本を作ろう その①
そもそも本を作るにはどうしたらいいのか。
ということで、少しその辺りのお話を。
もうすでに、本を作られている方々にはつまらない内容かと思いますが、本屋だけど本を作ったことのない私が、本を作っていく過程の備忘録としてお付き合いいただけたらと。
そして正式な定義とか細かな定義とかはっきりしていない感じのこともありますし、説明が足りてなかったり間違ってない?なんて部分もあるかもですが、私があちこち調べて書いているだけですので、その辺りはどうぞよしなに。。
本を出版するには。
本を作って出版するには、大きく分けて二つの方法があるようです。
編集やデザイン、印刷費など出版にかかる費用や宣伝広告費などを出版社が負担する「商業出版」と、著者がすべての費用を負担する「自費出版」があります。
(他にも企業出版などもあるみたいですが、ここでは省略。)
今回の私の場合は、もちろん「自費出版」となりますね。
そしてその「自費出版」にもいくつか種類があります。
自費出版の種類
・出版社に依頼する
原稿執筆のサポート、編集からブックデザインなどを出版社に依頼する場合。在庫の管理や流通まで代行している出版社もあり、どこまで依頼するかによって費用は変わってくるようです。
「自費出版」と検索すると、フォローしてくれる出版社があらゆるパターンで見つかりますので、ご興味のある方はサクッと検索を。
そして以下は、出版社にお願いせずに全て個人で作る「自費出版」のかたちです。
・同人誌
同人誌は、同じ趣味を持つ人たちが集まり、費用を出し合って作られる本のことで、原作を持たない作品である「一時創作」と、原作から派生して作られた作品である「二次創作」に分けられます。
・ZINE
ZINEは「Magazine」が語源といわれています。主流となっているのはコラムや写真集、イラスト集などのオリジナル作品でデザイン性が高く、綴じ方や判型も様々であるという特徴がありますが、わりと手軽に作れるような「冊子」というイメージが強く、また、マニアックな世界を垣間みられるような作品が多いかなと思います。
・リトルプレス
リトルプレスは「Little+Press(少数の出版)」という和製英語です。文芸作品などのオリジナル作品が多く、ZINEのような冊子よりもしっかりしたつくりのものが多いかと思います。
今回の「トイレ・アンソロジー」はこの分類でいけば「リトルプレス」になる感じでしょうか。
印刷の種類
私がおそらく発注するであろう印刷会社さんのHPなどを確認すると、書籍を作る際の印刷の種類は、大きく分けて「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」となるようです。
・オフセット印刷
オフセット印刷とは、版を必要とする印刷手法で、印刷スピードが速く、大部数の印刷ができ、多く印刷するほどコストが抑えられるという印刷方法です。また、色の再現性が高く、にじみが起こりにくく鮮明に印刷できることも利点のようです。
・オンデマンド印刷
印刷の版を必要とせず、デジタルデータを紙などの媒体に直接印刷する方法で、少部数の場合は、オフセット印刷よりも1冊当たりの単価が安いようです。
私が作りたい本は。
どんな方法で本を作ればいいのかという一般的なことを書いてきましたが、ここからは実際の私が作りたい本についてのことを書こうかと。
そもそも、「トイレ」を作るために「トイレの本」を作る。
という前提からの今回の本づくりなので、テーマは「トイレ」。
「〈トイレ〉をテーマにした何か、書いてくれませんか」
という、よく意味が分からない感じ(汗)で、本・ひとしずくに関わってくださっている方々にお声がけしてきました。
ありがたいことに、お声がけした皆さまのほとんどがご参加下さることになりまして。
今、決まっているジャンルとしては、
エッセイ、短編小説、BL、ショートショート、絵とお話、詩、短歌、コミック、建築的視点からのトイレ、トイレ絵本のレビュー という感じでしょうか。
盛りだくさんで、いまからめちゃくちゃ楽しみです。
そこでここからがやっと、
「具体的にどのように本にしていくのか。」
そう、、
編集をどうやっていったらいいのか、私は全くわかりません。
仲良くしてくださってる本屋さんや作家さんに、どうしたらできるのか相談したところ、皆さまアドビシステムズのインデザインを使っているとのことでして。
これはDTP用のページレイアウトソフトで、複数ページのレイアウトを行うための機能が多いらしい。
う、ん、私にこれができる気がしない………
えっと…1年かかっても本が出せないのでは…(泣)
さてどうしようか。。
ということを、BL小説を書いてくれるYANOさんがお店にいらしたときに話したところ、なんとお知り合いにお仕事で編集をしている方がいるとのことで!!
ご連絡をとっていただき、先日3人で打合せをしてきました。
なんにしても。
なんでも口に出してみるもんですね。どこからどんな救いの手が差し伸べられるのかなんてわからないから。ありがたい限りです。
ということで、続きはまた。