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【レオポルド2世像】

 レオポルド2世(1835~1909)は第2代ベルギー国王。アフリカのコンゴを私領「コンゴ自由国」とし、天然ゴムを主産業とする利益優先の残虐な支配を行ったことで知られ、その像はコンゴ共和国と本国であるベルギー王国の両国で【ヴァンダリズム】のターゲットになっている。

ベルギー・アントワープ市で「放火され、赤いペンキを塗られた」レオポルド2世像

コンゴ共和国

 1967年、レオポルド2世像(1928年に建立されたもの)をモブツ・セセ・セコ大統領が取り壊し命令。2005年に再建するも、のちに市民からの抗議で取り壊し。現在では国立博物館研究所の敷地内に、デイヴィッド・リビングストン像やヘンリー・モートン像(いずれもアフリカ探検家)とともに保管。

ベルギー本国

少なくとも3都市にあるレオポルド2世像が被害に遭っている。
首都ブリュッセルの像:「暗殺者」と落書き。
アントワープ市の像:放火され、赤ペンキで塗られる。その後当局が博物館に移動。
ヘント市の像:赤ペンキで塗られ、頭部に布を掛けられる。布に書かれていた「息ができない」という言葉はBLM暴動のきっかけとなったジョージ・フロイドが警官による制圧時に発した言葉を意識しているとみられる。

参考リンク・資料:

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