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【ワンダーウーマン】
DCコミックスが版権を持つアメリカの女性ヒーロー。設定はいわゆるアマゾネス。
1941年にコミック初登場し、数々のアニメやドラマに登場。実写映画では2016年『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』でデビュー。翌2017年に単独主演映画『ワンダーウーマン』が公開され、その後もいわゆるDCユニバースのヒーローの一員として活躍を続けている。
2019年10月、【宇崎ちゃん献血ポスター事件】が起こったとき、ツイッターでは次のような発言があった。いわゆる【海外出羽守】による【こういうのなら良かったのに】パターンである。
なんつうかさ…私ずっとアメコミ沼にいるんだけども、アメコミの女性キャラクターとかって露出が多かったり、身体のラインぴっっったぴたなのに見てて不快にならないのは胸が大きくても強調されてないからなんだよ…布の広さとか露出度の多さとか関係無いんだよ…わかるか???この絵の違い… pic.twitter.com/M0IWBYqq8K
— 𝔸🌈🦋ℝ𝕖𝕟𝕒 (@456re_jojo1999) October 24, 2019
この左側のキャラクターがワンダーウーマンである。
残念ながら日本のフェミニストが憧れる「人権意識の進んだ海外」(笑)で生まれたアメコミヒロイン。しかしその海外のフェミニスト達によっては、日本人のフェミニストが日本のアニメヒロインを見るのと同じ目でしか見て貰えていないようである。
というのは彼女は2016年に国連の「女性や少女に力を与えるための国連名誉大使」に選ばれている。
そしてその栄誉ある役職を反対運動によって、たったの2ヶ月で解任されてしまったのである。
1000人以上の国連職員が、この決定に抗議するオンライン請願に署名。ワンダーウーマンは「あり得ないプロポーションの胸の大きい白人女性が、キラキラ光る、ふともももあらわな星条旗柄のボディースーツを着て、膝までの長いブーツを履いている。これぞまさにピンナップ・ガールだ」と批判し、「米国および世界中で、女性や少女を物扱いする問題行為が広く報道されているこの時に、過剰に性的なイメージのキャラクターを国連が採用することは非常に懸念される」と抗議している。
「海外では」「欧米では」「世界では」「ハリウッドでは」「ディズニーでは」……日本のキャラクターを憎悪するフェミニスト達の口癖のような言葉である。
しかしそれはしょせん、白人に憧れる浅はかな日本人フェミニスト女性達の幻想に過ぎない。アメリカのフェミニストはアメリカの男を憎悪しているに決まっているわけだから、向こうからすれば自国の男どもが描いた「エロい絵」なのである。
しかし、そもそもワンダーウーマンは、男女平等の理想の元に作られたヒーローであった。ポリグラフ(嘘発見器)の発明者でもあるウィリアム・M・マーストンが妻エリザベスと夫婦で考えたというワンダーウーマンには次のような設定がある。
アマゾン族の女たちは世界一強い男とされるヘラクレスに破れ、奴隷となった。彼女たちはそれこそアフロディーテの助けで船に乗って脱出、パラダイス島にたどり着いた彼女達は反男性的な文明を興す。そこは暴力と横暴といった男性的要素から解き放たれた女性だけの楽園であった。これだけでも、ワンダー・ウーマンの誕生の裏に、いかに女性たちが男性支配から立ち上がろうかとしていたかが察せられるだろう。(略)なぜアマゾン族は彼女のアメリカ行を赦したのか…それは、『アメリカこそ男女平等を守る最後の砦だから』だというのだ。そこには当時の国民のジェンダーに対する希望と理想が込められていた。
残念ながら彼女に込められたこの理想は、先述したように現代にあっては、まさにフェミニストそのものによって裏切られることになったのである。
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