大型くす玉製作日記 Vol.23
最終コーナー回ったよ。
PM 17:40
一階から天井見上げると吹き抜け分の高さはあるが,さすがに巨大球はバレる。
そこで、帰宅直後の息子を私と一緒にダイレクトに風呂へ入るよう引き込む。風呂上がりには、食事準備のため台所へ腕を抱えたまま押し込む。とにかくロウソク消灯までは上は向かさせない、気付かせない。
そこで妻がくす玉の存在に初めて気がついた!瞬時に状況を理解し、機転を利かせ始めてくれる。
どうにか食事の準備が整い,息子にくす玉を背にした椅子へ着席させる。いつもと違う場所なため怪しむが「ははーん。さては父ちゃんサプライズ企画ありだな」と勘づいた様子。
楽しみながら言われるがまま座り、いつ出てくるかと待ちつつ、とりあえず誕生会開始。ここまで気がつかず来たよ。
PM 18:10
会は滞りなく始まり,ピザや酒が美味いな~と思っていたら、息子の「母ちゃんプレゼントは?」の問いかけに妻が「隠してあるに決まってるわよ。当たり前じゃん。探してみれば〜」
!
!!
!!! オイーーーーーーーーーーーー!!!!
何言ってんだよ~~~
その瞬間、息子は頭上を見上げ、そして何も見なかったように視線を我々へゆっくりと戻す。おいドラマかよ。
驚きすぎで、声が出ない、全く気がついていないかのスローモーション。しかし、顔が紅潮し「母ちゃん、何だアレ」とのコメント。
妻は我々を見つつ「しょーがない、しょーがない,いつかバレてしまうわよ」と。
そうです。その通りです。しかし,この数週間は色々とあったんだよね。私の隠し事への緊張感は一気に抜ける。
しかし,きっとうまくいくぞと,裏付けの無い確信のもと開封時の楽しみが蘇る。
それ以降,彼は決して振り返らずニヤけながらピザ食べつつ,くす玉開封を待っているいい奴である。
(続く)