【クリストファー・コロンブス像】
2020年、白人警察官の制圧による黒人被疑者ジョージ・フロイドの死亡事件をきっかけに勢いづいた「BLM」暴動の流れで、アメリカ各地で主に南北戦争以前の偉人像に対する破壊活動が活発化した。コロンブス像もそのひとつである。
(頭部破壊されたボストンのコロンブス像。『AFP BBNEWS』より)
(倒されたミネソタ州セントポールのコロンブス像。『読売新聞』より)
コロンブスの像は当然ながらアメリカの各地に存在するため、破壊されたのも複数個所にのぼる。その破壊の具合は、
・バージニア州リッチモンド:倒した像を池に投げ込む。(6月9日)
・マサチューセッツ州ボストン:夜間の内に像の頭部が破壊される。(6月9日)
・ミネソタ州セントポール:デモ参加者が首にロープを掛けて台座から引き倒す。(6月10日)
などである。
なおボストンのコロンブス像は2015年にも赤ペンキを塗られ、“BLACK LIVES MATTER”の落書きをされたことがある。
読売新聞によると、
とのことで、確かにコロンブスのアメリカ到達は確かにその後の先住民侵略の原因となっただけではなく、コロンブス自身も大量虐殺者であったことは事実である。しかし今現在、残忍な暴力を許容しているのは暴動側であることは疑いない。
なおアメリカのブラックユーモアアニメとして有名な『サウスパーク』は、シーズン21第3話『コロンブスは殺人鬼!?』でこれらの反コロンブス・ムーブメントを皮肉っている。
(『サウスパーク』より)
参考リンク・資料:
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