【『non-no』2021年1月号記事「美シルエットスーツで就活も入学式も成功!」】
『non-no』は集英社発行の女性誌。表題の記事は同誌専属モデルの横田真悠と「洋服の青山」とのタイアップ記事である。
洋服の青山オンラインストアも同記事とタイアップしており、ずっと使える逸品が見つかる💛就活も入学式も大成功の美シルエットスーツと題して、ブラウスやジャケット、スカート、パンツ(ズボンのほう)等を紹介している。
同ページによると「ノンアイロン仕様のブラウス」「うれしい機能が満載のバッグ」など、美しさだけではなく機能・使いやすさの面に配慮した商品が色々と紹介されている。
たとえばパンプスの紹介文では「安定感のある5.5㎝ヒールとクッション性の高いインソールで歩きやすい設計を採用。さらに消音設計で歩行時のカツカツと音がしにくいのもうれしいポイント」とあり、パンプスを健康被害の権化のように罵る #KuToo 信奉者あたりの発言と異なり、実際のメーカーがいかに女性にとっての使いやすさを考えて商品開発しているかがわかる。働く女性だって使いやすいものを買うに決まっているわけで、メーカーがそのニーズに合った靴をとっくに開発しているのも当然のことなのだ。
ところがこの記事にかみついて「抗議および要望書」などというものを送ってしまったのがまたぞろフェミニスト。発信元は「 #就活セクシズム 署名発信団体SSS」なる団体である。
宛先が集英社non-no編集部のほか「洋服の青山 御中」となっているが、「洋服の青山」の経営企業は青山商事株式会社である。
相手の名前を間違えないという超基本的なビジネスマナーを踏まえていないのに、他人のビジネスマナーや仕事服を選ぶ自由にちょっかいを出そうとはちゃんちゃらおかしい。
また「コロナ渦(うず)」と書いている個所もあるので探してみよう。
言うまでもなく、どのような商品をすすめ、その商品の利点がなんであったとしても(たとえば女性の美しさであっても)それを選ぶ選ばないは個々の女性の自由である。
しかしこの「抗議書」「要望書」はごちゃごちゃと言い訳を交えながらも、結局は女性の就活生が美しさを表現するのに使える服や靴が提示されること自体に難癖をつけているに過ぎず、見苦しい自己正当化を繰り返しながら女性の自由を奪い、フェミフェミしいスタイルを押し付けようとするものに他ならない。
挙句の果てに「この記事をみた就活生は足を怪我してもヒールパンプスを履かないといけないように思うのではないでしょうか?」などと何の根拠もないことを書いている。
幸いにして、すでに「洋服の青山」からは回答を差し控える旨の回答があったという。
参考リンク・資料:
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