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小泉明朗作。油彩画。同作者の「空気」シリーズのひとつ。
「皇室写真に出て来る部屋」が無人となり、皇族の人々とおぼしきシルエットのみとなっている状態を描いている。

 2016年、東京都現代美術館で開催された「キセイノセイキ」展に出品される予定であったが、美術館側のチーフ・キュレーター長谷川祐子氏が「多くの人が持つ宗教的な畏敬の念を侮辱する可能性がある」として難色を示したという。折衝後、出品を断念した。小泉氏はその経緯を自身が振り返った文書の館内配布を希望したがこちらも許諾されず、設置に留まった。
 作品は直後に同美術館近隣にあるギャラリー「無人島プロダクション」で発表されたほか、のちに「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」にも出展された。

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