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【ジェマイマおばさん】
※【Aunt Jemima】からも転送されています。
アメリカのペプシコ社傘下企業であるクエーカー・オーツ社のブランド。原語では“Aunt Jemima”。
黒人女性のイラストを伴ったロゴがよく知られ、パンケーキミックスやコーンミール、シロップなどの朝食によく食べられる食品にあしらわれた。
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2020年6月17日、BLM運動の狂奔に伴い、ペプシコは「奴隷制時代を想起させる」として批判を受けていた同シリーズの販売終了を発表した。
「ジェマイマおばさん」は1889年に販売開始されたシリーズであり、イラストは変更されているが一番最初のものはナンシー・グリーンという実在の黒人女性がモデルになっている。彼女は語り部・宣教師として知られた人で、もちろん料理人でもあり、アメリカ最初の黒人企業モデルの一人であった。
19世紀アメリカの裕福な白人家庭では、南北戦争終結までは奴隷として、その後は使用人として料理担当の黒人女性がいることが少なくなかった、
こうした「(しばしば太った)料理上手で優しい黒人のおばさん」は「古き良きアメリカ」の象徴的なイメージの一部であり、ディズニー映画【南部の唄】などにも登場している。
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余談だがアメリカのアニメ『サウスパーク』では、主人公たちの住む町が「反グルテン」ヒステリーに巻き込まれるというエピソードがある(18シリーズ第2話)。
このとき主人公のひとりカートマン少年はパンケーキなどの好物を禁じられ、大好きなジェマイマおばさんを夢にまで見る。このキャラクターがどれほど親しまれていたかが伺えるエピソードである。
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参考リンク・資料:
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