【仮想空間「メタバース」でセクハラ横行…臨場感あり「とにかく気持ち悪い」】
「読売新聞オンライン」に2022年11月21日付で掲載された、メタバースについての偏向記事のタイトル。
取材に応じた「バーチャル美少女ねむ」氏の意見を無視してメタバースに対する偏見を煽る内容で、しかもインタビューを同時掲載するという約束に違反していることをねむ氏がツイッター上で報告。
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Yahoo!ニュースやライブドアニュースにも配信がなされていた。
読売新聞の紙版でも掲載されており、こちらはタイトルが異なるが「仮想空間でもハラスメント」「体触る。性的な言葉横行」などの見出しがやはり問題を煽っている。
メタバースとは仮想の3次元空間を共有し、ユーザー各自がそれぞれのアバターを使って交流するシステムのことであるが、そこで「セクハラが横行」「対策急務」などと、またも新しい形態のメディアへの偏見を不要に煽るものであった。
この記事では『メタバース進化論』の著者であるバーチャル美少女ねむ氏らが行ったメタバース上のハラスメントについてのアンケート調査を引用し、同氏にインタビューも行っていた。
しかしそのインタビュー内容を極度に歪めて記事に利用していることを、ねむ氏本人がツイッターで告発した。
実際にはねむ氏は「メタバースには非表示やブロック・ミュート機能などの防衛手段が充実しており、現実よりダメージの程度は弱い」旨インタビューで回答。メディアによる危険性の煽動や、政府による規制の動きに危機感を覚えると釘を刺していた。
このインタビューと共に掲載される約束であったとねむ氏は述べているが、読売新聞側は約束を無視したという。
ねむ氏は情報提供者として記事から自身の名前とデータ削除を要請。読売側は「当初は全く相手に」しなかったというが、ネットでの批判が高まったことを受けてか、最終的に社会部デスク担当から削除の連絡があり、記事削除が行われた。
参考リンク・資料:
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