活やら部活が忙しくていい意味で必死に生きつつ、定期的に何かをつくりたくなるシーズンがやってくる。

そういう衝動は、ある程度美術の授業が解消してくれていたので、作数は少ないけれども。

写真を撮っておけばよかった

① 見よう見まね&余り生地でつくったベスト
ミシンをもっていなかったので手縫いで。ジッパーの付け方がよくわかっていなくて、ホチキスで補強(笑)した思い出。

ホチキス補強のせいで「これで合ってるのか(いや、明らかに合ってないよな)」となんとなく恥ずかしくて、ほとんど着ないままでした。

② メンズの迷彩柄パンツをリメイクしたスカート
実家の近所にコナカだかアオキだかそういう感じのメンズ服量販店があり、そこでXSサイズのパンツが500円で売られているのを発見。
「え、これ、足の部分切って、スカートにリメイクしたらよくない? 新しい服が500円で!手に入るじゃん!」と。

膝くらいでカットして、内もも部分を開き、そこに膝下の布を当てて適当に縫ったら、たしかになんとなくスカートになったのでした。

喜んだのもつかの間、メンズのパンツ(XS、しかも当時はタイトなものが流行)って、腰がかなりすっきりしているんですよね!

腰がきついので上にずり上げるしかなく、意図せず超ハイウエスト状態に。しかしウエストはブカブカで、失敗に終わりました。意地で何度か着用しましたけど。
男女の体型の違いを実感した出来事でした。

③リメイクポンチョ
ジャンパースカートと親戚にもらった古着のネルシャツを適当につなぎ合わせてポンチョにしてみたもの。

頭からすっぽり被るタイプなのですが、着脱が面倒すぎて、結局数回使ったくらい。

デザインはけっこう気に入っていたので、長年手元に置いていたものの、引越しのときに処分してしまいました。

⌚つくる時間がなくて発狂しそう期(大学~会社員時代)

学生時代は学業やら長距離通学やらバイトやらでとにかく忙しくて、会社に入ってみたら、さらにその倍くらい忙しくて、休日は泥のように寝ており、とにかく時間のなさに絶望。

洋裁本を眺めては、「会社を辞めたらアレつくるぞコレつくるぞ」とひたすら願望を募らせていました。

👔会社をやめた! 作りまくるぞ!期

会社員がいろんな意味で向いていなくて、やっとの思いで退職。「やめたら服を作りまくるぞ」と思っていたので、しばし没頭。

当時、参考にしていたのは青木めぐみさんの洋裁本。付属の型紙で何着かつくりました。

初めてまともな洋裁にトライ

とくに思い入れがあるのは「スクエアヨークブラウス」(写真一番左)。
まだミシンをもっていなくて、手縫いでもくもくと。
ユザワヤで見つけたクマの生地がとてもかわいくて、すごく気に入っていました。

まともに着られる初めての服でしたが、絶妙にサイズが合わなかったのと、生地が派手すぎて、数回着たかな……。

友人が「リゾート地とかなら浮かないんじゃない?」と言ってくれましたが、リゾート地に行く機会がないのだねわたしには……そうこうしているうちに年齢的に顔に合わなくなってきて、解体(のちに別のものにリメイク)。

👖モチベーション停滞期

何着か作ってみて身にしみたのが、なんだかんだいって服を自分でつくることはとても手がかかるということ。

正直面倒くさい。でもやっぱりつくりたい。
マメなんだかズボラなんだかわからないのが私という人間である。

ということで、「あんまり難しくなさそうなもの」「手間がかからなそうなもの」を探してつくっていました。

つくりやすさ重視

しかし根本的に、「着たいもの」じゃないので、着る機会もあまりなく。
手間がかかりそうでも「これ着たい!」は大事だ。

また、当時の洋裁本って、基本的に大きめに設計してあったので、体型に合わなかったんですよね。袖がつんつるてんなのに身頃がぶかぶかとか。

せっかく作っても「むーん」となることが多くてモチベーションが下がってしまいました。

👔もっと簡単につぐれるものはねぇが! 既製品のアレンジにハマる

 せっかく作っても日常使いできないのなら……シンプルな既製品をアレンジしたり、簡単なリメイクをすればええじゃないか。
となったのがこの時期。

しまむらやUNIQLOのワゴン品を入手、アレンジしたりちょこっとだけリメイクしたり。

服の形は変えずアレンジ(ちょこっとリメイク)

