【スイッチ噴射剣ロケットブースター】
※【ロケットダガー】からも転送されます。
2008年7月26日に株式会社バンダイから発売された短剣型の玩具。当時放送されていた児童向け特撮番組『炎神戦隊ゴーオンジャー』の劇中でヒーローが使用していた武器を玩具化したもの。スペースシャトルをデザインモチーフとしている。
劇中では。航空機をモチーフとしたヒーローであるゴーオンウイングス(ゴーオンゴールド・ゴーオンシルバー)が使用し、使用時に武器の名前を叫ぶシリーズ恒例の演出が入っていた。
ただし劇中での名称は「ロケットダガー」であり、玩具版と名前が異なっている。
これは放送中の2008年6月8日に発生した秋葉原通り魔事件(秋葉原無差別殺傷事件とも言う)において犯人・加藤智大が使用した凶器が「ダガーナイフ」と強調して報じられたため、ダガーという言葉の使用を避けたとみられている。
またパッケージ変更などの都合から玩具の発売日も7月上旬から同月26日に延期された。
変更されたのはあくまで玩具版の名称であり、劇中で名前が変わったわけではない。ただし事件後はロケットダガーの名前を呼ぶ演出そのものが長期にわたって避けられ、すでに撮影された回では不自然な無音部分など編集の痕跡が発生した。
一時的な対応とはいうものの、ゴーオンウイングスは事件のわずか1週間前(第16話:6/1放送)に初登場したいわゆる「追加戦士」であり、解禁されたのは事件から半年も経ってから(第43話:12/14。なお最終回は50話)である。
つまりゴーオンウイングスが登場していた時期の大部分で「ロケットダガー」は禁句となっていた。
そもそも、ロケットブースターとはロケット本体の発射時などに推進をサポートする装置を意味する一般名詞である。ロケット発射の報道などで、発射直後にロケットの横についた小さなロケットのようなものが分離していく場面を御記憶の方は多いだろう。あれがロケットブースターである。
スペースシャトル本体をデザインモチーフとした必殺武器には、やや似つかわしくない命名と言える。
さらには、劇中ではロケットダガーを、変身アイテムである「ウイングブースター」と合体させて必殺技を発射する演出になっているのだが、ブースターとブースターが合体していることになり、何をブーストしているのか分からなくなった。
このあたりからもロケットブースターが急造されたネーミングであることが伺える。
参考リンク・資料:
資料収集等、編纂費用捻出のための投げ銭をお願いします!↓
ここから先は
表現の自由と弾圧・規制に関するあらゆる用語を、作品名・法律用語・人名・団体名問わずに収集するWeb事典です。 できるだけ多くの人に知って欲…
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
ライター業、連絡はDMでどうぞ。匿名・別名義での依頼も相談に乗ります。 一般コラム・ブログ・映画等レビュー・特撮好き。