トイレを作ろう②
ここのところ、本作りのnoteばかりを書いていたので、そろそろトイレのお話を。
おさらい
ちょっと前の事で、私自身どこまで書いたっけ?となっているので、とりあえずおさらいから。
「トイレを作ろう①」で、お店の裏にある使えていないぼっとんトイレをリノベーションしてトイレ兼ギャラリーにしようという計画で、すごいワクワクしていた頃がこちら。
そしてその後、状況が二転三転して暗然としていた頃がこちら。
10月時点でのトイレ事情
でも、仮設トイレを4月末から半年間の予定でリースしているので、10月末まではだいじょうぶ~と思っていたら、ぼっとんトイレが使えるかどうかもわからないまま、あっという間に10月に突入していた!
10月に突入してしまった時点での状況といえば、
・トイレ本はなんとか完成させられそうだけど、本ができただけで売り上げがあるわけではない。
・小規模事業者持続化補助金に申請するなら、採択されたとしても工事できるのはおそらく6月頃から。
という状況なので、結論としては、「とりあえずまた半年間(か、それ以上)仮設トイレを借りる。」ということがベストかなぁと考えておりました。
それは突然に。
ところが、状況が突然変わったのです。
その日は、認知症の母が一緒にお店に来ておりました。
アナログな私の本屋での仕事は、納品チェック、紙を切る・折る、タイトルを書く、古本のクリーニング…というような単純な手作業が多く、認知症の母でもできることがたくさんあり、リハビリ代わりとしてぴったりなので、週に一度、お店に手伝いに来てもらっています。
そろそろ、母を父が迎えに来るという時間になり、その前に母がトイレへ行くというので、仮設トイレを使い慣れていない母についていき、外で待っていた時の事です。
お店の横の道路を、汲み取り業者さんの車が来たと思ったら、業者の方が車から降りてこちらへ向かってくるではないですか。
およ、なんでしょう?
と思っていたら、リース中の仮設トイレの汲み取りをしてくれたそうなのですが、鍵がかかっていてきれいに汲み取りできなかったということ、最終の汲み取りのときはそれだと困るのでどうしましょう。というご相談でした。
それに関してはあれこれお話して解決しました。
だったのですが、ふと。
私が思いだしたことを聞いてみたんです。
「ここに使われていない古いぼっとんがあるのですが、これって、使えたりしますか?」
私が思い出したのは「そんなうまくはいかないよねそりゃそうよね。」の回で書いたこと。
それは、「ぼっとんトイレが使えるかどうかわからないので、業者さんに確認してもらってください」と言われていたこと。
あれから結局どうしたらいいのかわからないので、先送り、というか放置していたのですが、リノベーションをお願いする業者さん(STUDIO36さん)からは、
「仮設トイレを購入して、それを小屋の中に入れるという前提でリノベーションするのはでどうでしょうか」
というような提案もいただいていて、ぼっとんトイレは使わずにいこうかという方向に進んでいたんです。
でも、専門の業者さんと直接話せるなんてこんなチャンスないわ!と思って、ダメ元できいてみたところ、
「全然つかえますよこれ! そのままでいけますよ!」
とのこと。
えぇっ!!そうなの?!そんな簡単にわかるもんなの?!
ということで、詳しく聞いてみると。
ひび割れた汲み取り用のフタや、壊れた換気用の煙突から、便槽の中に雨水が流れ込んでいて、その水が溜まっているとのこと。
そのおかげで、便槽が常に湿っていて乾いて割れるといことがなかったのではないかとのこと。
そして、水が溜まっているということは、便槽が割れていないということ。
なんだか奇跡的な状況で、ぼっとんトイレが問題なく使えるということがあっさり発覚しました!わーい!やったー!!
(水を汲んできて便槽に流し込んで1週間待って汲み取って確認するという作業は、いったい… 先延ばしにしててよかった… 先延ばしすることでいいこともあるのね…笑)
ただ、ちいさな人にも使ってもらうとなると、和式便器をそのまま使うのではなく、洋式便座を設置しないといけないことや、煙突の先につける換気扇が壊れているので、付け替えないといけないということがありますが、仮設トイレを半年借りると思うと、五分の一程度の金額で済みそう!
と、思ったのですが、仮設トイレ返却までこの時点で2週間。
何十年も放置の場所を掃除して、いらないものを撤去して、この和式便器にはまる洋式便座を探して、換気扇を取り付ける。
ということを、2週間(実質お店開けてるから動けるのは1週間弱)でしなければいけないなんて、私には無理だ。
と思って尻込みしていたのですが、汲み取り業者の方たちがあっけらかんと、
「え、まだ2週間もありますよ! 2週間もあればできるでしょっ! お金のこと考えたらやった方がいいですよ、簡単じゃないですか~!!」
と背中を押してくれ、
「お、おぉ、そうですか…できますかね…、私にできますかね…
…ですよね、できますよねーーーー!」
となり、「ぼっとんトイレ復活させよう作戦」が開始されました。
何かわからないことがあれば電話してくれてもいいよと連絡先も教えてくれた、胸ポケットに魚肉ソーセージを差したやさしい業者の方々!
前に進めました、ありがとうございました!!
続きます。
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