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フェミニストに言わせると、日本のアニメ風女性キャラクターたちの頬に赤みが射していることが多いのは「辱められ、羞恥を感じさせられているから」であり、萌え特有のミソジニー表現である。一方、男性キャラクターはそのように描かれないという。
この完全に間違った見解は、実際に漫画などで恥ずかしがって顔を赤らめている場面にだけ言われるのではない。想像を絶するほどリテラシーの低いフェミニスト達にかかると、どう見ても照れているようには見えない凛とした表情のイラストにまでこれを主張してくるのである。
揃いも揃って童顔で顔を赤らめた美少女の集団の絵、異常だと思うけどもうみんな麻痺してんだな https://t.co/aTwQF7HXTP
— Sophie (@XXfifXX) March 27, 2020
![](https://assets.st-note.com/img/1639998507442-nHBr5nBRT5.png)
【駅乃みちか】に対するバッシングの際にも使用された言い掛かりのひとつでもある。
こんみちか、って、添えられている文章も恥ずかしすぎる。公共交通機関がおかしいのか、広告会社がおかしいのか。RT @echinodermes: なんで頬赤らめてスカートの中が透けてて泣きそうな顔でおしっこ我慢するポーズなんだろうか。 https://t.co/3SHNJsBGtk
— 岩上安身 (@iwakamiyasumi) October 16, 2016
実際にはイラストにおいて頬に赤みを入れることは性別を問わず普通の表現である。画像の無料提供サービスで有名な「いらすとや」も例外ではない。
いらすとやでさえ男も頬が赤いのにねぇ……。 pic.twitter.com/hvXx3OP4up
— HitoShinka -ヒトシンカ-@文筆業/『センサイクロペディア』編纂・『シンカ論』連載中 (@hitoshinka) March 31, 2020
そもそも日本語では、昔から頬に健康的な赤みがさした色つやのよい顔を「紅顔」と表現しており、古くは『和漢朗詠集』(1013)の「朝に紅顔ありて夕べに白骨となる」という言葉が見られる。「紅顔の」は美少年のお決まりともいえる形容にもなっており、男性には使われないどころではない。
実際に、著作権の終了した文学作品の掲載サイトである青空文庫で「紅顔の美少年」を検索すれば、このフレーズがいかに多くの作品に愛用されているかが分かるであろう。むしろ「紅顔の美少女」より使用頻度は遥かに高い。
また現代でもいわゆる戦隊ヒーローの初代である1975年のTV特撮番組『秘密戦隊ゴレンジャー』の主題歌にも、「ピンクの頬の五人の戦士」という歌詞が登場している。
真っ赤な太陽 仮面にうけて
願いはひとつ 青い空
黄色い砂塵 渦巻く街に
ピンクの頬の 五人の戦士
吹かせ縁の 明日の風を
この歌詞は御覧の通り、ゴレンジャーそれぞれの色にちなんだフレーズを並べたものであるが、5人中4人が男性である集団の全員を「ピンクの頬の」と呼んでも不自然でないことの例である。
![](https://assets.st-note.com/img/1640000385026-DxOT9gE0pL.png?width=1200)
参考リンク・資料:
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