はてなブログはこの時期に立ち上げたので、「ちょこっとアレンジ・かんたんリメイクを紹介するよ」→『ひとてま戦隊アレンジャー』というブログ名なのであります。

最近は自作の服も増えて、決して「ひとてま」じゃなくなっていて、ブログ名が合っていないことが気になっております。


👕かんたんリメイクをはじめる

手を動かすことに慣れてくると、

・このシャツ、1回くらいしか着てないのになあ
  →スカート部分に生地をたしてワンピースに

・このワンピース、けっこうお値段したんだよなあ。
  →ウエストでカットしてトップス+ボトムスに

ってな感じで気づけばお手軽リメイクをしていました。

かんたんリメイク

とくに、シャツの裾を切って、その胴囲に合う生地を適当にぐるっと縫い付けると「ドッキングワンピース」というか「切り替えワンピース」みたいになってテンション上がります。

お手軽なのに印象激変なので、おすすめのリメイク法です。

👗自分サイズでの服づくりにハマる

既製品のアレンジやリメイクで満足しており、もう本格的にイチから服をつくることはないかなあ、と思っていた矢先。

世間では革命が起こっていた。
津田蘭子さんの”シロウト洋裁”なるもの。

この本の画期的なところは相反する以下の2点を両立させているところ。
・できるだけ簡単に、省けるところは省きつつ
・でも自分サイズでつくるので似合うし着心地もいい

そう、これ、かつての私が「かなり手間をかけてつくったのに、イマイチ似合わない・サイズが合わない」と抱えていた問題を完全に解決してくれる手法なのです。

自分サイズでつくるとそれだけで似合う

自分サイズでつくってみると、とにかく着心地のよさに驚愕。

とくにパンツ。
私はサイズ選びに困るほうではないと思うけれど、それでも腰骨とか股上とか丈とか、「直すほどじゃないんだけど……もう2センチ長ければな」とかいうのはありますよね。

そういった「ちょっとした不満」が皆無になるので、快適さが半端ない。しかもサイズも合っていると、デザインに凝らなくてもそれだけで素敵に見える。

型紙を自分でつくる必要があるので、ハードルが高いといえば高いのかもしれないけれど、かなり簡単に描けました。
個人的には、洋裁本に付属の型紙を写し取るのが超絶面倒くさいので、自作するほうがラクかもしれない、ってくらい。

👚手ぬぐいでつくることにハマる

自分サイズでつくることに味をしめ、量産期に入る。

しかし、生地って個人が買うとそれなりにお値段するんですよ(生地代だけでUNIQLOの価格を越えてしまうこともよくある。UNIQLOさんはすごいんよ、ほんま)。

で、目に入ったのがダイソーやセリアで売っている手ぬぐい。
10枚買ったら1100円なので、決して安くはないのだが……目先の安さに目がくらむのが私という人間である。

ちまちま買い集めて、服にしていきました。

手ぬぐいでつくる

100均の手ぬぐい(とくに最近のセリアで扱っているもの)は、かなり薄くて目が粗いので、風をよく通します。
生地としては心もとない感じがするのですが、夏用のルームウェアなどにはピッタリでした。

足元に手ぬぐい生地を配置して、ペチパンツを作ってみたら大大大正解(自画自賛)。足元に風が通って快適。

「ワンピの下にレギンスは流行遅れらしいし、しかし普通のパンツは暑いし、素足もちょっとなあ」みたいなときに、大活躍しています。

リメイクしつつ、自分サイズでつくる「いいとこどり」

手ぬぐいを扱ううちに、「ハギレもつなぎ合わせてパーツにしたらいいじゃん」と気づく。

不要になった服を解体、パーツとして再利用、新たな服をつくっていくようになりました。

リメイク素材で自分サイズの服を

生地の大きさの都合で、つなぎ合わせたりするのがかなり面倒ではありますが、好きな配色にできるのは楽しい。
そして手間をかけるからなのか、とても気に入ってしまう。

人様から見たらアレかもしれないのだが、自分自身が気に入っているので、外出着としてもバンバン着てしまっております。

👘とうとう、型紙自体にも手を加えるように

自分で型紙を作ってみると、「ここは変えても問題ないな(服として機能するな)」というのがわかってきまして。

型紙自体をアレンジしたり、カスタマイズできるようになりました。

自由度が増してきた

素材として古い服も再利用するので、
「自分サイズ+型紙アレンジ+リメイク」と、これまで経験してきた要素全部盛りの方向に進んでいる今日このごろです。

おわりに

自分で書いておきながら言うのもアレですが、な、長かった……。
ここまで読んでくださった方はいるのだろうか。

服はまだ売れるような技術レベルではないのですが、小物を作って販売を計画しています。こちらのnoteものぞいて頂けると嬉しいです。


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